リタイア間近組

 
 
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セカンドライフ 定年準備と定年後の日々

大江戸ウォーキング(2011年)  江戸や明治の町を歩きます

No.014:江戸時代の旅体験-自宅から京都- (05月05日) ページトップへ

 川崎の自宅から京都まで11日間連続で歩いて合計510kmとなりました。歩きが少々辛かったのは4日目のみ、その他の日々は疲れはするものの、翌朝にはとれてまた元気に歩ける、京都に着いたときも、まだまだ歩ける、といった感じでした。日常よく歩いていた江戸時代の人にとっての歩き旅は特別なことではなかった、そんな気がしています。江戸時代実感の旅です。
 費用は総額88,625円で、10泊の宿泊代46,800円(1泊4,680円)、11日間の飲食代29,745円(1日2,704円)、11日平均6,959円、帰りの交通費12,080円でした。
*毎日の歩行距離は、歩いた軌跡を自動記録する携帯電話によるGPSトレース実測値です。下図赤線はGPSトレース結果で、結果ファイルから自動作成されました。

自宅から京都までの11日間の行程です。マークは写真撮影ポイント。<詳細地図を見る>

4月24日(日):自宅5時0分発、平塚15時20分着、46.3km

平塚手前の湘南の海<写真を拡大>

 川崎の自宅から、中原街道と並行してその南側を進み平塚まで、東海道の品川から藤沢までの7宿場は通りません。「何で日本橋からじゃないの?」と聞かれますが、京都まで乗りものは使わない、というのがこだわりです。乗ったのはホテルのエレベーターと、5日目に転んで病院に行くときの車だけ、転んだところまで車で戻してもらいそこから歩きを再開しています。初日平塚での宿泊はパークイン平塚、当日予約だと何と1泊3,000円、この旅の宿泊最安値です。


25日(月):平塚4時57分発、三島19時20分着、56.6km

夕日に映える富士山<写真を拡大>

 芦ノ湖畔の元箱根で宿泊予定でしたが宿がとれず、しかたなく三島まで、一気に箱根越えです。江戸時代「東海道一番の難所」だった「樫の木」の急坂を上り、三島までの長い長い緩やかな坂を下りました。、夕日に映える富士山と三島の街が印象に残っています。


26日(火):三島5時40分発、由比15時17分着、41.5km

三島は早朝からラッシュ<写真を拡大>

 前日までは車も少ない道で順調でしたが、この日は朝から車の排気ガスに悩まされました。1号線を避けて旧東海道を、とルートを選定しましたが、ここでは三島と沼津を結ぶ地元の大切な幹線道路でした。昨日が予定外の三島宿泊だったので以降全ての宿泊地が予定外、自宅のパソコンで妻にホテルを調べてもらい、由比で泊まることとしました。割烹西山旅館、併設のレストランで桜エビ尽くしと、希少価値らしい生しらすを追加してビールとともに美味しくいただきました。この旅最高のご馳走でした。


27日(水):由比2時40分発、藤枝13時35分着、47.9km

富士川。富士山がうっすら見える<写真を拡大>

 午後から雨の予報なので、夜2時半ごろから歩きました。由比からは山の中腹を通る旧東海道の予定でしたが、この時間なので歩きやすい1号線を使います。宿を出てしばらくすると24時間オープンのうどん屋さんがあり、そこの桜エビの天ぷらうどんで温まることができました。1号線沿いを歩く大きなメリットです。静岡の少し先の藤枝が宿泊地、13時半に到着しましたがホテルが閉まっています。15時過ぎにやっと開きましたが、通いの管理人1人だけという安ホテルでした。外に置いてある乾燥器も乾きがよくありません。名前だけ立派な藤枝シティホテル、1泊4,000円です。


28日(木):藤枝5時0分発、磐田17時46分着、45.5km

新茶の季節の静岡<写真を拡大>

 4日目の昨日は筋肉痛で歩き辛かった、といっても48kmほど歩きましたが。今日は朝から快調、疲れも残っておらず背筋を伸ばして歩けます。結局11日間でやや問題ありは4日目の1日だけ、京都に着いたときも、まだまだ歩ける、といった状況でした。大井川を渡り、掛川を過ぎて袋井、そして宿泊地の磐田へ。宿は磐田グランドホテル、高台にある立派なホテルで天然温泉付き、1泊9,800円のところをインターネット予約で5,500円、妻の功績です。部屋は広く、バスルームがユニット型のためか部屋との段差のあるホテルが多いのですが、ここには段差は無く、アメニティも完備して、温泉大浴場にはタオルなども備えてあります。大浴場があっても、タオルは部屋から持参、の安ホテルとは違います。


