友人

No.117:友人夫妻との旅行 ー 人生を幸せにするのは何?

友人夫妻との旅行、以前はちょくちょく一緒に出掛けていたのですが、今回は5年ぶりです。友人に、孫ができたり、同居していた叔母さんが高齢となったりで、なかなか出かける機会がありませんでした。昨年に双子の孫が生まれ、お祖父ちゃんとして忙しい日々が続いているのですが、思い切って出かけることにしたようです。久しぶりなので、泊りがけ、2泊3日の旅となりました。

大学時代の友人で、1971年に大学院を一緒に卒業し、私は京都、彼は東京で就職しました。12年後の1983年に彼が岡崎に転勤となり、その翌年に家族3人で京都に車で来てくれました。4年後の1987年に彼が転勤で東京に戻るまで、毎年のように京都や奈良を一緒に見物しています。それから4年後の1991年、今度は私が横浜に転勤となり、城ケ島、銚子、川越などに一緒に遊びに行くようになりました。2005年からは年2回から4回というハイペースで、しかも小布施、善光寺、富岡製糸場、足利学校など遠方への車での日帰りで、早朝からときには深夜まで、1日たっぷり遊び歩いています。7年ほど続いて、2011年の鎌倉が最後でした。

一緒に旅行して楽しめるご夫妻は貴重な存在、時間があり、話題があり、同じような価値観や金銭感覚を持つ、長い付き合いの気心の知れた友人だからこそでしょう。それに彼は車で出かけるのが好き、運転しない我々夫婦が簡単には行けないところに連れて行ってくれます。青森の鶴の舞橋が今回の彼の希望、吉永小百合さんの広告を見て行きたくなったのでしょう。でも750キロもあり、車で8時間から9時間かかります。それを苦とは思わないのです。70歳になったというのに。

ドライバーさん最優先、希望通りの鶴の舞橋で2泊3日としましたが、出発直前になって台風18号が東北地方に迫ってきたので、会津若松と米沢の観光に急きょ変更しました。結局、台風は熱帯低気圧に変わり、2日目の夜、寝ている間に通過し、3日間とも雨に降られることなく楽しむことができました。


会津若松と日光・今市を結ぶ会津西街道の宿駅、大内宿<写真へのクリックで拡大できます>

1日目の磐梯朝日国立公園では、吾妻小富士頂上で身体ごと吹き飛ばされそうな強風に出会い、五色沼・毘沙門沼で青緑色に光る神秘的な水面に、2日目の会津では、塔のへつりでいろいろな塔の形をした断崖に、大内宿で歴史情緒ある茅葺き屋根の民家群に、3日目の米沢では、トトロに見える神社の森に、北山原(ほくさんばら)殉教遺跡で江戸時代の初期に57人のキリシタンが殉教した聖地に、上杉神社ではケネディ大統領が最も尊敬する日本の政治家・上杉鷹山の像に出会うという、盛りだくさんの旅でした。

宿泊は2泊とも日本秘湯を守る会の宿、風情があり、食事も対応も温泉も大満足でした。特に2泊目の白布(しらぶ)温泉では、築約200年の茅葺入母屋造りの宿で、豪快に流れ落ちる源泉に打たれ、これぞ秘湯、という体験をしています。観光、宿泊共に車ならではの旅です。

帰りは、福島県を縦断して日光二荒山(ふたらさん)神社に行くことにしました。曲がりくねった山道が多く、その上、道の駅に2つも出くわして、そのたびに果物や野菜などを買い込んで、日光に着いたときにはすっかり暗くなってしまい、日光見物はできませんでした。でも、東京に戻り、スカイツリーや都心の夜景を高速道路から楽しんでいます。緩やかな計画の中で、心安らぐ友人夫妻とゆったり楽しむ旅、観光も買物も食事も入浴も全てが楽しい時間でした。車のトランクいっぱいの果物や野菜を積んで、わが家まで送ってくれました。このため40キロ以上離れている彼宅への帰宅は深夜になっています。ありがたいことです。感謝、感謝です。

