台湾旅行

No.056:ウォーキング海外デビューは台北

 ここ台北は、昨日までの強い日差しを雲が遮り、蒸し暑さは変わらないものの、まずまずのウォーキング日和です。市内のホテルから北投(ベイトウ)まで約13km、3時間弱の海外街歩きに出かけました。

 北投は温泉地、少し前ですが、加賀屋が日本から進出して日本式”おもてなし”を取り入れたことで話題になっています。東日本大震災への義援金が180億円という、人口2,300万人、平均年収150万円の国からの破格の支援、月収を差し出したという人もいる、世界一の親日国台湾でのウォーキング、海外初挑戦ともなりました。

海外ウォーキングデビューは台北
活気ある市場

 町並みはどちらかというと日本似、看板の漢字も日本似、人々の外見はもう日本人、そして良好な治安、親日、とくれば海外という緊張感はありません。湿気のある暑さ、走り回るたくさんのバイク、道の両側に並ぶ活気あるテントの売店、公園のベンチでのんびり休む老人たち、そんなところに台湾を感じながらの歩きです。いつものGPS機頼りですが、日本国内のような詳細地図はなく、事前入力したウォーキングルートの線が1本表示されているだけです。このため、ルートは航空写真で慎重に検証しています。今回もルート中に歩道のない橋を発見して別ルートに変更しました。そのままだと迂回路が分からないまま、ウォーキング断念の可能性もあったのです。

 亜熱帯気候ですが、9月末で曇り、ということで肌着が少し濡れる程度の汗、日本の夏の曇り、といったところです。途中で飲んだ、大好きなスイカジュースも小杯20元(約60円)で満足しています。シンガポールでは思わずお代りをしたスイカジュースもここでは小杯1杯で十分、やはり熱帯と亜熱帯の気候の違いなのでしょうか。ここでのお勧めは、凍ったミルクで作るマンゴーカキ氷、昨晩の夜市で初めて食べましたが、噂通りの美味しさでした。

 平日だからでしょうか、歩いているとお年寄りが目立ちます。日よけ屋根のある通路に出した椅子で、公園の木陰のベンチで、のんびりくつろいでいる、表情はとても穏やかです。道の両側にテント売店が並ぶ市場を通ったときの活気やざわめきにも、焦ったり、苛立ったりしている雰囲気は感じられません。果物などが並ぶ横では上半身裸の中年男性が数人、椅子に坐って話し込んでいます。結婚式は定刻の1時間遅れぐらいで集まってくる、といわれた昔の台湾、そんな楽天的でゆるいDNAを垣間見た思いがしました。

 スイカ牛乳とホットドッグをコンビニで買ったとき、ホットドッグに付けるケチャップやらマスタードやらの何種類かの小袋を見せて、どれが好みか聞き出そうとします。マスタードらしきものを指すとそれをいくつも持ってきました。言葉の通じない外人のためにどうにか役立ちたい、といった気持ちを強く感じる対応ぶりでした。ゆるいけどあたたかな気持ちの人々、だからこその巨額の義援金だったのかもしれません。

 北投までの13kmを3時間以内、うまくすれば2時間半、とみていましたが結果は3時間半、このため足湯や温泉街の見物を諦めて到着してすぐに帰りの電車に乗り込みました。脇目も振らずに歩くだけのいつものウォーキングとは違い、あちこちを見て歩いたということかもしれません。北投という観光地は見逃したものの、ウォーキング途中で見聞きした人々や風景は観光地以上に心に残るものでした。3泊4日の台湾出張で唯一のオフだった今日の半日、大好きなウォーキングができて満足しています。

の記事

No.122:「食の都」台南 (2017年03月31日)

「B級グルメを楽しんできます」、台北行便への搭乗待ちで妻が友人に宛てたメールです。友人からは「いやいや、A級で!」との返信がありました。9回目の台湾、今回は台南に初めて行きます。台南は「食の都」、しかもいつもは勤務先事務所のボスとの食事が多いのですが、今回は6泊7日のうちの2回だけ、あとは妻と二人だけで心置きなくB級グルメ食べ歩きができるのです。とても楽しみ、嬉々として飛行機に乗り込みました。

No.106:初体験、格安航空会社(LCC)便 (2015年11月30日)

 夜の成田空港第3ターミナル内を、スーツケースとショルダーバックの合計10kgを持って走り抜けました。格安航空会社(LCC)バニラエアー台北発が成田に到着して、搭乗口が開いたのが予定から15分遅れの22時25分、10分後の22時35分発東京行バスに乗ろうと、タラップを降りて、階段を上り、長い通路を走り、入国審査、税関審査を通り、航空会社のカウンター横を走り、バス停に着いたのが22時33分、8分という快挙でした。タラップを降りるときは15番目ぐらいでしたが、入国審査前からはトップを独走、境内を走る西宮神社の福男選びの気分です。このバスに乗らないと、東京駅発最終電車に間に合わない可能性が大なのです。

No.103:台北での夏休み (2015年08月31日)

 亜熱帯気候の台北での夏休みでした。勤務先事務所のボスが台湾に行くというので、その間事務所はお休み、北海道へでも行こうかと妻と相談したのですが、我々も台湾に行ってマンゴーかき氷を食べよう、ということになりました。7回目の台湾ですが、初めての夏、マンゴーの季節です。もちろん、台湾育ちのボスにご馳走になろう、という下心もありました。

No.084:正月台湾旅行 (2014年01月31日)

 美しい初日の出に今年の健康を祈願しました。羽田空港、搭乗ゲートを通過して機体ドアに向かう途中の大きな窓から拝んだ日の出、昨年は雲で隠れて見ることができませんでした。幸先のよい正月台湾旅行です。今年は事務所のボスがバリ島へ、それからの台湾なので一緒の夕食は1月3日のみ、このため1月1日、2日と夜遅くまで気ままな外出を楽しむことができます。

No.072:今年もいい年になりそうな気配 (2013年01月31日)

 「お正月は今年も台湾美食の旅」と自慢げに年賀状に書きました。連日豪華な食事となる楽しみの旅行、しかも昨年同様、フライト、宿泊、食事、全てが事務所持ちです。去年の1月にも書いたので繰り返しませんが、ひとつだけ、昨年は行かなかった「明福」というお店のことを。

No.060:食へのこだわり (2012年01月31日)

 今年は豪華なお正月となりました。事務所のボスが年末年始を台北で過ごすので、我々夫婦も元日に台北へ、ボスと共に三日三晩の美食の日々となったのです。宿泊もボスと同じ高級ホテル、広々とした部屋、高級なアメニティ、1日2回のベッドメイキングなどがグレードの高さを実感させます。2回目のベッドメイキングは寝るためのもの、高級ホテルでは普通のサービスらしいのですが、初めての体験です。


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