愛犬モモの我家でのシャンプーが重労働なので、安くてよい方法はないかと探し出したのが犬の全自動洗浄乾燥機とトリミングサロンでのセルフシャンプーでした。全自動洗浄乾燥機は見学までさせていただいたのですが、臆病なモモには使えそうもなく、セルフシャンプーは実体験してみて我家でのシャンプーよりも大変なことが分かり、結局、我家での重労働シャンプーはこれからも続くという結論になりました。
全自動洗浄乾燥機はガラス戸から中が見える洗浄乾燥室に犬を入れ、上下左右後ろから洗剤入り温水を噴射して犬を洗い、温風で犬を乾かすスペイン製の機械です。見学した設置店の30歳代の若いオーナーはこの機械の輸入販売も手がけており、自信に満ちたはきはきとした話しっぷりでいくつかの質問に答えてくれました。臆病なモモには無理かな、と思いつつ試しに洗浄乾燥室に押し込んでみると、やはり小刻みに震えガラス戸を背にして座り込んでいます。可哀相なのですぐに出してやりました。これではコラムに書けません。その後も続くオーナーの熱心な説明を、申し訳ないという気持ちで聞くこととなり、とても気疲れしました。
トリミングサロンでのセルフシャンプーの大変さは立ちっぱなしの作業だったことです。慣れた若いトリマーの方々にとっては何でもないことでも、日頃そんな作業のない私には大きな負担でした。それに、トリマーの方の視線を感じるとあまりいい加減な作業はできません。家ではいい加減にやっていたシャンプー前の毛玉取りブラッシングやシャンプー後のスリッカー(ピンブラシの一種)でのブロー乾燥を、隅々の毛まできっちりやるのは大変でした。根気と体力のいる作業で、トリマーの方々の苦労を実感しました。
全自動洗浄乾燥機見学とセルフシャンプー体験は同じ日だったのでとても疲れる1日となりました。見学での気疲れ、シャンプーでの立ち疲れ、駅との往復での歩き疲れなどが重なり、モモを連れての駅までの帰り道では足がもつれ気味になるほどでした。私の場合は行動しないと執筆できない、行動するためには体力が必要で、結局体力無しには執筆もできないということになります。必要なのは知力よりも体力です。