追:このコラム掲載後、近くの総合病院のイベントでの講演で「75年間の追跡調査で分かった、幸福で健康な人とは」という興味深いお話しがありました。その関連スピーチサイトがあったのでここに転載させていただきます。


「75年間の追跡調査で分かった、幸福で健康な人とは」を表示/非表示

*「ロバート・ウォールディンガー 人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から TED Talk TED.com」からの転載となります。。

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ロバート・ウォールディンガー氏講演

一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何でしょう?名声や富 ―そう考える人はたくさんいます。しかし、心理学者ロバート・ウォールディンガー(ハーバード大学医学部臨床教授。1938年から続くハーバード成人発達研究の第4代責任者)に拠ると、それは間違っているのです。75年に渡る成人発達に関する研究のディレクターであるウォールディンガーは、真の幸福と満足感に関する無類のデータを基に、この研究結果が私達に教える3つの重要な教訓と、昔からの知恵、幸せな長寿の秘訣を、このトークで語ります。

<ロバート・ウォールディンガー氏講演内容>

0:11 :一生を通して私たちを健康で幸福にしてくれるのは 何でしょう? 最高の未来の自分に 投資するなら 自分の時間とエネルギーを何に使いますか? 新世紀世代を最近調査し 最も大切な人生の目的は何かと訊ねました 80%以上の答えは 主な人生の目的は富を蓄える事で その同じ若者の50%の もう1つの大きな目的は 有名になる事でした

0:49 :(笑)

0:51:働き 更なる努力をしもっと成果を出すようにと 常に求められている世の中です 良い人生を送る為にはそうする必要があると 誰もが思わされています 自分の全人生を? 自分の選択がどう人生を描いて行くかを予測するなんて 殆ど不可能です 人の人生に関しての凡そは その人の過去を思い出してもらう事で分かりますが ご存知のように それはあまり頼りにはなりません 過去に起きた内の膨大な量は忘れ去られ 時には完全に創作された記憶さえあります

1:35:では ある人の全人生が展開されるのを 観察しながら 記録できないものでしょうか 人々を10代の頃から老年まで追い 幸福と健康の持続に 本当に何が必要なのか探索しようと始めたのが 我々の研究です

1:56:ハーバード成人発達研究は 史上最も長期に渡って成人を追跡した研究です75年間724人の男性を追跡し 休むことなく 仕事や家庭生活健康などを記録しました 勿論 その期間中 我々は彼らの人生がどう展開するかは 知る由もありませんでした

2:24 :この様な研究は非常に稀です こんな計画は10年もしない内に頓挫してしまいます あまりに多くの人が途中でプロジェクトを降りてしまう 研究の資金が不足して来る 研究者達が他の事で忙しくなったり 亡くなってしまう などが原因で進行が止まってしまうからです 我々の場合は運が良かった事もあり 数世代の研究者達の根気強さのお陰で この研究は生き残りました 元の724人の内の約60人が 未だ健在で 今も研究に参加しています その殆どが90歳代です 新しく研究に 2千人以上の彼らの子供達にも参加してもらっています 私は4代目の研究責任者です

3:14 :1938年以来 男性の2グループを追跡しています 1番目のグループは研究が始まった時 ハーバード大学の2年生で 第2次世界大戦中に大学を卒業し 殆どが戦争に行きました 2番目のグループには ボストンの極貧環境で育った少年達が この研究の為に選ばれました 1930年代のボストンで 最も問題の多い貧困家庭出身の 人達だからという理由からです 水道設備もないような安アパートに彼らの殆どが住んでいました

3:53 :研究が始まるとすぐ 10代の彼らをインタビューし 健康診断を受けさせました 我々は彼らの家に行きご両親達もインタビューしました その少年達が今大人になり 様々な人生を歩んでいます 工場労働者や弁護士レンガ職人や医師になったり 1人はアメリカの大統領になりました 中にはアル中になった人や統合失調症になった人もいます この様に社会の底辺から這い上がり ずっと上まで登り詰めた人もいる一方 それとは反対の方向に人生を辿って行った人もいるのです

