海外旅行

No.108:ベネルクス3国の旅


ブリュッセル市庁舎前広場で新年の瞬間を祝う人たち<写真へのクリックで拡大できます>

 「本当に行くの?」「無事の帰国を祈る!」といった言葉に見送られて出かけたブリュッセル、新年の3日まで開いているクリスマスマーケットをはじめとして街中が大変な賑わい、テロに対する人々の懸念は全く感じられません。

 そのため出掛ける前の緊張はすっかり薄れ、いつもの旅行と何ら変わることなく大いに楽しむことができました。ブリュッセル在住の日本人女性によると、ここはそういう人たち(テロリストに近い人たち)が住むところ、ここでテロが起きる可能性は小さい、とのこと、妙に説得力がありました。もちろん自動小銃をもった兵士が街中で警戒しています。だからかえって安全、と言う旅行者もいます。

 今回の目玉はブルージュ、「屋根のない美術館」と言われるだけあって、街中いたるところが絵になる風景です。ヨーロッパの古い街並みのほとんどが狭い範囲に限られるているのに、ここはまさに広い街全体、どこもかしこも中世の雰囲気を持っていて、最高の街歩きができました。チョコレートやレースのお店がたくさんあり、どちらにも大いに興味のある妻はあちこちに立ち寄っています。レース博物館では展示品の一つひとつに感心しながら見入っていました。

 美術館も今回のお目当でした。アムステルダムのゴッホ美術館では3時間以上かけてゴッホ絵画の変遷を観て、国立ミュージアムでも4時間以上、レンブラントやフェルメールをゆっくり鑑賞しました。デン・ハーグのマウリッツハイス美術館にあるフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」や「デルフトの眺望」なども心行くまで鑑賞することができました。オランダの美術館がこれほど充実していることに驚いています。ルーブルやエルミタージュだけが美術館ではないのです。

 ベルギー・アントワープのノートルダム大聖堂ではルーベンスの最高傑作と言われる大きな宗教画があり、そのうちの一つ「キリストの降架」では、「フランダースの犬」の少年ネロが、念願だったこの絵を見ながら息絶えていくさまを、日本人のツアーガイドさんがとても興味深く説明していました。二人で、ツアー参加者のような顔をして図々しく付いてまわっています。

 ベネルクス三国を制覇しようと、ルクセンブルグにも出かけました。ブリュッセルからの日帰り、往復6時間半ほどでしたが、行った甲斐がありました。断崖絶壁の上に建つ城塞都市は、日本の城下町には無い厳しさが感じられました。

 前回年末年始の南フランスのときは事前に調べたレストランが冬の長期休業だったり開店が夜7時半からだったりで利用できず、行き当たりばったりの夕食が多かったのですが、今回は事前調査のレストランでしっかり食事をとることができました。フランスと違って気軽なレストランが多いようです。どこも評判通り美味しかったのですが、最後に食べたムール貝が格別美味しかったように思います。でも、8泊10日の8泊目、胃も疲れ気味のときにホテルで食べたインスタントのカレーヌードルも記憶に残る美味しさでした。

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No.156:ガウディの世界 (2020年01月31日)

大輪の花のような大きな丸窓、そこにはめ込まれた花びらの形をした色とりどりのステンドグラスを通して、明るく柔らかい光が差し込んでいます。バルセロナ近郊の小さな町にあるコロニア・グエル教会です。ガウディ建築の原点で、最高傑作とも言われています。床から伸びるやや傾いた柱は樹木を連想させ、天井を這うたくさんの梁はその枝を連想させます。まるで林の中にいるようです。

No.151:北欧夏の旅 (2019年08月31日)

 両岸に迫る切り立った岩山の間を縫うように、静かに進むクルーズ船、鏡のような海面に映し出される岩山と青空、朝の清々しい空気とあいまって、神々しいばかりの自然の美しさに心打たれました。この風景だけで、今回の北欧夏の旅に出た価値がありました。ノルウェーのソグネフィヨルド、その最も狭いところを巡るクルーズ、グドヴァンゲンという港を朝8時半に出て、フロムという港までの2時間、心洗われる思いでした。

