年末総決算

No.107:あやかりたい、三浦敬三さんの「攻めの人生」

 1日40km弱、9時間ほどを5日間歩きましたが、何事も起きませんでした。歩いているうちに身体が左に傾いてきて、腰を痛め、やがて歩けなくなり中断した今年の東海道歩き旅、その原因を突き詰めようとしたのです。

 最初の2日間は何も持たずに、後半3日間はペットボトルなどで4kgにしたリュックを背負いました。4日目から、左肩甲骨周辺の背中の痛みが出ましたが、身体が傾くようなことはありませんでした。左鎖骨の骨折で肩甲骨が右よりも飛び出していることや、リュックの重みが関係してるのかもしれません。この痛みを和らげようと無意識に体を左に傾けたのでしょうか。

 今回の試し歩きで、来年も歩き旅ができそうだとの感触を得ました。身体が傾く可能性を常に留意しながら、1日40km程度にして、毎日しっかり休んで疲れを溜めず、リュックを出来るだけ軽くして出かけたいと考えています。

三浦敬三さん
トレーニングに励む96歳の三浦敬三さんの姿をビデオにとって励みに

 「自立」に向かっていた若いころに対して、「自立」から離れていく老いのとき、「自立の持続」が大きなテーマです。経済的自立、体力的自立、精神的自立、どれが欠けても「自立の持続」は難しくなります。そんななかで、東海道歩き旅の今回の中断は、歩くことで体力を維持しようという私には大きなショックでした。東海道歩き旅の楽しさが、毎日歩く一つの励みになっているからです。尊敬するプロスキーヤー三浦敬三さんが、スキーをやりたくて毎日トレーニングをしていたように。

 三浦敬三さんは90を過ぎてから3回も骨折したそうです。101歳のときにスキー場の階段で雪が崩れスキー板で首の骨を折り、その数か月後に亡くなるという、最後の最後までスキーを楽しんでいた人生、骨折にもめげない「攻めの人生」でした。家に閉じこもりがちだった叔母に、「少し歩いた方がいいよ」と勧めると、「転んだりしたら寝たきりになっちゃうよ」と取り合わなかったのですが、やがて本当に歩けなくなってしまいました。守りも大切ですが、攻めも大切、特に攻めが面倒な年寄りには、そんな気がします。

 ということで、私の今年の10大ニュースのトップは「東海道歩き旅頓挫」です。

1.東海道歩き旅頓挫

結局3回に分けて自宅から伊勢神宮までを完歩、新幹線に4回も乗れました。いつもは1回です。

2.歩いての通勤

事務所のボスにお願いして、週2日の各半日勤務としてもらいました。朝の満員電車に乗ることなく、16kmを3時間半ほどかけて優雅に通勤しています。

3.ウォーキング年間4,561km、1日平均12.5km

4,500kmを越えたのは6年ぶり、母がいた施設に通っていた頃の距離に戻りました。歩き通勤の効果です。目的地を作ることが大切なようです。

4.鎖骨の骨折部分骨癒合せず

昨年10月に骨折し1年以上経ちましたが骨癒合しません。歳なのでもう骨癒合しない可能性大です。日常生活には全く問題はないのですが。

5.例年と同様の旅行

海外旅行4回、国内旅行3回と例年と同じようなペースで旅行しています。経済面、体力面、精神面と充実している証かもしれません。

6.LCC初体験

台湾2泊3日の旅で格安航空会社LCC初体験、若者に混じっての楽しい旅でした。

7.義父の納骨

京都・東本願寺での納骨、内輪での楽しい京都旅行となりました。

8.スマホ購入

ウォーキング中での雨雲チェック、海外でのメール処理や地図利用などで威力を発揮しています。WiFi利用なので月額0円、それがミソです。

9.義母二年ぶりに我家へ

お母さんが我が家に来てくれて、一緒に久能山東照宮に行きました。久々に、富士山を新幹線から間近に見てちょっと感激です。

10.周辺タワーマンション価格高騰

我家周辺のタワーマンションが高騰し、購入時点よりも平均25.6%も値上がりしました。いいときに購入したのです。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.191:鹿児島・宮崎旅行 (2022年12月31日)