29日(金):磐田5時47分発、新所原17時3分着、43.3km

木陰を提供する舞阪の旧東海道松並木<写真を拡大>

 浜松を通って浜名湖西の新所原まで、ビジネスホテル鈴屋1泊5,000円です。浜名湖を過ぎるとホテルは僅か、妻がやっと見つけてくれました。駅前ですが周りには何もありません。小さなコンビニでビールを買って、部屋で飲みました。


30日(土):新所原4時45分発、岡崎17時22分着、48.3km

一里塚、大きなものだった<写真を拡大>

 宿泊地岡崎へは名鉄線沿いに北上、1号線、名鉄、名神高速が束になって通るところでは名神横の道を選択しましたが、排気ガスがひどく、来年はどうしようか、というところです。宿泊は岡崎ニューグランドホテル、最上階の大浴場からは岡崎城が見下ろせます。この旅の宿泊最高値、といっても1泊5,900円ですが。旅慣れたというか、妻のインターネット調査のおかげです。


5月1日(日):岡崎8時17分発、名古屋19時1分、36.5km

名古屋市内の南を横断する<写真を拡大>

 朝から雨、ホテルの大浴場で岡崎城を眺めながらのんびりして、雨が小降りになってから出かけました。ところが11時半ごろからまた降りだした雨がしだいに本降りとなり雨宿り、妻に調べてもらうと13時ごろには小降りになるという。待つこと1時間半、雨雲予想通り小降りになったのでまた歩き始めました。途中でまた雨宿りがあったものの、もうあまり降らないとの妻からの報告で名古屋まで行くことにして宿を予約しました。古めかしい家庭的な旅館、気のよさそうなおかみさんから、どうしたらそんなに歩けるのか、と不思議がられたりしています。


2日(月):名古屋4時55分発、鈴鹿17時1分着、49.7km

鈴鹿峠、昨年は桜がきれいだったが<写真を拡大>

 この日から奈良在住の友人が付き合う予定でしたが、風邪で来れなくなりました。軽い風邪だが1日40km以上歩くことを考えるとやめざるを得ないとのこと、自分が健康であることを再認識したしだいです。宿泊は鈴鹿、東海道沿いには適当な宿泊地がないので、四日市からは伊勢街道沿いに入ります。1泊5,000円のキャッスルイン鈴鹿、ファッションホテルではなく立派なビジネス安ホテルです。24時間入れる古代桧の大浴場があり、翌朝は風呂に入って、無料の朝食をとってから出発しています。


3日(火):鈴鹿6時48分発、水口20時48分着、55.0km

琵琶湖湖畔を気持ちよく歩く<写真を拡大>

 鈴鹿から亀山へ、昨年大雨の中を歩いた道で、道路一面水が溜まり足はずぶ濡れ、ダンプに全身水を被せられところです。苦労した道だけにはっきり覚えています。亀山からは旧東海道、関では昔の宿場の雰囲気を味わうことができます。宿泊予定の水口では連休で宿がとれず、更に15kmほど進んだ甲西アートホテル1泊5,800円に宿泊しました。この旅の最高値から100円安いだけですが、全くの安ホテル、関西経済圏に入ったということなのでしょうか。連休で結構混んでいました。


4日(水):水口7時1分発、京都16時34分着、38.9km 合計509.5km 46.3km/日

京都三条大橋に到着<写真を拡大>

 いよいよ最終日、昨日に続いてこの旅2回目のホテルでの朝食、わたくしとしては朝ゆっくりです。ゴール間近の余裕でしょうか。最終日もまだまだ元気、これならどこまでも歩ける、といった感じです。琵琶湖湖畔の瀬田で友人夫妻と昼食をとって、京都三条大橋では別の友人たちが出迎えてくれて一緒に早めの夕食、18時59分京都駅発の新幹線で東京へ、21時40分に自宅に到着しました。