「上達しましたね」と私の囲碁対局を取り囲む人たちが口々に褒めてくれました。毎週日曜日の囲碁サークル、終了時間間近で他の対局はすでに終わって、メンバー全員が見守るという中で勝利したのです。ルンルン気分で帰宅しました。この日は2勝1敗、1年間続けて初めての勝ち越しです。9目という大きなハンディをもらっての勝利なのですが、それでも勝てなかった今までと比べると大進歩です。「勉強してますね」とも言われました。
食事もそこそこに、囲碁ゲームや囲碁本に熱心な日々、そんな囲碁三昧に妻は「そんなに頑張っても(成果がない、勝てない)・・・。才能ないのでは」と、いかにも時間のムダと言いたげで、囲碁三昧を責められているような気がして、焦りが少しあったのですが、このやり方で行こう、と自信をちょっとですが深めました。
仕事や趣味に熱中する時間をもつと、そのストレスによる精神的な疲労を回復させようと、成長ホルモンの分泌が促されるそうです。成長ホルモンの分泌は、思春期がピークで、70歳代になるとピークの30%以下に落ちるとのこと。分泌の低下は、集中力低下、気力低下、認知機能低下、内臓脂肪蓄積、などなど、まさに加齢の情況に類似しているそうです。成長ホルモンはアンチエイジングの鍵、とも言われています。
私の囲碁は、熱中というよりも、やることが無くなると辛い、といった少々消極的な意味合いが強いので、アンチエイジング効果はあまり期待できませんが、楽しい老後のための確かなツールにはなりそうです。
囲碁を昔やったことがある、という友人にお願いして、ネットで対局しています。6目のハンディをもらっているのですが、かなりの大差で敗けます。前々回、初めて勝ったのですが、前回はまた大差で敗けました。友人は敗因を分析し対策を立ててくるので、こちらもそれを上回る対策が必要なのですが、それができれば苦労はありません。対局後、お互いが勉強し、創意工夫を重ねるという、いいサイクルで進んでいる、と勝手に考えています。真のライバルとなるまでかなり遠い道のりのように思えますが、頑張ります。その頑張りが、楽しくもあり、しかも、アンチエイジング効果が僅かでも期待できるのであれば、まさに実益も兼ねた趣味、ということになりそうです。