台湾旅行

No.084:正月台湾旅行

 美しい初日の出に今年の健康を祈願しました。羽田空港、搭乗ゲートを通過して機体ドアに向かう途中の大きな窓から拝んだ日の出、昨年は雲で隠れて見ることができませんでした。幸先のよい正月台湾旅行です。今年は事務所のボスがバリ島へ、それからの台湾なので一緒の夕食は1月3日のみ、このため1月1日、2日と夜遅くまで気ままな外出を楽しむことができます。

 台北のホテルに到着したのは午前11時ごろ、年末からこのホテルに滞在している京都市宇治在住のご夫妻とともに圓山飯店の圓苑へ、ここはライスケーキが美味しいところ、美味台湾が早速始まりました。その後4人で迪化街へ、乾物屋がどこまでも続き、たくさんの人でいつも賑わっています。ここで昔懐かしいポン菓子作りに出会い、あの爆発の瞬間を、子どものころに味わったトキメキ感を思い出しながら見物しました。台湾では多くのところで昔懐かしい日本を見たり感じたりすることができます。夕食は極品軒というところでの上海料理、柔らかい豚の角煮が絶品でした。

正月台湾旅行
十分駅でランタンを揚げる

 2日は前日と同じ4人で十分という町へ、江ノ電と観光提携している平渓線という単線でのんびり走ります。駅では、ランタンという小さな熱気球に願いを書き込み空高く飛ばしました。願いは、今年80歳の傘寿となる事務所のボスの更なる長寿、それで私も長く働ける、という魂胆です。帰りに九ふん(にんべんに分という漢字)に立ち寄り、明りが灯った「千と千尋の神隠し」の町の情緒ある夜景を楽しみました。ボスとの夕食もいいのですが、こうして夜の観光を楽しめるのもいいものです。

 人が多くて帰りのタクシーがなかなか捕まらなかったのですが、1時間ほどかかる台北市内まで、ということで何とか確保できました。夕食は江浙(上海)料理の秀蘭、最もお気に入りのお店の一つです。白菜獅子頭鍋をいただきましたが、ボスと一緒のときは大きな鍋なのですが、4人なので小さな鍋でちょっと迫力不足でした。でも、旨味をたっぷりと吸い込んだ柔らかい白菜と大きな豚肉団子はやはり最高です。

 3日は陶器の街、鶯歌陶瓷老街へ、またまた同じメンバー4人で。もうすっかり意気投合し、楽しい街歩き仲間となりました。ここにある陶瓷博物館は地上3階、地下2階のモダンで立派な建物、展示内容も充実しており、しかも嬉しいことに入場無料、日本語ガイド端末の無料貸出まであります。台湾の陶器は日本統治時代に進歩した、などと紹介されています。昔の夜市で使われていたという口の大きな丼では、見た目たくさん入るように見えるが、実はあまり入らない、という説明がありました。日本語の解説で当時のイメージが広がり、とても楽しめます。

 夕食はいよいよボスからのご馳走、今回はアンバサダーホテルでの北京ダック、丸々と太った2羽を11人でいただくという贅沢ぶりでした。ここは、司馬遼太郎さんが「台湾紀行」で老台北と親しみを込めて呼んだ蔡焜燦(さい こんさん)さんご自慢の北京ダックのお店です。中国嫌いの蔡さんは台北ダックと言い直すらしいのですが。ホテルの料理は専門店に比べるとやや落ちる、というのがボスの感想でしたが、確かに昨年ご馳走になった北京ダックほどの味ではなかったものの、美味しい部類に入ることは間違いありませんでした。

 4日は帰国日、宇治のご夫妻は午前中の便で関空へ帰られたので、我々は2人で龍山寺へ、人気の胡椒餅を食べました。狭い路地にある店で、今まで見つけることができなかったのですが、今回も、ダメだからもう帰ろう、と私が言った直後に妻が見つけました。私のGPSよりも、妻の勘の方が優れていたようです。30分後に出来上がる、とのことだったので、龍山寺周辺をぶらぶらして、出来立ての熱々をいただきました。胡椒が適度にきいた美味しい肉まんです。台湾では、店頭や屋台でいろいろなものを売っていますが、どれも美味しく、外れはあまりありません。