 今年は8回も国内旅行に出かけました。盛んに旅行したアメリカ駐在時代にもなかった頻度です。家を売って気が大きくなったわけではありません。コロナ禍前の年2回ほどの海外旅行よりも少ない出費です。旅行支援も背中を押してくれました。

No.179:沖縄旅行 (2021年12月31日)

沖縄は妻も私も初めてです。ツアーなので気楽、前準備もほとんどせず、その分印象の少ない旅行だったかもしれません。「憧れの沖縄リゾートステイ4日間」という新聞折込チラシを見て、コロナ感染が落ち着いているうちに、と申込みました。

No.167:コロナ禍の1年 (2020年12月31日)

 自宅から事務所まで歩くときに通る渋谷駅前スクランブル交差点、もうすっかりコロナ前の人出の感があります。これでは、感染リスクの高い会食も減ってはいないでしょうから感染拡大が止まらないのも当然か、と思ってしまいます。

No.155:タワマンの脆弱さ (2019年12月31日)

 10月12日の台風19号で、近くの47階建て高層マンションの地下室が水没し、停電、断水が何日も続きました。エレベータが使えず、料理はできず、トイレも使えません。囲碁サークルのメンバーに住民の方が数人おられ、階段の上り下りで足がおかしくなった、とのことです。電気システムが地下に集中しているタワマンの脆弱さが露見したと、マスコミにも大きく取り上げられました。

No.143:キャベツの効果は大きかった? (2018年12月31日)

 東京駅発の大型バス、乗客は私と妻と妻のお母さんの3人だけでした。二度の入院や圧迫骨折などがあって、今年はもう遠出はできない、と思っていたお母さんが元気になって我家に来れたので、福島県いわき市にある常夏のスパリゾート、ハワイアンズ行きのバスで出かけたのです。途中、妻の妹と合流した北千住でそこそこの人が乗り込んできました。現地も結構の人、平日とは思えない賑わいです。各所から無料送迎バスが出ているので、豊富な源泉をかけ流した大きな風呂と映画にもなったフラガールのショー、温水プールなどを気軽に楽しめます。

No.131:運慶展 (2017年12月31日)

 先月、友人を誘って運慶展に出かけました。お目当ての一つは重源(ちょうげん)上人坐像(東大寺俊乗堂。国宝)、源平の争乱で焼失した東大寺を復興した僧侶の坐像です。運慶は、貴族社会から武家社会に移行する過渡期に活躍した仏師で、日本のルネサンス彫刻と称賛する人もいて、圧倒的な力強さと徹底的なリアリティなどで、人々に感銘を与えています。

No.119:十大ニュース (2016年12月31日)

 今年の「私の十大ニュース」です。内容は少しづつ変わってはいるものの、タイトルは変わり映えしません。今年もいつものように無事過ごすことができた、ということのようです。ありがたいことです。

No.095:関東労災病院 (2014年12月31日)

 手術室に生れて初めて入りました。10月に自宅近くの総合病院で病院祭があり、そこでの見学ツアーに参加したときのことです。入る前に頭と靴を覆うビニールを装着し、手を消毒します。これだけでちょっと厳粛な気分。

No.083:スイスのクリスマス (2013年12月31日)

 スイスのチューリッヒを拠点に各地のクリスマスマーケットを巡りました。クリスマスマーケットは6年前の2007年にドイツのフランクフルトを拠点に周ったとき以来です。アメリカのシカゴに駐在していたころ、家々や街を飾り立て、人々が買物に出かけるクリスマスシーズンの楽しい雰囲気が好きでした。前回のドイツは9日間で6都市を訪れましたが、今回は6日間で7都市、ツアーだったのでかなり効率よく周ることができました。その分駈足ではありましたが。


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