友人

No.133:男の料理教室

 普段から家で料理しているプロ級2人と、普段食べるだけの素人である私ともう1人の計4人の男性による料理、1人はもうすぐ70歳、他3人はもう71歳、大変なことになるのでは、と妻が心配する中、みんなが集まるプロ宅へと出かけました。

 「男の料理教室」と銘打ってみんなに声を掛けたプロのご自宅に男性陣が集合、近くのスーパーに全員で買い出し、帰ってからは砥石での包丁研ぎから、買物や道具こそが大切、とのプロの教えです。各自が持参した包丁、私は妻から「あなたは研がないように」と釘を刺されていたので、プロが見本を見せるときに研いでもらいました。後日、よく切れるようになった、と妻にちょっと喜ばれています。


美味しく楽しくいただいた料理<写真へのクリックで拡大できます>

 メニューは「牛すじ大根」「筑前煮」「アボカドとポテトのサラダ」「大根の皮のきんぴら」「ほうれん草のおひたし」で、初心者2人を考慮したものだったのでしょう。結果、妻の心配と期待は見事にはずれ、全て順調に、大変美味しく出来上がったのです。「料理なんて簡単じゃん」との感触すら持ちました。料理ができたころを見計らって、妻ともう一人の奥さんが到着、計6人での宴となり、美味しい料理にみんな大満足、会話が楽しく弾みます。美味しい料理の効果は抜群です。またやろう、ということになりました。

 「簡単」との感触だったので、後日、メニューの中で一番簡単そうな「サラダ」と「おひたし」をごく軽い気持ちで自宅で作り始めました。ところがこれがなかなか手ごわいのです。プロ宅では簡単だった茹でた後のジャガイモの皮剥きに悪戦苦闘、玉ねぎには辛みが残り、おひたしは柔らかすぎでした。

 プロにメールで報告すると、ジャガイモは皮がしわしわになって一部が浮いているような状態にしてから剥く、玉ねぎは水にさらすと栄養分が抜けるのでそのまま放置して辛みを抜く、おひたしは湯の量が少ないとほうれん草を入れた時に温度が下がるので長く茹でることになる、との指導を受けました。ジャガイモを茹でたり、玉ねぎを用意したり、ほうれん草を茹でるお湯を用意したりしたのは全てプロで、肝心なところは彼がしっかり押さえていたのです。そんなこととは知らずに、「簡単じゃん」とは浅はかでした。

 「料理は科学」というのがプロの持論、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」でも、玉子の黄身がトロリとあふれ出すスコッチエッグの作り方を科学的に探究する姿が描かれています。科学は、料理は、人を幸せにするためにある、ということなのでしょう。共に奥が深い。

 自宅での料理から1カ月ほど、再チャレンジは未だです。懲りたのではなく、時間がとれないだけ、と妻には言い訳しています。

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No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


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