年末総決算 海外旅行

No.083:スイスのクリスマス

 スイスのチューリッヒを拠点に各地のクリスマスマーケットを巡りました。クリスマスマーケットは6年前の2007年にドイツのフランクフルトを拠点に周ったとき以来です。アメリカのシカゴに駐在していたころ、家々や街を飾り立て、人々が買物に出かけるクリスマスシーズンの楽しい雰囲気が好きでした。前回のドイツは9日間で6都市を訪れましたが、今回は6日間で7都市、ツアーだったのでかなり効率よく周ることができました。その分駈足ではありましたが。

スイスのクリスマス
シンギングクリスマスツリー

 チューリッヒでのシンギングクリスマスツリー、広場に設けられた大きなクリスマスツリーの形をした舞台で、おひな様のように並んだコーラスグループのメンバーが歌います。メンバーがツリーのオーナメントのようで、見ただけで嬉しくなります。歌う人も聴く人もとても楽しそうです。子供たちのコーラスグループのときには、子どもが舞台から聴衆の中の両親に大きな声をかけたり手を振ったりしています。

 各地のクリスマスマーケットではグリューワイン(温かいワイン)や焼きソーセージなどの軽食の屋台にたくさんの人たちが集まっていて、みんなご機嫌な様子です。フランスのコルマールという都市は、第二次世界大戦の戦禍を免れたため木枠の古い家がたくさん残っていて、なかには600年ほど前のいまだ現役の家もあり、街歩きもとても楽しいところ。U字型に流れるアーレ川に囲まれたスイスのベルン市街には500年近く時を刻み続ける時計台があり、仕掛け人形たちが1時間ごとに動きます。日本の室町時代に作られたものとは思えません。この時計を日々眺めながら、アインシュタインは時間と光との関係を考察し相対性理論を生んだと言われています。チューリッヒ中央駅構内のクリスマスマーケットにはスワロスキーのクリスタルで飾った大きなクリスマスツリーがありました。世界で最も豪華なクリスマスツリーかもしれません。

 1日フリーの日があったので、チューリッヒから電車で1時間ほどのザンクト・ガレンというところへ行きました。世界遺産である修道院図書館があります。1200年以上前から集め始めた蔵書が17万巻、中世における世界最大級の図書館で、250年ほど前に建てられたバロック調の華麗な閲覧室があり、天然資源の少ないこの地方の人々が「知識」をいかに重要視していたかを感じるとることができます。

 前回のドイツ同様、今回も焼き栗を毎日いただきました。スイスの焼き栗は粒が大きく甘みがあり、焼き方なのか簡単に剥くことができます。何カ所かで食べましたが、みんな同じです。粒が小さく剥き難かったフランスとはかなり違いました。前回のドイツでもそんなに大きくなかったように記憶しています。スイスの焼き栗が一番、のようです。ツアーは朝食のみなので、昼食、夕食はだいたいをクリスマスマーケットの屋台ですませました。スイス名物のラクレット(溶けたチーズをかけた茹でジャガイモ)や焼きソーセージはまあまあですが、揚げたポテトやリンゴはいまいちでした。ホテルに帰ってから、日本から持参したヌードルやスープはるさめなどでお腹をなだめています。最高気温が0℃から4℃ぐらい、最低気温が-2℃ぐらいですが、防寒服で、風がなければさほど寒さは感じません。

 寒い中でのB級グルメの旅でしたが、今年春のパリ同様とても楽しい旅となりました。ヨーロッパはいつ行ってもいいものです。

我家の十大ニュース

①義父亡くなる

2月18日に亡くなりました。84歳でした。一緒に旅行した、アメリカ、ヨーロッパ、ニュージーランド、韓国、台湾、北海道、楽しい思い出がたくさんあります。寂しくなりました。

②愛犬モモ亡くなる

5月3日に亡くなりました。あと2週間で14歳でした。元気だったころの写真や動画を毎日見ています。

③転居

駅近の高層マンションに引越しました。モモのためにも日当たりの良い部屋を、ということで隣の高層マンションの影が届かない27階にしました。冬になり暖かい日差しが部屋に入り込んでいますが、そこで日向ぼっこをするモモはもういません。

④叔母が施設に入居

一人暮らしだった91歳になる叔母が動けなくなり施設に入居しました。家に帰りたい、とさかんに訴えますが、1人ではトイレにも行けないので帰れません。できるだけ行って一緒の時間をとるようにしています。

⑤年3回の海外旅行

正月に台湾、春にパリ、冬にスイスと出かけています。年3回は最多、幸せなことです。

⑥お伊勢参り

遷宮で賑わう伊勢神宮まで歩きました。4回目の東海道完歩です。

⑦農家のおやじさんと仲良しに

散歩コースが変わって、住宅街のなかで大きな畑を耕しているおやじさんに出会い、仲良くなりました。散歩に出て、おやじさんがいるとその場で野菜を採ってくれます。スーパーよりも安くて新鮮、重宝しています。

