囲碁の先生が一人増えて二人になりました。新しい先生からのメールには、私のレベルに合った、大切と思われる詰碁問題と共に「目で5~10秒以内くらいで解ける」ように、との指示が付いています。つまり、詰碁が解けるだけでは駄目で、完璧に身に着けろ、ということなのです。囲碁も武術や柔術のように鍛錬こそ大切、ということでしょうか。
数日後にはその答えが、そして日を置いて別の問題がまた届きます。オンラインでの対局にも時間を割いていただき、しかもその後、棋譜を再生し、分析して、大きな流れから、大切な一手といった細部に至るまで、私の打ち方の改善点と改善方法をきめ細かくアドバイスしてくださいます。私の為にかなりの時間を割いている様子です。
こいつを強くしてやろう、という意気込みが感じられ、そのプレッシャーの中で、期待に応えるべく頑張らなくてはなりません。このため、コロナ禍で時間があり余っているはずなのに、もっと時間が欲しい、と思うほどです。若い人のようにすぐに強くなったりはしませんよ、と励ましてくださる優しい方なので、ご好意にすっかり甘えています。結果を出して、恩返しできれば、と考えています。
囲碁サークルでは、今月中旬から対面対局を再開しました。家での検温や、碁石、碁盤、机などの消毒、マスクにフェイスシールド着用と面倒で、オンライン対局の方が簡単なところもあるのですが、オンラインには参加できない方や、やはり対面対局がいい、という方がいて、再開したのです。今月2回開催し、1回10名ほどが集まりました。相手の表情やしぐさが分る、顔を合わせての対局にはオンラインにはない楽しさがありました。
コロナ禍でのサークル活動、オンラインでも対面でもそれぞれに困難さがあります。でもそれを乗り越えて集まるメンバーには、以前にはない団結力、チーム力のようなものが生まれつつあるような気がします。二人の方から先生の申し出をいただいたのも、そんなチーム力の現れなのかもしれません。