毎年恒例となったガーラ日帰りスキー、今回はちょっとだけ滑って、後は温泉でゆっくりする、と友人が往きの新幹線で宣言しました。健康診断でいろいろと悪い数値がでている、このままではそのうち通院が必要になる、と脅かされたようです。前回も同じような数値なのに何も言われなかったのに、とぼやいていましたが。実際に、力を入れると腕が痛くて、ストックもうまく操作できそうにない、とのこと。
そういう年頃なのか、と複雑な気持ちで聞いていたのですが、スキー場に着くとこの友人が一番元気でした。午後半日のスキー、いつもは少し長めの休憩を途中に入れるのですが、今回は全くなしで最後までしっかり滑っています。最初はあまり自信なかったようですが、数回滑るうちに、調子よくなった、と。身体を動かすことの大切さを改めて認識しました。でもあれだけ滑りに滑って、筋肉痛が数日間は続いたのではないでしょうか。メールで具合を尋ねても返信がないので分かりませんが。
スキー場では77歳の男性に出会いました。3人乗りのリフトで、「体を動かしてこそ命は維持されるんだ」といったことを友人と話していたら、この話に共感されたのか、「私は77歳ですよ」と話しかけられました。健康そのものといった感じの精悍な顔つきの方で、スキーがお好きで、スイスにも仲間と出かけるそうです。その仲間には80歳を超えた人もいるとのこと。リフトを降りるまでの数分でしたが、印象に残る会話でした。10年後、自分もこんなふうにスキーを楽しめたらいいなぁ、と。こういう元気な人を目の当たりにして、頑張ろう、という気になりました。
到着したときは快晴、ガーラでこんなに晴れたのは初めてです。リフトで上がると、青い空と雪の山々がどこまでも広がり、これぞスキー、と嬉しくなります。中国語や韓国語のアナウンスが昨年まではあったのですが、今年は聞かなかったような気がします。もう日本に来なくなったのか、地元が相手にしなくなったのか、わかりませんが、いいことです。また、スノーボーダーがかなり増え、スキーヤーは少数派となりました。スノボーの方が運搬が楽で、滑り降りる快感は同様なのでしょう。
滑っているうちにしだいに曇って来ました。雪がちらほら降ってきたころに、2.5キロメートルの下山コースでガーラ湯沢駅へ。スキーウエアや靴を脱いで、温泉に入る、いつものことながらこの解放感は最高です。前期高齢者3人でのスキー、今年も何事もなく楽しく終わりました。このまま77歳まで続けたい、と願いつつ帰路についています。