国内旅行

No.068:大人の休日倶楽部パスの旅

 昨年の夏は「北海道&東日本パス」、普通列車7日間乗り放題1万円の旅でしたが、今年は「大人の休日倶楽部パス」、新幹線も含めた4日間乗り放題1万5千円の旅となりました。普通列車からいきなり新幹線にグレードアップ、昨年9時間以上かかった盛岡が今年は2時間半です。

 パスの名称からも分かりますが、ジパング倶楽部会員専用、65歳から入会できるので5ヶ月ほど前に入りました。200キロ以上のJR切符であれば、最初の3枚が2割引、4枚目から3割引となります。6月に京都2回と大阪1回を往復し、今回のパスで4回目の旅行、このうちどうしても行かなくてはいけなかったのは京都だけ、その他はこの倶楽部特典が背中を押しています。まあ、JRの戦略にまんまと乗せられている、あるいは、喜んで戦略に乗っている、ということのようです。

大人の休日倶楽部パスの旅
武家屋敷通り

 旅行は秋田の角館、見どころは何といっても武家屋敷通り、幅11メートルという広い通りの両側に武家屋敷の黒板塀が続き、その塀を覆うばかりの大きな枝垂桜が屋敷内から伸びています。武家屋敷には樹齢200年もの大木もあって、春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色、などの素晴らしさが想像できます。唯一のシーズンオフが真夏、しかも40年ぶりの猛暑というか残暑でした。でも、3000坪もの武家屋敷が分割もされずに残り、200年前の屋敷が今でも住めるほどに維持されている姿は見ごたえがあります。1976年、岐阜高山の白川郷などとともに最初の重要伝統的建造物群保存地区となったのもうなづけます。「たそがれ清兵衛」など、多くの時代劇のロケ地となっています。

 桧木内川(ひのきないがわ)堤の全長2キロにわたるソメイヨシノも有名で、桜の時期には150万人もの人が訪れるそうです。国名勝に指定されています。早朝のひっそりした堤で、心地よい川風を受けながら涼しい木陰をぶらぶらしています。真昼には、堤沿いにあった名物「もろこし」、あずきで作ったラクガンのようなお菓子、の店でもろこしソフトクリームをいただきました。もろこし味とミルクのコンビネーションで美味しさを倍増しています。店頭で食べながらふと道向こうを見ると、ババヘラアイスとあります。お婆さん(ババ)がヘラでシャーベットをバラの花の形ちにしてくれる秋田名物、ソフトに続いてこれも食べました。形ちだけでなく、味もなかなかです。また、ここで手を洗った井戸水、その冷たさ、気持ちよさは格別でした。唯一のシーズンオフであっても、それなりに楽しみがあるのです。昼食の地鶏は味付けが濃くていまいちでしたが、夕食の豆腐料理は大変美味しくいただきました。水が美味しいところなのでしょう。豆腐の味は水で決まるといいますから。

 角館で1泊して、翌日は盛岡で美味しい冷麺を食べてゆっくりしてから、大宮で上越新幹線に乗換えて糸魚川へ、妻の実家に行きました。新幹線や特急だからこそできる移動です。改札口やみどりの窓口で同じパスを持った方を見かけています。前日の新幹線でも、同じ車両の3分の2ほどの乗客がこのパスの利用者とおぼしき人たちでした。夫婦のどちらかが65歳以上であれば二人とも入会できるためか、夫婦連れが多く、昨年の「北海道&東日本パス」とおぼしき人たちが、初老の男性や若い女性の一人旅、中年女性や若い男性のグループ旅だったのとは少し違う雰囲気です。一昨年の「青春18キップ」、昨年の「北海道&東日本パス」と、普通列車の旅もそれなりに楽しかったのですが、今年新幹線の旅を味わってしまってからは、普通列車には戻れないかもしれません。

の記事

No.214:80歳の壁 (2024年11月30日)

 会社仲間の集い、あわら温泉での宴の翌日、車3台で観光に出かけました。一緒に宿を出たのですが、内1台が集合場所に現れません。電話で、「どこにいるの?」と尋ねると、「第1駐車場」との答、ここの駐車場は1つ、第1も、第2もありません。結局、「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」集合を「一乗谷朝倉氏遺跡」集合と思い込んでいたようです。事前に決めた行程が狂い、「行程表を見ていない」と、幹事は少々お怒りでした。

