多くのジャンルの雑誌に取材・執筆しているフリーのライター兼編集者永江朗(ながえ あきら:1958年北海道生まれ)氏は取り扱う範囲も『哲学からAVまで』と広い。AVのような、親に言えない恥ずかしいこともやって傲慢になりがちな自分を戒めている、と話していた。
「誰でもできると思ってやり始めたが、ボーっとしていてはできないことが分かって悪戦苦闘している」と始めた表題『インタビューの仕方』についての話は、「60分インタビュー(4,000字原稿ぐらい)では3つの質問が限度だ。この場合事前に考えておく質問項目は30~100ぐらいとなる」といった、永江氏のノウハウともいえる実践的なものだった。幅広い多くのテーマの中で、多くの書籍を読み、多くの人にインタビューしている永江氏ならではのエピソードも聞きたかったが、今回は実務的な話が中心となる。貴重な内容ではあったが、やや物足りなさを感じた。