東海道歩き旅

No.019:江戸時代の旅体験-自宅から島田-

 今年のお伊勢参り450km歩き旅は島田202kmで頓挫し泣く泣く帰宅の途につきました。原因は初日にできた足のマメ、潰れてからも歩き続け6日目の朝ついにギブアップしたのです。この秋に何とか続きを歩けたら、と考えています。 


自宅から島田までの5日間の行程です。<詳細地図を見る>


5月15日(金)、16日(土):自宅15日(金)22時00分発、小田原16日(土)14時52分着、65.9㎞

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いつも心和む平塚の高麗山、今年は小雨

 天気予報が、15日夜中一時雨で、18日、19日も一時雨だったので、とにかく出かけてしまおうと15日午後10時に出発しました。午前2時頃19kmほど歩いたところ(相鉄鶴ヶ峰駅南1kmほどのところ)でパラパラと降り始め、午前9時半頃50kmほど歩いた平塚でほぼ止みました。その間7時間半、午前3時頃24kmほどの相鉄いずみ野線緑園都市駅近くや、午前4時頃28kmほどの横浜地下鉄立場駅近くで雨宿りのチャンスがあったのですが、小雨だったのでそのまま歩きました。平塚で食事をしたときに靴を脱ぐと靴下がしっかり濡れており、右足の小指と薬指それに中指の下の足裏3カ所にマメができていて、小指は皮がペロリと剥けていました。午後3時頃67kmほどの小田原のホテルに到着すると平塚で交換した靴下の右小指のところが血で固まっており、痛さを堪えて靴下を脱いでいます。夜右足小指がズキンズキンと痛んでいました。


17日(日):小田原7時22分発、三島18時47分着、40.8㎞

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東海道一番の難所「樫の木坂」を、痛み堪えて登り切る

 痛みを堪えての箱根越えとなりました。


18日(月):三島7時56分発、由比17時32分着、38.6㎞

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富士の冠雪は消え、田植えの季節に

 夜雨、との予報があり、足も痛むので由比駅までとして、1駅先の興津駅まで電車で、そこからホテルの送迎バスに乗りました。ホテルには各種天然温泉があるのですが、溶存成分が濃い温泉「炭洞泉」では、右足小指が強烈に痛み入ることができませんでした。


19日(火):由比12時14分発、静岡19時40分着、24.8㎞

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朝チェックアウトしたホテルが見えてきました

 夜から降っていた雨がやんでからバスと電車で由比駅に戻り、歩き始めました。ホテルでもらったガーゼを右足小指に巻いての歩き、歩いているときは麻痺しているのか痛みは小さいのですが、信号で止まったりして歩き始めるときは痛みのために普通には歩けません。このため移動平均速度はまあまあですが、全体平均速度はその8割ほどと落込みました。


20日(水):静岡7時51分発、島田15時21分、31.3㎞

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安倍川を渡りました

 休むと歩き始めるのが痛くて辛いのであまり休まずに歩きました。島田の先は大井川、そして箱根峠、鈴鹿峠とともに東海道の三大難所と言われた小夜の中山があり20km先の掛川まで適当なホテルがありません。このため島田泊としましたが、途中で購入した消毒剤とガーゼ、テープで右足小指の手当てをしたとき、爪は取れてなくなり、赤く膨れ上がっているのを見て、明日も痛みが増すようであれば帰ろう、と考えました。


21日(木):島田8時11分発、自宅12時30分頃着、0.8km

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電車からの富士川、絶好の歩き日和だった

 35kmほど先の磐田までどうか、ということで歩き始めましたが、やはり痛みは和らぎません。泣く泣く島田駅から電車で帰宅の途につきました。

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No.024:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮 (2019年04月29日)

 10回目の東海道歩き旅、自宅から伊勢神宮まで511kmを14日、1日平均36.5kmで歩きました。会社同期会がある伊東を経由しての歩きなので、いつもより45kmほど回り道となります。中間点を過ぎたころ、もう歩きたくない、と思うほどの疲れを経験し、まだまだ先が長いのに完歩できるのか、と危惧しましたが、原因が「寝不足」らしいと分かり、睡眠時間をできるだけ確保するように工夫し、何とか完歩できました。

No.023:江戸時代の旅体験-京都から掛川、自宅から掛川 (2018年05月06日)

 9回目の東海道歩き旅、京都三条大橋からお江戸日本橋を目差しましたが、掛川で転倒して右膝をいため一旦帰宅、3日休んで、自宅から掛川までを歩きました。前半が8日、後半が6日の計14日、計500キロで1日平均35.7キロでした。途中3日休んだためでしょうか、後半はあまり疲れることなく、掛川から帰宅後すぐに日々ウォーキングを始めています。昨年は始めるまでに2週間かかりました。9回目は、食事時間、場所、内容を書き残します。

No.022:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮- (2017年05月30日)

