最初に書いた文章は、ドッグランを愛犬家のコミュニティの場と位置づけ、そのコミュニティへの参加を勧める内容だった。会社の同僚からは「不快だ」、妻からも「最低」といった評価を受ける。そんなコミュニティ経験もないのに、「あれいいんじゃない」などと書いても読むほうは不快になるだけということだ。
そこで、私の初めてのドッグラン経験から感じたことを書いた。良いことばかりだった最初の内容から、良くないことも含めて分かったこと、感じたことを素直に書き、何回か書き直して会社の同僚に見せると、ある程度の及第点をもらうことができた。
轡田隆史氏の「文章は体験だ」(2006年2月4日の講座)、奈良原敦子氏の「自分自身の経験をディテールとして盛り込むことが説得力を増すポイント」(2006年2月18日の講座)は、体験の大切さと同時に、体験を通して何を考えたかの大切さを言っている、と思った。