ドイツのクリスマスマーケットを楽しんできました。クリスマスシーズンの活気ある街の雰囲気だけでも楽しいのですが、広場などにできるクリスマスマーケットの屋台での可愛い工芸品や暖かい食べもの飲みもの、そこに集まってくる多くの人びとの明るい表情が旅の楽しさを何倍にもしてくれるのです。
アメリカのような家々のイルミネーションといった派手さはないものの、中世のたたずまいをみせている建造物がならぶ街並みなどからは、昔からの暮らしに根付いた伝統的で落ち着いたクリスマスが感じられます。
世界一有名といわれるニュルンベルクのクリスマスマーケットも見物しました。この都市は15年前に仕事で訪問し、その美しい街並みに感動したところです。今回、その感動はあまりありません。この15年間で、ヨーロッパの多くの美しい町々を訪問したためかもしれません。ただ、再びここにきたという感動にもにたものがありました。ここへの出張が、その後のアメリカ駐在を決定づけたと考えているからです。あのとき、夏休み直前の海外出張だったので、仕事のあとの夏休みを妻とともにロンドンで楽しみました。それはかなり大胆な行動だったようで、夫婦ともに海外駐在の適正ありとみられたようです。その後のアメリカ駐在によって多くのことを経験し人生の幅が広がり、しかも、このように二人だけの海外旅行が楽しめるまでに海外慣れし、定年後の旅行の選択範囲も広がりました。まさに人生のターニングポイントとなったともいえるニュルンベルク出張だったのです。
今回は、フランクフルト、ケルン、ニュルンベルク、ヴュルツブルク、ハイデルベルグ、バンベルクのクリスマスマーケットを見物しました。ニュルンベルクの2泊以外はフランクフルトからの日帰り旅行で、移動はすべて電車です。二人だけの、自分たちのペースでの気楽な旅となり、たまたま通りかかった雑貨屋をゆっくり見てまわる時間のとれる、いままでのツアー旅行とは一味違う楽しさがありました。こんな旅であればこれからも、という想いもあって旅行中にスーツケースを購入しました。頑丈そうな金属製で、10年以上は使えそうです。15年前と同様に、ニュルンベルクへの旅がこれからの15年間の新たな出発点となるのかもしれません。