2度目のミラノ、ヴェネチアは充実した旅でした。14年前に初めて訪れたときは、ツアーだったので、効率は良いものの、次から次へと味わう間もなく見物していった感がありましたが、今回は全て自由行動、思うところをゆっくり旅することができました。まさに「2度目の旅は断然楽しい!」です。
1度目は行けなかったミラノの『最後の晩餐』やヴェネチアのサン・マルコ寺院、今回はしっかり訪ねています。ヴェネチアではヴェネチアングラスのムラーノ島やカラフルな家が並ぶブラーノ島に渡り、周辺都市のパドヴァ、マントヴァ、トリノ、ベルガモなどで街歩きを楽しみ、教会や宮殿を見物しました。
教会や宮殿の重厚な建造物、内部のいたるところにある装飾、彫刻、絵画、どれをとっても人々のとてつもない時間、労力、こだわりを感じるものばかり、巨大な装飾が黄金に輝いているとこともあります。中世におけるイタリアの繁栄、その重厚さ、華麗さを実感せずにはいられません。
ヴェネチアのサン・マルコ寺院の壮大で重厚な建造物や、黄金や宝石、七宝によって聖人たちを描いた祭壇画には圧倒されます。パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂内部の壁全てを埋め尽くすジョットのフレスコ画も圧巻です。ヴェネチアの巨大な富、パドヴァの小さな礼拝堂に込められた信仰心の深さに思いをはせました。
トリノ王宮の巨大な広間、絢爛豪華な調度品、壁や天井の装飾、彫刻、絵画、なども溜息の出る思いでした。贅の限りを尽くした絢爛豪華さは日本では見ることができません。経済力の違いもあったかもしれませんが、わびさびや穏やかさの日本にはない、派手さや激しさがあるように思いました。
食事は当然イタ飯ですが、日本のイタ飯とは味付けが違います。といっても日本ではあまり外食しないので断言は難しいのですが、食後の満足感はあまりありません。イタリアに限らず海外ではどこでもそんなもので、違うのは台湾だけです。台湾は、事務所のボスが選りすぐった店での食事ということもあるのですが、そうでなくても満足感が得られるところがたくさんあります。今回、夕食後にホテルで、日本から持参したカップ麺などを食べながら、そんな台湾でのことを思い出していました。
安心、安全は日本ほどではないにしても、注意さえすれば何とかなりそうです。人が集まるところでは大きな銃を肩から下げた兵士が警備しており、テロの脅威があるのでできるだけ近寄らないようにして、スリや引ったくりの類には、歩く場所や、財布、スマホ、カメラなどの取り扱いに注意します。注意深い行動が必要ではあるものの、現地に行って、現物を直接見て感じることの楽しさ、素晴らしさは捨てがたく、これからもいろいろなところに出かけて行って、いろいろな体験をしたいと考えています。ウォーキングで体力を維持して。