今年の東海道歩き旅はスタート間もなくで頓挫、秋に望みを託してすごすごと帰宅しました。原因は足のマメ、初日、小田原までの67kmで雨に降られ足が濡れてマメができ、潰れたマメの痛みのなか、2日目箱根越え、3、4、5日目は痛みと雨で1日30km程度のスローペースとなったのですが、痛みは治まらず6日目の朝ついにギブアップ、JR島田駅から電車で帰宅したのです。帰宅した日に診ていただいたお医者さんは、こりゃひどい、と一言、右足の小指が大きく腫れて爪もとれています。楽しむための歩き旅なのに、こんなになるまで頑張ることなかったなぁ、と自分自身が情けなくもなりました。
今年は事務所のボスがヨーロッパに出かけている間に歩こうと出発はいつもより1ヵ月ほど遅い5月15日夜となりました。雨の予報でしたが、小雨だから大丈夫、とタカをくくって。梅雨間近だけに雨が多いだろう、そして日程上雨でも歩かざるを得ないだろう、と靴の防水カバーを購入して、これで何とかなるだろう、と。これがとんでもない判断ミスでした。小雨といえども時々普通の降りとなり、かつ防水カバーはほとんど役に立たず、足はしっかり濡れ、何カ所かにマメができました。濡れるとマメができるのは、いままでも散々経験しています。
たかがマメ、明日には楽になるだろう、と思いつつ歩き続けての頓挫でしたが、歩いているときは麻痺するのか耐えられるものの、信号などで立ち止まって歩き始めるときなどは一歩一歩が辛いものとなり、食事などで少し長く休んだ後は通常の歩くペースになるまで5分から10分は必要でした。帰宅して病院に行くとき、一歩一歩を辛そうに歩く私に、よくそんな足で毎日何十キロも歩いたわね、と妻が呆れかえっています。1日40kmから50kmを10日以上歩き通すこの東海道歩き旅、僅かなことでも中止に追い込まれるような厳しい旅だったのだ、特に私の歳では、と改めて思い知りました。何とかなるだろう、といった甘い考えは禁物でした。
5月21日に帰宅してから30日までの9日間、外出できず暇を持て余しました。レンタルビデオの映画を観ても、じっと座っているのが苦痛になるし、図書館で借りてきた本を読んでもすぐ眠くなって、やることがなく本当に困りました。歩く以外に何の趣味も無い辛さを改めて思い知ったのです。
今月は義父の納骨があり、京都に出かけました。久しぶりに家族全員がそろって、東本願寺での納骨と京都観光です。久々の金閣寺の華麗さもさることながら、初めて行った泉涌寺がとても落ち着いたたたずまいで観光客も少なく予想外の良さでした。夕食をみんなと2回、京都の友人夫妻と1回、それぞれ京都らしい料理で楽しく過ごすことができ、京都の繁華街を何十年かぶりに夫婦二人でぶらぶらとゆっくりしたりして、満足の京都となりました。