年末総決算

No.059:人とのつながり

 年を追うごとによりいい関係が構築できている、そんな気がします。週2日働いている個人事務所のボスとの関係です。勤め始めて丸4年になろうとしている、その成果というか結果で、人間関係を築くにはそれなりの時間がかかるということなのでしょう。定年後としては、これ以上を望める職場は無い、と考えています。

 ボスとは、友人仲間のような部分も少しはありますが、基本は仕事仲間、いまの好調な事業内容がベースにあっての良い関係であることは間違いありません。後期高齢者のボスにすべてを依存している事業なので、いつどうなるか分かりませんが、まだまだ頑張るから、とやる気満々なのでもうしばらくはこのまま務めることができそうです。ありがたいことです。

 4年前、ボスの「ITに強い定年退職者募集」が週刊新潮「掲示板」に掲載されたのがそもそもの始まりでした。生まれて初めて買った週刊新潮、同期入社の友人の葬儀に参列すべく新幹線に乗り込む前に東京駅で購入しました。沈んだ気持の中であまり考えずに読めそうだったのが週刊誌だったのです。読んだ後はバッグに中へ、それを帰宅後妻が読んで、「この募集どう?」と教えてくれました。1週間後にボスの事務所で「マスコミの学校」同窓会があったからです。

人とのつながり
同窓会でみんなに話しかける花田紀凱氏(2008.4.5)

 その同窓会で応募の意志を伝えました。ボスのことはほとんど知らなかったし、応募するつもりもあまりなかったのですが、そのときの短いスピーチに共感し「まだ募集していますか?」と尋ねたのです。後で知ったのですが、その時にはすでに十数人の応募があり、中には有名大学の名誉教授もおられたそうです。無事採用となりましたが、「週刊新潮」を買うきっかけとなったは友人の葬儀、これはその友人からのプレゼントだったのかもしれません。

 人とのつながりや流れのなかで今の自分がいます。この同窓会への参加も、「マスコミの学校」時代の若い人たちとの交流が無ければなかったでしょうし、その数年前に通った「編集・ライター養成講座」時代の若い人たちとの交流がなかったら「学校」には入っていません。更には「養成講座」は広告代理店への出向がなければ行かなかったし、アメリカ駐在で知り合ったアメリカ人の友人がいなければ会社人間のままで、会社を出て出向しようとは考えなかったでしょう。人間関係の不思議というか妙を感じずにはいられません。

 今年の総決算です。

 1.ウォーキングは3,334kmでした。距離のピークは2008年の4,789km、翌2009年がほぼ同距離の4,739km、2010年は16%減の4,039km、そして今年は30%の大幅減となっています。母の入居施設への訪問が無くなり、その後続けていた叔母の家への訪問も少なくなり、長距離を歩く機会が減っているためです。事務所からの歩きを増やして下落傾向に歯止めをかけたいものです。電車賃の節約も兼ねて。

 2.健康面では、夏に冷たいスポーツ飲料1リットルを一気に飲んで下痢した以外は風邪もひかず元気です。58kgから59kgと20代のころの体重を下痢以来維持しています。

 3.旅行は、夫婦でのイタリア旅行と北海道東北普通列車の旅があり、一人参加では京都までの500km歩き旅と台北表敬訪問がありました。

 4.東日本大震災では義援金5万円を赤十字を通して被災地に送りました。

 来年は辰年、昇り竜の年です。元気な人はますます元気になって、未曾有の大災害をのり越える推進力となるべきでしょう。私は、せめて邪魔な存在とはならないように頑張ります。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.191:鹿児島・宮崎旅行 (2022年12月31日)

 今年は8回も国内旅行に出かけました。盛んに旅行したアメリカ駐在時代にもなかった頻度です。家を売って気が大きくなったわけではありません。コロナ禍前の年2回ほどの海外旅行よりも少ない出費です。旅行支援も背中を押してくれました。

No.179:沖縄旅行 (2021年12月31日)

沖縄は妻も私も初めてです。ツアーなので気楽、前準備もほとんどせず、その分印象の少ない旅行だったかもしれません。「憧れの沖縄リゾートステイ4日間」という新聞折込チラシを見て、コロナ感染が落ち着いているうちに、と申込みました。

No.167:コロナ禍の1年 (2020年12月31日)

 自宅から事務所まで歩くときに通る渋谷駅前スクランブル交差点、もうすっかりコロナ前の人出の感があります。これでは、感染リスクの高い会食も減ってはいないでしょうから感染拡大が止まらないのも当然か、と思ってしまいます。

No.155:タワマンの脆弱さ (2019年12月31日)

 10月12日の台風19号で、近くの47階建て高層マンションの地下室が水没し、停電、断水が何日も続きました。エレベータが使えず、料理はできず、トイレも使えません。囲碁サークルのメンバーに住民の方が数人おられ、階段の上り下りで足がおかしくなった、とのことです。電気システムが地下に集中しているタワマンの脆弱さが露見したと、マスコミにも大きく取り上げられました。

No.143:キャベツの効果は大きかった? (2018年12月31日)

 東京駅発の大型バス、乗客は私と妻と妻のお母さんの3人だけでした。二度の入院や圧迫骨折などがあって、今年はもう遠出はできない、と思っていたお母さんが元気になって我家に来れたので、福島県いわき市にある常夏のスパリゾート、ハワイアンズ行きのバスで出かけたのです。途中、妻の妹と合流した北千住でそこそこの人が乗り込んできました。現地も結構の人、平日とは思えない賑わいです。各所から無料送迎バスが出ているので、豊富な源泉をかけ流した大きな風呂と映画にもなったフラガールのショー、温水プールなどを気軽に楽しめます。

No.131:運慶展 (2017年12月31日)

 先月、友人を誘って運慶展に出かけました。お目当ての一つは重源(ちょうげん)上人坐像(東大寺俊乗堂。国宝)、源平の争乱で焼失した東大寺を復興した僧侶の坐像です。運慶は、貴族社会から武家社会に移行する過渡期に活躍した仏師で、日本のルネサンス彫刻と称賛する人もいて、圧倒的な力強さと徹底的なリアリティなどで、人々に感銘を与えています。

No.119:十大ニュース (2016年12月31日)

 今年の「私の十大ニュース」です。内容は少しづつ変わってはいるものの、タイトルは変わり映えしません。今年もいつものように無事過ごすことができた、ということのようです。ありがたいことです。

No.107:あやかりたい、三浦敬三さんの「攻めの人生」 (2015年12月31日)

 1日40km弱、9時間ほどを5日間歩きましたが、何事も起きませんでした。歩いているうちに身体が左に傾いてきて、腰を痛め、やがて歩けなくなり中断した今年の東海道歩き旅、その原因を突き詰めようとしたのです。

No.095:関東労災病院 (2014年12月31日)

 手術室に生れて初めて入りました。10月に自宅近くの総合病院で病院祭があり、そこでの見学ツアーに参加したときのことです。入る前に頭と靴を覆うビニールを装着し、手を消毒します。これだけでちょっと厳粛な気分。


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