8回目の東海道歩き旅、お伊勢さんまで466キロを13日1日平均35.8キロで歩きました。12泊というスローペースは初めて、最速で9泊、雨での連泊があったり、2回に分けての完歩のときもせいぜい11泊でした。2年前の、身体が傾いて春秋2回で完歩したり、昨年の、気分よく歩けるときが少なかったりで、1日50キロ以上は歩かない計画としたのです。  確かに、気分よく歩けるときが昨年よりも少しは増えた気がしますが、歩く日数が増えた分、全体の疲労度は変わらないようにも思います。よれよれで帰宅しており、日々のウォーキングを再開したのは昨年同様帰宅後2週間後でした。疲労のためか、起き上がると回転性のめまいと吐き気がする、「良性発作性頭位めまい」と推定される様態にもなっています。このよれよれ度を今後改善すべく、歩き、食事、睡眠がどうなっていたかをここに記録しておきたいと思います。理想を言えば、帰宅の翌日から日々のウォーキングを始めることができるくらい、疲労の残らない歩き旅にしたいのですが・・・・。  費用に関しては、総額90,724円(昨年は87,744円)、1日平均6,979円(昨年は7,058円)でした。内訳は、12泊の宿泊代が59,870円(昨年11泊で57,700円)、1泊平均4,989円(昨年は5,245円) 、飲食代が22,564円(昨年は21,754円)、1日平均1,736円(昨年は1,813円)、帰りの交通費が8,290円(昨年と同額)でした。

No.021:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮- (2016年05月04日)

 7回目の東海道歩き旅でした。毎日の行動は、午前6時前に起床、宿でしっかり朝食をとり午前7時に出発、昼食は軽く牛乳とクッキー、午後3時から4時で夕食、午後6時に宿に到着、洗濯と入浴し、午後8時過ぎに就寝、といったところです。疲れをとるために、9時間以上は寝るようにしていて、夕食が苦労の種となります。午後3時か4時には夕食をとりたいのですが、この時間に営業している店が少ない上に、幹線道路を避けて歩いているので店そのものがあまりありません。また、食事に時間がかかるとそれだけ寝る時間が削られるので、どうしてもファーストフード的なものとなります。改善すべき大きな課題なので、今回はどのような夕食だったのかをここに記録しておくこととしました。

No.020:江戸時代の旅体験-伊勢神宮から島田- (2015年11月14日)

 春のお伊勢参りが202km歩いて島田で頓挫したので、残りを秋に、伊勢神宮から島田まで268kmを歩きました。6回目の東海道歩き旅完歩です。ところが今回は、歩いているうちに身体が左横に傾き、後ろから見ると逆「く」の字になってしまうようになりました。このため3日歩いて帰宅、1週間ほど休んで、また4日歩いての完歩でした。原因は分からず、このままだと来年の7回目はありません。どのような状況だったのか、ここに記録しておきます。江戸時代にもこんな人がいたかもしれません。

No.018:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮- (2014年05月15日)

 今年の東海道はお伊勢参り、463キロを9日で歩きました。平均で1日51キロです。初日4月28日が75キロ歩いて箱根湯本泊、29日箱根を越え34キロ歩いて沼津で雨となり宿泊、30日雨で沼津に1日足止め、5月1日から6日まで、静岡56キロ、掛川53キロ、湖西(浜名湖の西)56キロ、知立58キロ、四日市54キロ、松阪53キロと、6日間連続で1日50キロ超を歩きました。最後の7日は伊勢神宮までの25キロです。今年も元気で歩いたお伊勢参り、連日の50キロ越えでひとつの自信がつきました。以下、今回どのように歩いたのか、GPS記録を見ながら振り返ってみました。今後の計画立案に役立つデータが一つできたような気がします。

No.017:江戸時代の旅体験-名古屋から伊勢神宮- (2013年11月11日)

 川崎の自宅から伊勢神宮までの歩き旅、春に8日間367.8km歩いて名古屋に到着したところで中止となり残念な思いをしました。続きをこの秋に、ということで名古屋から伊勢神宮までを3日間108.8km歩きました。これで4回目の東海道歩き旅完歩です。

No.016:江戸時代の旅体験-自宅から名古屋- (2013年05月23日)

 川崎の自宅から伊勢神宮までの歩き旅、11日間で455kmの予定でしたが、8日間367.8kmで中止して名古屋駅から新幹線で戻りました。転んで足首を強く打ったためです。8割ほどの行程で打切りとなり、4回目の東海道歩き旅完歩は来年に持ち越されました。

No.015:江戸時代の旅体験-自宅から京都- (2012年05月24日)

 川崎の自宅から京都までの歩き旅、11日間で498.2km、1日平均45.3kmでした。今年は3日目に足裏にマメができてしまい苦しい歩きとなり、もう歩けない、と思った瞬間もあります。現代では、何かあればいつでも帰ることができますが、帰るに帰れない江戸時代、場合によっては大変な思いをした人も多かったのではないでしょうか。なお、合計498.2kmは、持参したGPS機で記録された距離です。地図上の計画ルートでは478.5kmなので4%ほど回り道などをしたことになります。

No.014:江戸時代の旅体験-自宅から京都- (2011年05月05日)

 川崎の自宅から京都まで11日間連続で歩いて合計510kmとなりました。歩きが少々辛かったのは4日目のみ、その他の日々は疲れはするものの、翌朝にはとれてまた元気に歩ける、京都に着いたときも、まだまだ歩ける、といった感じでした。日常よく歩いていた江戸時代の人にとっての歩き旅は特別なことではなかった、そんな気がしています。江戸時代実感の旅です。


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