「やることがなくて毎日が辛い。(あなたは)どうしてる?」と勤務先事務所のボス、「散歩と囲碁で過ごしています」と答えると、「そう・・・」と羨ましそうな感じでした。緊急事態宣言で在宅勤務、というよりも、仕事がないので勤務はなく、単なる在宅となっていて、ボスとは電話でときどき話をします。人好き、話好きなボスのこと、ストレスがかなり溜まっていることでしょう。
私には囲碁があってよかった、と思います。友人や囲碁サークルの仲間とのオンラインでの囲碁交流があり、また、そんな仲間がいることで、囲碁の勉強にも力が入ります。歩くこと以外に趣味らしいものがなかったので、老後に備えて、2年前に囲碁を始めましたが、こんなに早く役に立つ日が来るとは思いませんでした。
パソコンさえあれば、オンライン対局や、囲碁サイトでの学習、囲碁ソフトによる実戦さながらの訓練などができて、まさにコロナ禍に最適な趣味といえます。
囲碁サークルは、駅周辺のタワーマンション13棟のコミュニティ活動を支援するNPO法人が2年前に作りました。作られたサークルの内、コロナ禍で活動しているのは囲碁サークルだけのようです。同じマンションに住むNPO法人の理事長とエレベーターで一緒になったとき、囲碁サークルはオンラインで活動を続けていて素晴らしい、と褒められました。
その後、そのNPO法人が各マンションに設置している地域情報パネルで紹介されました。オンラインの推進役だった私の対局写真があって、赤字で「(参加)無料」とあります。そうです、「無料」という強みもあって、コロナ禍最強の趣味かもしれません。
先日、パソコンが壊れました。日曜日の囲碁サークルに参加できない、と慌てましたが、注文の翌日には新しいパソコンが届き、電源を入れると、面倒な設定もなく、すぐに使えるようになり、無事参加できました。10年ほど使っていたWindows7からWindows10に変わったのですが、その間の、流通や技術の進歩を垣間見た思いです。
7は故障知らずで、サポートが終了している希少価値のあるクラシックOS、私の自慢でした。7ではサポートしていないe-Taxを裏技で使うなどして、10などいらない、と豪語していたのですが、物の寿命には勝てません。仕事をはじめ、あらゆることに大変お世話になった7に感謝しつつ、新たな10とのお付き合いが始まりました。当面は主には囲碁でお世話になります。