一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。あっ、という間の転倒、自転車とのすれ違いざまでのことです。なかなか起き上がることができず情けなく、立止まった自転車の女子高校生から「大丈夫ですか」と声を掛けられ恥ずかしくもありました。
9回目の東海道歩き旅、会社の同期会が今年は神戸だったので、翌朝神戸から京都に移動し、三条大橋からお江戸日本橋を目差して歩きました。8日目の静岡県掛川で、宿到着直前、車道との間に鉄柵のある狭い歩道で、対向してきた自転車を避けようとしてバランスを崩したのか、鉄柵の柱につま先をぶつけたのか、よくは分からないのですが、普段であれば決して転ぶような場所でも状況でもないところでの転倒でした。1日中歩いて疲れているとはいえ、今までの歩き旅では無かったこと、かなり落ち込みました。
コンクリートで右膝を強く打ったようで、結構痛みます。翌朝、腫れてもいたので一旦帰宅し診断してもらうと、骨に異常はなく軽い打撲、とのことでした。翌々日出勤し、その翌朝4時過ぎに、自宅から掛川を目指して歩き始めました。右膝の痛みがあったのでゆっくり歩こうと早めに出たのです。平地や上り坂はあまり痛みは無いものの、下り坂では結構痛みます。これでは箱根越えは無理、と考えていたところ、歩いて2日目の午後になると痛みがかなり和らいできました。そこで、予定通り3日目に箱根越え、もう膝の痛みはありませんでした。
以後順調に歩きましたが、5日目の午後3時ごろから6日目の午前11時ごろまで雨の予報となり、しかたなく5日目は深夜2時に出発しました。宿泊地の藤枝には午後2時に到着、すぐに雨となり、天気予報の精度の高さに驚き、感謝もしています。6日目は最終日、午前10時過ぎに雨が止んだので、急げば新幹線を使わずに帰宅できそうです。昼食は歩きながらのクッキー、などの工夫をして、掛川には午後5時前に到着、在来線で夜9時過ぎ帰宅しました。東海道歩き旅、前半8日、後半6日の計14日で完歩です。
帰宅翌日に出勤、事務所のボスが「東海道の残り、また歩くの?」と訊くので、「もう歩いて、昨日帰ってきました」と伝えると、「人それぞれね・・・・」と、驚いたような呆れたような様子でした。前回の出勤時、膝を痛めて途中で帰ってきた、と伝えたばかりだったので意外だったのでしょう。
一旦帰宅して膝を診断していただいたとき、ついでに骨や軟骨の状況も伺いました。何ともありません、若いですよ、と褒められ気分を良くしています。一年を通して歩き過ぎでは、との懸念があったのですが、安心しました。これからも歩き旅ができそうです。