No.144:多難なギリシャ旅行でした (2019年01月31日)

 異例の寒波に見舞われたギリシャ、大雪で交通機関が混乱するなかでの観光旅行でした。長距離のバスや電車は通常でも本数が少なくて不便なギリシャ、それが混乱したのですから、ギリシャ語の分からない個人旅行者にとっては不安の多い、多難な移動となりました。

No.141:親日国ポーランド (2018年10月31日)

 初めてのポーランドでは多くの親切に出会いました。ヤヴォルの平和教会では教会のパイプオルガン演奏を収録したCDをいきなりプレゼントされ、戸惑ったり、喜んだり、ワルシャワの中央駅では広大な構内をバス停まで案内してもらい大助かりでした。いずれもたまたまそこにいた人たちで、CDは教会の受付でわざわざ購入したものらしく、バス停に案内してくれた人は売店で後ろに並んだ人でした。券売機の操作でまごついていると声を掛けてくれたり、乗車ホームの確認ができずに困っていると快く助けてくれました。

No.132:シチリア旅行 (2018年01月31日)

 今回の旅のハイライトはパルレモの王宮内パラティーナ礼拝堂でした。多くの教会や礼拝堂を見てきましたが、これほど美しい礼拝堂は初めてです。シチリアが地中海で最も財力ある国に発展したノイマン王朝時代(12世紀)に造られました。黄金色、青、赤、緑のモザイクが壁一面を覆い、900年近くも経つのに、色褪せることなく鮮やかに美しく輝いています。

No.128:ポルトガル旅行 (2017年09月30日)

 季節の良いときに旅行に行きたい、と勤務先のボスに頼み込み、秋のポルトガル旅行が実現しました。直行便のないポルトガルは15時間ほど、飛行機の狭い座席で長時間過ごすこと、キツイ時差ぼけになることで、歳をとったら厳しく、ヨーロッパにあと何回行けるかわからない、と訴えたのです。

No.120:2度目のミラノ、ヴェネチア (2017年01月31日)

 2度目のミラノ・ヴェネチアは充実した旅でした。14年前に初めて訪れたときは、ツアーだったので、効率は良いものの、次から次へと味わう間もなく見物していった感がありましたが、今回は全て自由行動、思うところをゆっくり旅することができました。まさに「2度目の旅は断然楽しい!」です。

No.114:驚きが多かったホーチミン (2016年07月31日)

 4泊5日で滞在したベトナム・ホーチミン、驚くことが多い街でした。バイクの多さとマナーの悪さにはびっくりです。歩道を走る、歩行者専用の横断歩道を青信号で渡っている前後すれすれを横切る、左折と対向右折が無秩序に入り乱れる、あちこちでクラクションが鳴り響く、といった具合、車のマナーも似たようなものです。それに、どこへ行ってもたくさんのバイクが走っており、排気ガスが気になります。

No.100:何事も大きく頑丈そうなロシアでした (2015年05月31日)

 ゴールデンウィークでの海外旅行は2回目、1回目は37年前の初めてのヨーロッパでした。それから何回も出かけているヨーロッパですが、今回はフィンランドのヘルシンキ、エストニアのタリン、ロシアのサンクトペテルブルク、と初めての国ばかりです。映画「かもめ食堂」の舞台となったヘルシンキを観光し、ムーミンのマグカップを購入、街中が中世のテーマパークのようなタリンを楽しみました。サンクトペテルブルク、旧レニングラードはヘルシンキから高速鉄道で行けることが分かり、急きょ計画に組込み、世界三大美術館であるエルミタージュ美術館や美しいエカテリーナ宮殿を見物しました。

No.096:南仏の旅 (2015年01月31日)

 1月1日元日の午前0時30分羽田発でパリ経由南仏ニースへ。搭乗するとすぐに「いつもエールフランスをご利用いただきありがとうございます」とプレミアム・エコノミーにグレードアップしてくれました。妻と2人で10万円以上相当のプレゼント、幸先の良い年明けです。


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