友人

No.099:京都・東山トレール

 会社の同期を中心としたメンバーで、年一回の1泊旅行があります。若いときからの、家族ぐるみの付き合いなので奥さん方も参加して賑やか、夜遅くまで話は尽きません。関西在住と関東在住に分かれているので、会場は交互もしくは中間ということで、9回目となる今年は京都、桜見物の賑わいが落ち着きモミジの新緑が美しい今月中旬に「エクシブ京都 八瀬離宮」という素敵なホテルに集まりました。メンバーのうち2人が欠席して、15人での宴、楽しい仲間ぶりは全く変わることがありません。

 昨年の鎖骨骨折で皆に心配をかけている、あるいはバカな奴だと思われている、と考え、まだ骨癒合してはいないが元気、というところを見せようと、京都市南の伏見稲荷から北の八瀬まで歩いてホテルにチェックインすることにしました。京都一周トレールというのが整備されたと聞いたので、これで行こうと。朝9時08分京都駅着、9時40分伏見稲荷、15時20分ホテル着で5時間40分かけて18.6kmを歩きました。

将軍塚
将軍塚からの眺望<写真をクリックで拡大>

 伏見稲荷から蹴上までが京都一周の一部である東山トレールです。京都には20年ほど住んでいましたが、東山の山中を歩いたことはありません。木々に囲まれた山道が気持ちよく、時々眼下に現れる京都の町並みの景色も素晴らしく、地図無しでも歩けると思えるほどのトレール案内の充実ぶりで、大いに楽しむことができました。ただ、普段は平地を歩いているので、大小5回ほどの登りと下り、それに雨の後のぬかるみのところもあって、若干疲れましたが。最後の登りは将軍塚、ここは40年以上前、入社してまもなくして同期の連中と来て美しい夜景に感動したところ、車でないと来れないので、今回で2回目のはず。何かとても懐かしい思いで市内を一望しました。

 将軍塚から下りると蹴上、そこからは東山トレールを離れて市街地へ。若い頃に新端末の共同開発でお世話になった京都銀行、そのときに調査訪問したと思われる支店の前を通り、世界初の端末を創ると張り切っていたころを思い出していました。そんなことの積み重ねで今がある、と少々感傷的にも。優雅な京都の風景に欠かせない三方を囲む優しい山々を見ながらの街歩きも素敵でした。東大路を上がるとやがて高野川、川沿いに八瀬へ。誰一人としていない半そで姿でのチェックインは、恥ずかしくもあり、誇らしくもあり少々複雑な思いでしたが、まあ一種のパフォーマンスでもあるわけで、元気さをアピールできたのではないでしょうか。「本当に歩いてきたん!!」と褒めているような、呆れているような仲間には、たいしたことないよ、という顔をしながらも内心喜んだりしています。

 東京に戻ってから、仲間からの写真やアルバムが届きました。楽しい思い出が詰まった写真です。パフォーマンスを見せたい仲間がいる、だから頑張れるという一面もある、とても幸せなことです。

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No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


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