趣味

No.041:等々力渓谷

等々力渓谷
昼なお暗い等々力渓谷

 そうだ 等々力渓谷、行こう。我が家のお犬様、モモの朝の散歩中に思い立ちました。日差しの強い日が続く中、その日は曇り、風がとても爽やかで久々のウォーキング日和です。調べてみると我が家から歩いて6.8km、往復13.6km、まあまあ適度な距離です。

 都区内にある渓谷ということで、ビルに囲まれた小さな谷を想像していましたが、両斜面の樹木に覆われ、ビルはおろか、民家も見えず、外界から遮断された別世界、大自然の中で澄んだ川の流れと湧水を楽しみながら歩く、といった趣がありました。わずか1km足らずの渓谷ですが、これからはときどき出かけて、四季折々の景色を楽しもうと考えています。ただ歩くだけの無味乾燥ともいえるわたしのウォーキングに、少し彩りを添えてくれるかもしれません。

 初めてのコースなのでGPS機、それにカメラ、携帯、財布、ハンカチを全てズボンのポケットに入れ、UVカット布を周りに垂らしたキャップを持って家を出ました。旧日本兵を連想させるこの帽子、少し恥ずかしいので家から離れたところでかぶります。手ぶらですが、ポケットが一杯で、少し重い。自宅から2.5kmほどの多摩川の丸子橋を渡って東京側へ。ここから、多摩川に沿って流れる丸子川を上流に3.4kmほど歩くと、等々力渓谷を流れる谷沢川、ここでは川と川が直角に交差しています。江戸時代初期に造られた農業用水路である丸子川が谷沢川の上を跨(また)いでいた、というのが昔、今は丸子川上流側は谷沢川に流れ込み、丸子川下流側には汲み上げられた谷沢川の水が流れています。川が川を跨ぐ昔の風景、見応えがあったのではないでしょうか。谷沢川を上流に少し行くと等々力渓谷です。

 日曜日なので、家族連れや若いカップルで賑わっています。渓谷での人気は等々力不動、ここには不動の滝があり、その音が渓谷に響き渡り「轟いた」ことから「等々力」となったとか。さすがに、滝の音が「轟く」ほどの静けさは現代にはありません。いたるところに湧水があり、幼少時の弘法大師(空海)を祀った稚児大師堂の手水にも湧水が引かれています。心地よい冷たさでした。飲むのはちょっと遠慮しましたが。渓谷出入り口の長い階段を上がると商店街、そこはもう都会の一角です。すぐ近くに東急大井町線等々力駅があります。

 四季を感じることができるであろうこのウォーキングコース、定年後始めた11kmウォーキングに3年半ぶりに加わった新コースとなります。初めての道でも安心して歩くことができるGPS機がなければ行かなかったことでしょう。これからはいろいろな新コースが開発できそうです。

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No.177:試し歩き (2021年10月31日)

 コロナ禍で2年間中断している東海道歩き旅、来年春には行けそうなので、事前の試し歩きをしてみました。毎日、日帰りで32キロ、5日間、雨のため1日だけ23キロだったので合計151キロ、自宅から静岡までの160キロの少し手前相当の歩きとなります。歳と共に低下する体力、それに加えての長い自粛生活でどうなるのか心配でしたが、何とか来年行けそうな感じです。

No.171:アンクルウエイトを重くしました (2021年04月30日)

 歩くときのアンクルウエイトを片足0.5kgから1.5kgに変更しました。1.5kg2個が入った袋を持った妻は、「こんな重いものを足に付けたら田園調布の坂を越えられないわよ」と心配しています。田園調布の住宅街は高台にあり、川崎の自宅からはそこそこの坂を上るのです。

No.169:コロナ禍最強の趣味 (2021年02月28日)

 「やることがなくて毎日が辛い。(あなたは)どうしてる?」と勤務先事務所のボス、「散歩と囲碁で過ごしています」と答えると、「そう・・・」と羨ましそうな感じでした。緊急事態宣言で在宅勤務、というよりも、仕事がないので勤務はなく、単なる在宅となっていて、ボスとは電話でときどき話をします。人好き、話好きなボスのこと、ストレスがかなり溜まっていることでしょう。

No.164:新たな囲碁の先生 (2020年09月30日)

 囲碁の先生が一人増えて二人になりました。新しい先生からのメールには、私のレベルに合った、大切と思われる詰碁問題と共に「目で5~10秒以内くらいで解ける」ように、との指示が付いています。つまり、詰碁が解けるだけでは駄目で、完璧に身に着けろ、ということなのです。囲碁も武術や柔術のように鍛錬こそ大切、ということでしょうか。

No.163:夏休みは囲碁三昧 (2020年08月31日)

 突然のこと、事務所のボスが2週間のホテル住いとなりました。どうやら、都心にある超一流ホテルに避暑、ということのようです。その間、私も思いがけない夏休み、どこかに行こうかと一瞬考えましたが、所詮はコロナ禍、結局囲碁三昧となりました。

No.162:オンライン囲碁対局 (2020年07月31日)

 地域の囲碁サークルで毎週日曜日にオンライン囲碁対局を始めて8週目となりました。皆さんご高齢なので参加されるか否か、提案者としては不安でしたが、始めてみるとみなさん熱心で、毎回10名ほどが参加されています。いままでの実対局でも、8名から多くても15名の参加でしたから、まずまずの成功、と言えます。

No.153:囲碁サークル (2019年10月31日)

 「上達しましたね」と私の囲碁対局を取り囲む人たちが口々に褒めてくれました。毎週日曜日の囲碁サークル、終了時間間近で他の対局はすでに終わって、メンバー全員が見守るという中で勝利したのです。ルンルン気分で帰宅しました。この日は2勝1敗、1年間続けて初めての勝ち越しです。9目という大きなハンディをもらっての勝利なのですが、それでも勝てなかった今までと比べると大進歩です。「勉強してますね」とも言われました。

No.147:10回目の東海道歩き旅 (2019年04月30日)

 今年で10回目となる東海道歩き旅、川崎の自宅から伊勢神宮まで、512kmを79万6千歩で完歩しました。ここ数年、気持よく歩ける日が少なくなり、歳とともに体力の衰えを実感するようになっています。

No.146:囲碁サークル (2019年03月31日)

 趣味は「旅行」と「ウォーキング」です。最近、それに「囲碁」が加わろうとしています。実益など求めず、ただただ楽しむ、それが本来の趣味というものなのかもしれませんが、私の場合は実益のない趣味は考えられません。貧乏性なのです。「旅行」は妻と二人、一緒に暮らす智恵を授けてくれます。一人旅はしません、実益が見いだせないのです。毎年の「東海道歩き旅」は一人ですが、これは毎日のウォーキングの励みの元になる、という実益があります。

No.135:東海道歩き旅で転倒しました (2018年04月30日)

 一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。あっ、という間の転倒、自転車とのすれ違いざまでのことです。なかなか起き上がることができず情けなく、立止まった自転車の女子高校生から「大丈夫ですか」と声を掛けられ恥ずかしくもありました。


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