友人

No.049:花田紀凱氏

 終電での帰宅、久しぶりです。5年ほど前に通ったマスコミの学校、その仲間の一人が結婚したのでお祝いの飲み会がありました。

 東京田町で、夕方5時からがリハーサル、立ち飲み用の小さな丸テーブルが狭い店内にいくつか並び、注文の度にお金を払う気軽な立ち飲み屋で超貧乏人のためのウイスキーとか幻の酒とか言われるホイスを飲み、6時から本番、重厚な扉のあるお洒落なレストランでイタリアンのフルコースを、料理の説明とシェフのご挨拶を受け、スパークリングワインやワインとともに楽しみました。本番後、居酒屋に移り数々の焼酎を飲みながら話をしているうちに終電時間となりました。

写真
新婚さんからタオルのプレゼント

 1年ぶりの再会、いつもの楽しい仲間、ライターや編集者への思いを持って入校し、望みを果たした人、他の仕事で頑張っている人、それぞれですが同じような志でつながっているだけに話は尽きません。終電で帰れた今回はまだいいほう、かつては朝帰りとなるときもありました。翌日は決まってガラガラ声、声を枯らすほど何を話したのやら、リラックスしたとりとめのない四方山話こそ最高の時間なのです。

 途中から、校長で、WiLL編集長、元週刊文春編集長、ミスター文春こと花田紀凱(はなだ かずよし)氏がいらっしゃいました。ビッグサプライズ、みんな大喜びです。それはそれはお忙しい方なのに、6人ほどのこじんまりとしたわれわれごときの飲み会においでくださるなんて。この気さくさ、フットワークの良さ、これこそ68歳のいまも第一線でご活躍されている秘訣なのでしょうか。たくさんの異なる才能を集め、それを結び、面白い記事を作り上げる、そんな力、何事にも謙虚で白紙で臨む姿勢、あくなき興味を持ち、「面白い」をキーワードに積み重ねてきた実績、社会に大きな影響力を持つ人物なのも当然なのかもしれません。

 人材を育てたい、そんな花田氏の熱い思いがマスコミの学校には込められているような気がします。修了した受講生の行く末が気になる、だからこその今回の飲み会への参加なのでしょう。結婚した二人は共に学校の受講生でした。分かっているだけでもこの学校から誕生した夫婦は4組です。花田氏の現在の奥様も受講生の一人でした。レストランに到着してすぐにお祝いのシャンペンを頼み、途中で目立たないように全員の勘定を済ましてしまう、かっこ良すぎです。しかも知的でお洒落、渡辺淳一「失楽園」の主人公のモデル、と言われる所以でしょう。そんな氏を身近に感じて、刺激を受ける、それは幸せなことです。生涯現役を公言する氏に習って、少しでも近づけたら、と気持ちを新たにした飲み会となりました。

の記事

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


タイトルとURLをコピーしました