一眼レフカメラは持って行く気がしない、との友人の言葉に思わず頷きました。同じカメラを持っているのですが、重くてかさ張るのです。必ず持って行っていた海外旅行でしたが、今年7月のベトナムは小型カメラだけにしました。歳のせいでしょう。それに、パーティのような少し暗い所では、ファインダー越しに人の表情をうまく確認することができず、僅かなシャッターチャンスを逃したりもします。片目での視力がかなり落ちているのです。これも歳なのでしょう。
そこで、年末年始の海外旅行を前に、世界最小・最軽量のデジタル一眼レフカメラを購入しました。持ち歩きに便利だし、ファインダーだけでなく、液晶モニターでも構図を確認できるので、人の表情を両目で、モニターと同時に直視もできます。身体的機能低下をカメラの高性能化、多機能化でカバーしようという目論見です。それに、今持っているカメラは、カバーが剥がれて内部が見えているところをスコッチテープで補修し、外れた蓋をスコッチテープで留めています。まさに満身創痍の感があり、そろそろ買え替え時でもあるのです。
実際手にしてみると、嬉しさがこみ上げてくる小型軽量さ、今までより重量が63%、縦サイズと厚みは90%,95%ですが、横サイズは82%です。同じモデルですが、13年前の初代と今の9代目の違い、価格も14万円ほどだったのが3万5千円と4分の1に、性能は、解像度が3倍、感度が8倍と飛躍的に向上しています。
一眼レフを初めて購入したのは大学生のとき、50年前です。長期のアルバイトのお金で買い、学友との旅行や、就職してからのスキーやテニスなどで使いました。オリンパスペンFという世界初のハーフサイズ一眼の初代モデルでした。それから27年後、2台目をアメリカ赴任直前に赴任手当で買い、アメリカでの旅行などで使いました。EOS Kissというエントリークラス一眼の初代モデルでした。更に10年後、3台目を家計費で買い、海外旅行などで使いました。広告代理店に出向し、休暇が取りやすくなり、海外旅行に出かける機会が増えたので、たくさんの写真を気軽に撮れるデジカメとしたのです。EOS Kissデジタル版の初代モデルでした。そして13年後、今回の4台目をお小遣いで買いました。それで買える価格帯となったのです。海外旅行などで使います。EOS Kissデジタルの9代目モデルです。
この4台目も10年以上は使うことになるでしょう。次の5台目は更なる進化を遂げ、身体的衰えをよりカバーしてくれるに違いありません。でも、課題は、その時点でどれだけ行動しているかです。行動していなければカメラはあまり必要ありません。10年以降も健康で活動的で、5台目が必要となる暮らしであることを願うばかりです。