 午後からは買物をして、夕方にホテルで荷物を受け取って空港へ、ボスからの預かり荷物を含めて5個、当然タクシーという妻の主張を退けて電車としました。ホテルから駅まで600mほど、4つの荷物を抱えた姿を写真に撮ってもらい、根性だね、と妻から褒められています。帰国してからボスに、空港には電車で、と伝えると、とても信じられない、との反応でした。歩ける以上は当然だと思うのですが、価値観の違いでしょうか、体力の違いでしょうか。今年も元気に過ごせそうです。

の記事

No.122:「食の都」台南 (2017年03月31日)

「B級グルメを楽しんできます」、台北行便への搭乗待ちで妻が友人に宛てたメールです。友人からは「いやいや、A級で!」との返信がありました。9回目の台湾、今回は台南に初めて行きます。台南は「食の都」、しかもいつもは勤務先事務所のボスとの食事が多いのですが、今回は6泊7日のうちの2回だけ、あとは妻と二人だけで心置きなくB級グルメ食べ歩きができるのです。とても楽しみ、嬉々として飛行機に乗り込みました。

No.106:初体験、格安航空会社(LCC)便 (2015年11月30日)

 夜の成田空港第3ターミナル内を、スーツケースとショルダーバックの合計10kgを持って走り抜けました。格安航空会社(LCC)バニラエアー台北発が成田に到着して、搭乗口が開いたのが予定から15分遅れの22時25分、10分後の22時35分発東京行バスに乗ろうと、タラップを降りて、階段を上り、長い通路を走り、入国審査、税関審査を通り、航空会社のカウンター横を走り、バス停に着いたのが22時33分、8分という快挙でした。タラップを降りるときは15番目ぐらいでしたが、入国審査前からはトップを独走、境内を走る西宮神社の福男選びの気分です。このバスに乗らないと、東京駅発最終電車に間に合わない可能性が大なのです。

No.103:台北での夏休み (2015年08月31日)

 亜熱帯気候の台北での夏休みでした。勤務先事務所のボスが台湾に行くというので、その間事務所はお休み、北海道へでも行こうかと妻と相談したのですが、我々も台湾に行ってマンゴーかき氷を食べよう、ということになりました。7回目の台湾ですが、初めての夏、マンゴーの季節です。もちろん、台湾育ちのボスにご馳走になろう、という下心もありました。

No.072:今年もいい年になりそうな気配 (2013年01月31日)

 「お正月は今年も台湾美食の旅」と自慢げに年賀状に書きました。連日豪華な食事となる楽しみの旅行、しかも昨年同様、フライト、宿泊、食事、全てが事務所持ちです。去年の1月にも書いたので繰り返しませんが、ひとつだけ、昨年は行かなかった「明福」というお店のことを。

No.060:食へのこだわり (2012年01月31日)

 今年は豪華なお正月となりました。事務所のボスが年末年始を台北で過ごすので、我々夫婦も元日に台北へ、ボスと共に三日三晩の美食の日々となったのです。宿泊もボスと同じ高級ホテル、広々とした部屋、高級なアメニティ、1日2回のベッドメイキングなどがグレードの高さを実感させます。2回目のベッドメイキングは寝るためのもの、高級ホテルでは普通のサービスらしいのですが、初めての体験です。

No.056:ウォーキング海外デビューは台北 (2011年09月30日)

 ここ台北は、昨日までの強い日差しを雲が遮り、蒸し暑さは変わらないものの、まずまずのウォーキング日和です。市内のホテルから北投(ベイトウ)まで約13km、3時間弱の海外街歩きに出かけました。


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