亜熱帯気候の台北での夏休みでした。勤務先事務所のボスが台湾に行くというので、その間事務所はお休み、北海道へでも行こうかと妻と相談したのですが、我々も台湾に行ってマンゴーかき氷を食べよう、ということになりました。7回目の台湾ですが、初めての夏、マンゴーの季節です。もちろん、台湾育ちのボスにご馳走になろう、という下心もありました。
3泊4日の台北、到着初日は明福台菜の台湾料理、2日目は秀蘭小館の上海料理、3日目が兄弟大飯店・蘭花廳(庁)の台湾料理とボスにすっかりご馳走になりました。明福は相変わらずの美味しさで、日本から事前に注文した仏跳牆(ぶっとびすーぷ)と紅麹肉(べにこうじ浸け豚肉)はもちろん、初めていただくタケノコ、いつものカキ天ぷらや台湾風焼きそばなど、日本では味わえない台湾料理を堪能しました。秀蘭は初めて食べたときの感動以上の美味しさがありました。いろいろな鍋料理ですが、同じ白菜や魚でも季節の違いで美味しさが異なるのでしょうか。白菜獅子頭や豚の太ももなど最高です。蘭花は初めて、司馬遼太郎の「台湾紀行」に登場する老台北こと蔡焜燦(さいこんさん)さんお気に入りのレストランとのこと、いろいろな具が入っている台湾風フカヒレスープなど初めて体験する美味しさの数々でした。次から次へと出される料理、後半で「もう食べられない」と思っていたところに出てきた鶏料理、少しだけと思って食べたのがかなりの美味しさ、思わずたくさん食べてしまいました。鶏一羽をさっぱり味で仕上げていて、肉はジューシーで旨み十分、皮はぱりぱりして美味、台湾の鶏の美味しさは格別ではないでしょうか。なにしろ街の市場で生きた鶏を売っている土地柄ですから。
亜熱帯気候の夏ウォーキングも実現しました。台北市内のホテルから温泉地の北投までの16km、朝6時ごろに出発して、10時頃到着、亜熱帯気候での夏ということで少し緊張しましたが、午前中ということもあってか、日本で歩くのと変わりありません。東京で猛暑日が8日間続いたときに、毎日20km以上歩いていましたが、そのときの方が汗だくで大変でした。ちなみに、8日間は猛暑日連続新記録なので、私も猛暑日連続ウォーキング新記録樹立ということになります。
ところで、台湾行のきっかけとなったマンゴーかき氷ですが、3種類いただきました。まず、東京・表参道にも出店しているアイス・モンスターのマンゴーかき氷、マンゴー・ジュースの氷のかき氷にマンゴー、マンゴー・アイス、マンゴー・シロップと、まさにマンゴー尽くしの豪華版、やはり一度は食べておくべきかき氷でした。次が冰讃、これは普通の氷のかき氷でその分マンゴーが沢山入っており、こちらの方がマンゴーを食べた、という気がします。最終日が黒岩 古早味黒砂糖cuo冰、ここは濃厚な黒砂糖シロップが美味しく、マンゴーもたくさん入っています。最後なので、黒岩八寶冰という、八つの具の入ったかき氷もいただきました。この店が一番美味しかったように思います。飛行機の時間が迫っていたので、昼食をあきらめてのかき氷でしたが、正解でした。初日だけかき氷を食べることができなかったのが唯一悔やまれます。台北到着後の昼食で、鼎泰豐での小籠包を食べ過ぎ、豪華な夕食が迫っていることもあってかき氷をあきらめたのです。その後の昼食はかき氷分をセーブするようにしました。
豪華な夕食はボス持ち、かき氷など手軽な食べ物だけが自腹、といういつもの台湾旅行、観光や遊びが一切無い旅行でしたが、大満足です。