趣味

No.037:リタイア組スキーヤー

 昨年の25年ぶりスキーの楽しさに味をしめて今年も行ってきました。昨年の話を聞いて今年はおれも行く、と言ってきた友人と二人、共にリタイア組、月曜日午前9時30分東京駅集合です。

 30分前に東京駅に着いて予約していたツアーチケットを受け取ります。ガーラ湯沢駅への新幹線往復と1日リフト券で8,700円、正規料金であれば17,700円、何と50%オフです。チケット窓口が混んで時間がかかると困ると思い早めに行きましたが、窓口のおじさんが一人暇そうにしているだけ、予約番号を伝えるとすぐにチケットを渡してくれました。早すぎる受取りに、どうしようかと集合場所に行くと友人がすでに来ています。これまた早い到着です。二人で30品目バランス弁当850円とビールを買って待合室へ、待合室はガラガラ、乗り込んだ新幹線もガラガラでした。

 列車の席取りのために長時間並んだり、長くて重いスキー板やスキー靴などの荷物を持っての移動だった昔とはえらい違いです。席はガラガラで手荷物は弁当とビールと傘だけ、気分は上々、さっそく乾杯です。空いている平日にゆったりとスキーに出かける、これぞリタイア組スキー、苦労のない分楽しみも少ないのかもしれませんが、刺激のあまりないいまはこれで十分に非日常的な活動、心躍ります。1時間半ほどでガーラ湯沢駅に到着、インターネット限定20%オフで予約していたスキー一式を借り出し、ウエアを着て、靴を履き、板を持つと、動きはぎこちないものの気持ちは逸(はや)り、ゲレンデへ向かうゴンドラでは、山々の雪景色に意気込みが高まります。

リタイア組スキーヤー
意外と様になってる友人

 しかし、残念ながらゲレンデはかなりの濃霧、先がよく見えないので滑っても楽しくありません。やはり景色を見ながらでないと、などと思いながらも1日リフト券がある以上、霧が晴れるまで休憩しよう、などとは考えません。何十年かぶりのスキーとなる友人はこれでも十分楽しそう、それに思ったよりうまい、全く転ばない、先が見えずによく転ぶわたしとは対照的です。トイレタイムは1回だけ、とにかく二人で滑りまくりました。そのうち霧も薄くなり昨年のスキーの楽しさが戻ってきて、帰るころには、たっぷり遊んだという充実感が出てきました。

 駅に戻り、スキー靴を脱いで、服を着替えたときの解放感は格別です。そのまま駅にある温泉へ。広い湯ぶねで手足を伸ばすと、これが何とも言えない最高の気分、スキーと温泉のいいとこどりの1日、といった感じです。風呂から上がって広間でしばらく休憩して新幹線に乗り込みます。車中で乾杯、駅で買ったカニ飯弁当とビールの美味しかったこと、幸せな気分で東京に戻りました。

 アクセスも、レンタルも、ゲレンデも、温泉も、ガーラ湯沢は全てが便利、その便利さを満喫しました。原田知世主演の映画『私をスキーに連れてって』(1987年)から3年後にできた、世界初の駅直結ゲレンデ、当時はスキーブームで、列車の座席確保は難しく、リフトは長蛇の列だったにちがいありません。ブームの去ったいま、思い立ったときに出かけることができ、リフト待ちもない、そんな便利さが堪能できます。来年もお世話になることと思います。

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No.177:試し歩き (2021年10月31日)

 コロナ禍で2年間中断している東海道歩き旅、来年春には行けそうなので、事前の試し歩きをしてみました。毎日、日帰りで32キロ、5日間、雨のため1日だけ23キロだったので合計151キロ、自宅から静岡までの160キロの少し手前相当の歩きとなります。歳と共に低下する体力、それに加えての長い自粛生活でどうなるのか心配でしたが、何とか来年行けそうな感じです。

No.171:アンクルウエイトを重くしました (2021年04月30日)

 歩くときのアンクルウエイトを片足0.5kgから1.5kgに変更しました。1.5kg2個が入った袋を持った妻は、「こんな重いものを足に付けたら田園調布の坂を越えられないわよ」と心配しています。田園調布の住宅街は高台にあり、川崎の自宅からはそこそこの坂を上るのです。

No.169:コロナ禍最強の趣味 (2021年02月28日)

 「やることがなくて毎日が辛い。(あなたは)どうしてる?」と勤務先事務所のボス、「散歩と囲碁で過ごしています」と答えると、「そう・・・」と羨ましそうな感じでした。緊急事態宣言で在宅勤務、というよりも、仕事がないので勤務はなく、単なる在宅となっていて、ボスとは電話でときどき話をします。人好き、話好きなボスのこと、ストレスがかなり溜まっていることでしょう。

No.164:新たな囲碁の先生 (2020年09月30日)

 囲碁の先生が一人増えて二人になりました。新しい先生からのメールには、私のレベルに合った、大切と思われる詰碁問題と共に「目で5~10秒以内くらいで解ける」ように、との指示が付いています。つまり、詰碁が解けるだけでは駄目で、完璧に身に着けろ、ということなのです。囲碁も武術や柔術のように鍛錬こそ大切、ということでしょうか。

No.163:夏休みは囲碁三昧 (2020年08月31日)

 突然のこと、事務所のボスが2週間のホテル住いとなりました。どうやら、都心にある超一流ホテルに避暑、ということのようです。その間、私も思いがけない夏休み、どこかに行こうかと一瞬考えましたが、所詮はコロナ禍、結局囲碁三昧となりました。

No.162:オンライン囲碁対局 (2020年07月31日)

 地域の囲碁サークルで毎週日曜日にオンライン囲碁対局を始めて8週目となりました。皆さんご高齢なので参加されるか否か、提案者としては不安でしたが、始めてみるとみなさん熱心で、毎回10名ほどが参加されています。いままでの実対局でも、8名から多くても15名の参加でしたから、まずまずの成功、と言えます。

No.153:囲碁サークル (2019年10月31日)

 「上達しましたね」と私の囲碁対局を取り囲む人たちが口々に褒めてくれました。毎週日曜日の囲碁サークル、終了時間間近で他の対局はすでに終わって、メンバー全員が見守るという中で勝利したのです。ルンルン気分で帰宅しました。この日は2勝1敗、1年間続けて初めての勝ち越しです。9目という大きなハンディをもらっての勝利なのですが、それでも勝てなかった今までと比べると大進歩です。「勉強してますね」とも言われました。

No.147:10回目の東海道歩き旅 (2019年04月30日)

 今年で10回目となる東海道歩き旅、川崎の自宅から伊勢神宮まで、512kmを79万6千歩で完歩しました。ここ数年、気持よく歩ける日が少なくなり、歳とともに体力の衰えを実感するようになっています。

No.146:囲碁サークル (2019年03月31日)

 趣味は「旅行」と「ウォーキング」です。最近、それに「囲碁」が加わろうとしています。実益など求めず、ただただ楽しむ、それが本来の趣味というものなのかもしれませんが、私の場合は実益のない趣味は考えられません。貧乏性なのです。「旅行」は妻と二人、一緒に暮らす智恵を授けてくれます。一人旅はしません、実益が見いだせないのです。毎年の「東海道歩き旅」は一人ですが、これは毎日のウォーキングの励みの元になる、という実益があります。

No.135:東海道歩き旅で転倒しました (2018年04月30日)

 一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。あっ、という間の転倒、自転車とのすれ違いざまでのことです。なかなか起き上がることができず情けなく、立止まった自転車の女子高校生から「大丈夫ですか」と声を掛けられ恥ずかしくもありました。


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