No.213:大人の休日倶楽部パスの旅ーその後ー (2024年10月28日)

 年3回発売されるJR東日本5日間乗り放題パス「大人の休日倶楽部パス」を初めて使ったのは2012年9月の角館でした。その後は毎年、最近は発売ごとに年に何回も使っています。お得なパスなので、行かなくっちゃ!!、ということなのですが、それだけではありません。

No.211:東北の祭 (2024年08月31日)

 高さ12m・重さ50kgの46個の提灯を吊るした竿燈280本が大通り一杯に揺らめく秋田竿燈まつり、幅9m・奥行7m・高さ5m・重さ4tの巨大灯籠「ねぶた」が大通りを練り歩く青森ねぶた祭、5つの絢爛豪華な吹流しで飾られた長さ10mの笹3千本が商店街を埋め尽くす仙台七夕まつり、この東北三大祭に加えて、高さ23m・重さ19tの巨大な立佞武多がゆっくりと進む五所川原立佞武多、棟方志功も描いたことがある弘前ねぷた、を一気に見物しました。5泊6日の欲張り旅でした。

No.209:「ありがとう 秀吉さん」の長浜 (2024年06月30日)

 今月は長浜へ、秀吉が初めて一国一城の主となり、城を造り、城下町を作りました。周辺から商人を集め、楽市楽座などの施策で町の経済を発展させた秀吉は、町衆に慕われ続けていたようです。天下人となって作った城下町、大阪の原点とも言える町なのでしょう。

No.208:名古屋観光 (2024年05月31日)

 今月は名古屋1泊での観光でした。名古屋と言えば名古屋城、そして金の鯱、本丸広場から大天守を見上げると、頂で黄金に輝く鯱が大天守を守っています。城に隣接した飲食店街・金シャチ横丁には実物大のレプリカがありました。本丸広場には、かつてそこにあった本丸御殿が、9年かけて復元され、6年前に完成公開されました。真新しく、美しく、きらびやかに、当時の姿を鮮やかに伝えています。

No.207:睡眠スコアその後のその後 (2024年04月30日)

 大谷翔平さんは睡眠を大切にしていて、遠征に寝具を持ち込んだり、日々の睡眠データを計測しているそうです。超ビッグな大谷さんを引き合いに出すのはおこがましいのですが、私も睡眠データを計測しています。私のデータは、睡眠の質を示すスマートウォッチの睡眠スコアです。それが、30日移動平均で、昨年7月28日の、100点満点中83をピークに、どんどん低下し、今年3月19日には70にまで下がってしまいました。

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.205:長崎ランタンフェスティバル (2024年02月29日)

 旧正月を祝う長崎ランタンフェスティバルを見物してきました。旧正月のランタンフェスティバルといえば台湾、無数のランタンが夜空に舞い上がる風景が有名ですが、長崎も負けてはいません。無数の光るランタンが広場や通路の頭上にあり、人物や動物のオブジェや高さ10mにもなる大型オブジェが市内中心部のいたるところで輝いています。

No.204:年末年始は今年も京都 (2024年01月31日)

 年末年始は京都でした。3年連続ですが、どこを歩いても楽しく、街歩きに飽きることはありません。今回は、嵐電1日パスでの名所巡り、大津、宇治に足を延ばしての「紫式部ゆかりの地」巡りでした。6日間で11.5万歩、二人でぶらぶら歩いた楽しい旅でした。

No.202:北陸の旅 (2023年11月30日)

 カニ漁の解禁が今月初め、しかも今年は豊漁とのこと、カニへの期待を膨らませて金沢に3泊した旅でした。ズワイガニを目の前で茹でててくれる居酒屋でいただきましたが、期待が大きすぎたためか、少し物足りなさを感じました。カニといえばカニカマ、という普段の生活なので、あの大きさと食感がないと満足できないようです。でも、お寿司屋さんでは、のどくろやガスエビといった北陸の美味しさに大満足、同じ店に2日出かけ、「たくさん食べていただきありがとうございます」とお礼を言われました。美味しいお寿司をたくさん頂きました。


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