東京の端にある羽田から、海岸沿いを北に歩き今日で6日目、100km歩いて、千葉を過ぎました。歩数計「日本一周歩数計の旅」のなかでのことです。
羽田を出て、北海道から沖縄までの日本全国の海岸沿いを歩いて、また羽田に戻ってくるのに18,880km、昨年同様年間3,200km歩くとすると6年かかります。途中でこの歩数計が壊れてしまうと、わたしは路頭に迷い、羽田には戻れません。そんな機器頼りのバーチャルな旅に出たのです。
4日目の朝は荒川でした。もうすぐ千葉県だ、と思うとウォーキングにも力が入ります。雨模様の日でしたが、インターネットで調べた小雨の時間帯を歩き千葉県の浦安に到着したのです。東京都を抜けるとき歩数計が「県境」と表示したのを見て、たわいもなく喜んでしまいました。
「荒川」のような場所表示が全国1,258個所、平均で15km毎にあり、歩くうえでの励みになるし、名産品も表示されるので各場所を楽しくイメージできます。ちなみに「荒川」の名産品は下町の味「もんじゃやき」、「千葉」はわたしの大好物「らっかせい」でした。なかなかの優れものです。
週刊文春元編集長の花田 紀凱(はなだ かずよし、65歳)氏も歩数計を使っていて、それは初期設定した1日のノルマを達成していくとキャラクターのジェル君が天使に育っていき、達成率があまりにも悪いとジェル君は家出してしまうそうです。「これははまるんだよ」とのことでした。「達成感」が「はまる」大きな要因なのでしょう。雑誌編集という仕事で多くの達成感を味わってきた花田氏が、健康維持というこれからの大切な仕事でも達成感を得る、そのためのツールとなっているようです。お世話になったマスコミの学校の校長で、少し身近に感じられる方なので、歩数計で頑張ろうとしているわたしにとっては励まされる思いがします。
バーチャルな旅とはいえ、歩くのはリアルです。浦安は小雨だった、とか、千葉のときは暑いので夕方間近になってから歩いたなぁ、などといったリアルな歩き旅もどきの思い出も残ります。6年後に「日本一周おめでとう」が表示されたとき、どんな思い出ができているのか楽しみです。