「生きている限り青春」と言う山本氏の話は、白黒のはっきりした分かりやすい体育会系色の強いものだった。90年代に「週刊プロレス」のカリスマ編集長として一時代を築いたターザン山本(たーざん やまもと:1946年生まれ)氏は来年還暦を迎える。しかし、ピンク柄の帽子、淡い黄色にピンク柄のシャツと淡いオレンジのマフラー、黒のブレザー、グレーのズボン、ベージュの靴といういでたちでのパワフルな語りは、なお青春真っ只中のようだ。長年勝負の世界を見てきた山本氏の一瞬一瞬への闘魂を感じた講座だった。
この日の講座内容は氏のブログに掲載されている。「都会で生きてる限りネクストがある、だから(1)に故郷を捨てろ!(2)に両親を捨てろ!(3)に会社を辞めろ!そしてネクストに賭けろ」という激しいものだが、氏自身の生き様のようで説得力がある。「言語感覚を磨く。日本語に対する感性を磨く」という話では、俳句を例にあげながら「風景やリズムを感じる文字・文章を書け。日本語への自意識を高めろ」と熱っぽく語っていた。