「犬のようちえん」を見学しました。そこは、そのネーミングから想像する可愛くて楽しいイメージとは異なり、ときには緊張すら感じられる犬のしつけの現場でした。トイレのしつけでは、トイレの場所を教えるためにその気配があるたびに何回でもトイレの場所に連れて行きます。犬同士の遊びでは、常に犬の表情を見ながら喧嘩とならないように介入しなくてはなりません。トレーナーの方々に笑顔はあまりないのです。トレーニングの場である以上は当然なのかもしれません。笑顔で愛犬と接する楽しい時間が持てる飼い主の幸せを改めて感じました。
お話を伺ったのはトレーナー暦5年の北澤雪乃さんで、とても慣れた様子で犬たちと接していました。犬とのコミュニケーションには目を使うようで、犬たちはトレーナーの目を一生懸命に追いながら指令にけなげに従っています。そういった姿は一見哀れにも見えるのですが、犬の世界ではそれが心の安定と幸せを得る行動となっているのでしょう。トレーナーと犬との一体感がそこにあることからもそう思います。そんな犬の世界観を理解し一体感を飼い主も持たないとトレーニングの意味はありません。どうやら飼い主も笑顔だけで犬と接するわけにはいかないようです。
しつけの大変さと飼い主の責任といったものを感じた見学となったのですが、原稿を送付した後に、料金が高くてここへの入園を諦めた、というブログを見つけました。確かにあれだけのスタッフがいたら料金も高いだろうと思います。そこで料金について調べてみるとカーネ保育園( http://tripletta.com/hoikuen01.html )というところが半分の料金(3ヶ月間週2回通園で約11万円)でした。1日のプログラムを比較しても大差ありません。この料金差がなぜでるのかを機会があれば探ってみたいと思っています。