花田紀凱(はなだ かずよし:1942年東京生まれ)編集長の「企画力講座第1回」だ。編集者・ライターに必要なものとして「構想力」「記憶力」「人脈」「情報収集力」「企画力」「取材力」「表現力」をあげ、一つ一つについての丁寧な説明があった。経験をふまえた、具体的で実践的な話だ。この「マスコミの学校」で若い人たちを育てようとする花田編集長の熱意が伝わってくる。次のターザン山本氏の講座も熱心に聴き、山本氏とともに白板の文字を消すなどの何気ない花田編集長の行動にも、そんな意気込みが感じられた。
花田編集長が最も重視しているのは「企画力」だ。「『がんに効く』アガリクス本で逮捕 -薬事法違反容疑-」の記事をみんなに読ませて「これをみて何を思うか」と質問した。花田編集長はこの記事をみて「今までアガリクスの広告を散々出してきた新聞各社は、なぜそのことに一言も触れていないのか」と考え各新聞社にすぐ電話をしたそうだ。この視点、この行動力が編集者・ライターに求められるものなのだろう。問題意識と行動力が「企画力」を高めるためるに必要なのだ。