⑧スキーが恒例に

大学時代の友人との日帰りスキーが年中行事となりつつあります。私一人で行ったのがきっかけで翌年から友人と、通算で5年となり、まだまだ体力のあることをお互いに誇示し合っています。

⑨ウォーキングが1日10キロぎりぎりに

年3,678キロで1日10キロをかろうじてクリアーしました。引越しが影響したのか、2,3,4月が低迷しています。

⑩我家のアベノミクス

新居購入の資金作りのために売却予定だった株を売らずに済みました。関西の貸家が1年早く空いたので新居購入前に売却できたからです。その後、株価は3倍近くに高騰しました。アベノミクス様さまです。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.191:鹿児島・宮崎旅行 (2022年12月31日)

 今年は8回も国内旅行に出かけました。盛んに旅行したアメリカ駐在時代にもなかった頻度です。家を売って気が大きくなったわけではありません。コロナ禍前の年2回ほどの海外旅行よりも少ない出費です。旅行支援も背中を押してくれました。

No.179:沖縄旅行 (2021年12月31日)

沖縄は妻も私も初めてです。ツアーなので気楽、前準備もほとんどせず、その分印象の少ない旅行だったかもしれません。「憧れの沖縄リゾートステイ4日間」という新聞折込チラシを見て、コロナ感染が落ち着いているうちに、と申込みました。

No.167:コロナ禍の1年 (2020年12月31日)

 自宅から事務所まで歩くときに通る渋谷駅前スクランブル交差点、もうすっかりコロナ前の人出の感があります。これでは、感染リスクの高い会食も減ってはいないでしょうから感染拡大が止まらないのも当然か、と思ってしまいます。

No.156:ガウディの世界 (2020年01月31日)

大輪の花のような大きな丸窓、そこにはめ込まれた花びらの形をした色とりどりのステンドグラスを通して、明るく柔らかい光が差し込んでいます。バルセロナ近郊の小さな町にあるコロニア・グエル教会です。ガウディ建築の原点で、最高傑作とも言われています。床から伸びるやや傾いた柱は樹木を連想させ、天井を這うたくさんの梁はその枝を連想させます。まるで林の中にいるようです。

No.155:タワマンの脆弱さ (2019年12月31日)

 10月12日の台風19号で、近くの47階建て高層マンションの地下室が水没し、停電、断水が何日も続きました。エレベータが使えず、料理はできず、トイレも使えません。囲碁サークルのメンバーに住民の方が数人おられ、階段の上り下りで足がおかしくなった、とのことです。電気システムが地下に集中しているタワマンの脆弱さが露見したと、マスコミにも大きく取り上げられました。

No.151:北欧夏の旅 (2019年08月31日)

 両岸に迫る切り立った岩山の間を縫うように、静かに進むクルーズ船、鏡のような海面に映し出される岩山と青空、朝の清々しい空気とあいまって、神々しいばかりの自然の美しさに心打たれました。この風景だけで、今回の北欧夏の旅に出た価値がありました。ノルウェーのソグネフィヨルド、その最も狭いところを巡るクルーズ、グドヴァンゲンという港を朝8時半に出て、フロムという港までの2時間、心洗われる思いでした。

No.144:多難なギリシャ旅行でした (2019年01月31日)

 異例の寒波に見舞われたギリシャ、大雪で交通機関が混乱するなかでの観光旅行でした。長距離のバスや電車は通常でも本数が少なくて不便なギリシャ、それが混乱したのですから、ギリシャ語の分からない個人旅行者にとっては不安の多い、多難な移動となりました。

No.143:キャベツの効果は大きかった? (2018年12月31日)

 東京駅発の大型バス、乗客は私と妻と妻のお母さんの3人だけでした。二度の入院や圧迫骨折などがあって、今年はもう遠出はできない、と思っていたお母さんが元気になって我家に来れたので、福島県いわき市にある常夏のスパリゾート、ハワイアンズ行きのバスで出かけたのです。途中、妻の妹と合流した北千住でそこそこの人が乗り込んできました。現地も結構の人、平日とは思えない賑わいです。各所から無料送迎バスが出ているので、豊富な源泉をかけ流した大きな風呂と映画にもなったフラガールのショー、温水プールなどを気軽に楽しめます。

No.141:親日国ポーランド (2018年10月31日)

 初めてのポーランドでは多くの親切に出会いました。ヤヴォルの平和教会では教会のパイプオルガン演奏を収録したCDをいきなりプレゼントされ、戸惑ったり、喜んだり、ワルシャワの中央駅では広大な構内をバス停まで案内してもらい大助かりでした。いずれもたまたまそこにいた人たちで、CDは教会の受付でわざわざ購入したものらしく、バス停に案内してくれた人は売店で後ろに並んだ人でした。券売機の操作でまごついていると声を掛けてくれたり、乗車ホームの確認ができずに困っていると快く助けてくれました。


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