暮し

No.085:男の料理教室

 料理らしい料理は小学生のとき授業でカレーライスを作って以来です。男の料理教室、4人が1組となり簡単料理を勉強します。先生の説明、実演が終わると、私以外の3人は材料や包丁を手にテキパキと下ごしらえを始めました。

 後で分かったのですが、3人ともベテランなのです。このままでは勉強にならない、と一瞬焦る私に、大根を剥いてください、と一人が言ってくれました。これでやっと仲間入りできた思い、ぎこちない手つきで大根の皮を剥いていると、じょうずですね、と嬉しい言葉、以後、自分でやれそうなことを見つけては作業し、料理を楽しく勉強できました。

 メインメニューは「大根と鶏団子のあっさりスープ煮」、とても美味しくできて、といってもベテラン3人のおかげですが、同時に作った「大根と人参のきんぴら」「昆布茶を使った浅漬」「生姜とちりめんじゃこの炊き込みご飯」などで、4人で和気あいあいと楽しくいただき、満足な初料理教室となりました。主催は「エリアマネジメント」という、私が住む地域のコミュニティ活動の核となっているNPO法人で、参加者は16名、ほとんどが定年退職した人たちでした。私のグループは全員が退職組、1人は81歳で一人暮らし、8年前に奥様を亡くされてから自炊生活、3度3度の食事をちゃんと作っていて、買物などで毎日外出している、とてもお元気で、見た目も動作も齢よりもずっと若々しい方です。あと2人は私と同じぐらいの年代で、1人は、家族全員の食事やお弁当を毎日作っている、もう1人は、1年間のミラノ単身赴任のときに自炊をして料理を覚えた、とみなさんベテランでした。

 食事後はアルコールが入っての懇親会、81歳の男性に、奥様が亡くなられてお一人住まいはお寂しいでしょう、と話しかけると、8年も前だし、それに3度3度の食事を作って食べるのが結構大変で、寂しいなどとは言ってられません、とのことでした。良い食材を求めて近所の商店街をぶらぶらしている、とのこと、こうしてやることがあるから元気なのだ、と再確認しています。そんな人たちと知り合い、刺激を受ける、「男の料理教室」もいいものです。

 この教室は、ポストに入ってきたチラシで知り、申込みました。久しぶりに会った大学時代の友人から、仕事を辞めてからは家族全員の食事を作っている、と聞いたばかりだったので受講する気になったのです。妻は「みんなの足手まといにならないように」と少し心配気味、事務所のボスは何故か大喜び、事務所では作ってくれる昼食を食べるだけで、料理はできないし皿洗いはやらないので、これが少しは改善されるかもしれない、という期待からかもしれません。妻の見解は「あなたの失敗談を期待してるんじゃないの」というもの、それもうなずけます、自分でも不器用だと思っているので。

男の料理教室
自宅で復習

 料理教室の翌日、家で復習、全部を自分でやってみました。ほとんどの材料はすでにあるので、買物は鶏の挽肉だけ、妻お勧めのスーパーではすでに売り切れ、別のスーパーでなんとか買うことができました。午後4時前だったのですが、前日が45年ぶりの大雪で、買物ができなかった人たちが、晴れたこの日に買いあさったからでしょうか。スーパー5店舗が200m範囲内にある自宅はやはり便利です。4時15分から料理をスタートし、5時半ごろ終了、何事もなく順調でした。というのも、妻がいろいろとアドバイスしてくれて、やはりベテランは違います。反省点はいろいろとあるものの、まあまあ美味しくいただきました。

 料理教室の翌週、東京でまた大雪となった日に毎年恒例となったガーラ湯沢日帰りスキーに出かけました。スキー場も当然雪でしたが、さほどの雪ではなく、風もないのでまあまあのコンディションです。午後から3時間、トイレ休憩もなしでみっちり滑りました。毎年一緒に行く大学同期の2人は休憩しながら楽しむスキーで、今年は2kmの下山コースではなくリフトで降りる、とやや疲れ気味でした。いつものように、温泉で体を休めて、新幹線で冷えたビールを楽しみながら3人で帰っています。

 ところがこの日、大雪で交通機関が乱れ、自宅最寄駅到着は3人とも遅れた上に、友人2人は駅からの歩きとなりました。1人は雪の中を4kmほど歩くこととなったのです。駅に直結したマンションに住む私は、幸い雪道を歩くことなく帰宅できました。しかも、雪で横須賀線が止まってしまいましたが、東急線で迂回して自宅へ、なにしろ13路線も利用できる駅なのでこんなときも便利です。今月は、我がマンションの便利さを何かと実感することとなりました。

の記事

No.207:睡眠スコアその後のその後 (2024年04月30日)

 大谷翔平さんは睡眠を大切にしていて、遠征に寝具を持ち込んだり、日々の睡眠データを計測しているそうです。超ビッグな大谷さんを引き合いに出すのはおこがましいのですが、私も睡眠データを計測しています。私のデータは、睡眠の質を示すスマートウォッチの睡眠スコアです。それが、30日移動平均で、昨年7月28日の、100点満点中83をピークに、どんどん低下し、今年3月19日には70にまで下がってしまいました。

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.198:睡眠は改善したものの・・・ (2023年07月31日)

 スマートウォッチによる睡眠の質が「良し」となる「睡眠スコア80以上」の日が続いています。記録し始めた昨年7月から、30日移動平均が75から80の間で上下していましたが、今年6月から80超えで安定し、現在82超えとなっています。ですから免疫力には少々自信があったのですが、7月に帯状疱疹になってしまいました。年金生活者にとって、健康維持は大切なお仕事、お務めのようなものですが、いろいろ努力しても歳には勝てない、ということなのかもしれません。

No.197:帯状疱疹になりました (2023年06月30日)

 痛みが一日中治まらず、夜眠れずに痛み止めを飲みました。原因は帯状疱疹だったのですが、痛み出してから1週間ほど経って首に発疹が出て初めて分かったのです。眠れないほどの痛みは数日でしたが、一日中の痛みは3週間ほど続き、その後も若干の痛みが1週間ほど続きました。

No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。


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