4:34 :この研究の創始者達は 思いもしなかった事でしょう 75年後 今日ここに私が立って 研究は未だに続いている事をこうして話しているなんて 1年おきに我々の仕事熱心な忍耐強い研究スタッフが 参加者に電話をし彼らの生活に関しての 質問表を送っても良いかと訊ねると

4:59 :ボストンスラム街の男性の多くはこう問い返します 「なぜ俺を研究し続けたいんだ?俺の生活は面白くもないだろう」 ハーバード群からは決して出ない質問です

5:10 :(笑)

5:19 :彼らの生活をしっかり把握する為 質問表を送るだけが仕事ではありません 参加者の居間でインタビューしたり 彼らの医者から医療記録も手に入れます 血液検査をし脳画像を撮り 子供達からも話を聞き 彼らが妻と最も気がかりな事に関して話し合っている所を撮影します 約10年前 参加者の妻達にも研究参加をとお願いすると 彼女等の多くは こう言いました 「そう言ってくれるのを待ってたわ」と

5:49 :(笑)

5:50 :これから分かった事は 彼らの人生から得た何万ページにもなる情報から 分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも無我夢中で働く事でもなく 75年に渡る研究からはっきりと分かった事は 私たちを健康に幸福にするのは良い人間関係に尽きるという事です これから人間関係に関して3つの大きな教訓がありました

6:25 :第一に周りとのつながりは健康に本当に良いという事 孤独は命取りで 家族 友達 コミュニティと よく繋がっている人程 幸せで 身体的に健康でつながりの少ない人より 長生きするという事が分かりました 孤独は害となるという 研究結果が出たのです 孤立化を甘んじて受け 生活している人は あまり幸せに感じていないのです 中年になり健康の衰えは早く 脳機能の減退も早期に始まり 孤独でない人より 寿命は短くなります 悲しい現実ですがこれから先 いつでも アメリカ人の2割以上は孤独だと回答するでしょう しかし 群衆の中や結婚生活の中でも

7:20 :孤独を感じることはあります つまり ここで重大な事は 友人の数だけがものをいうのではなく 生涯を共にする相手の有無でもないのです 重要なのは身近な人達との関係の質なのです 争いの真っただ中で暮らすのは健康に悪い事が分かっています 例えば愛情が薄い喧嘩の多い結婚は 健康に悪影響を及ぼし恐らく離婚より悪いでしょう 愛情のある 良い関係は人を保護します

7:56 :我々は参加者全員を追跡し 彼らが80代になった時 中年の彼らを振り返り 誰が健康で幸せな80代になったか 予測してみたかったのです 彼らが50才の頃に得た彼らのデータを全て 集めてみると 中年のコレステロール値等とは関連性はなく どの様な老年を迎えるかは 当時の人間関係の満足度で予測される事が分かりました 50才で最も幸せな人間関係にいた人が 80才になっても一番健康だったのです 親密な良い関係が クッションとなり 加齢過程での様々な問題を和らげてくれてるようです 中でも特にパートナー共に幸福だと感じていた人達は 80代になり 身体的苦痛があっても 精神的に幸福だという報告が出ています しかし不幸な関係にある人達は 身体的苦痛がある日には 精神的苦痛でその身体的苦痛が更に増幅されていました

9:03 :人間関係と健康に関して分かった3つ目の大きな事は 良い関係は身体の健康だけでなく 脳をも守ってくれるという事です 堅固な良い関係をしっかりと 80代にまで持ち続ける人はその関係に守られています そういう関係にいる人– 何かあった時本当に頼れる人がいる と感じている人の記憶ははっきりしています 一方 パートナーには 全く頼れない と感じている人には 記憶障害が早期に現れ始めます 良い人間関係といっても波風がない訳ではありません ある80代のカップルは明けても暮れても小言を 言い合っているかも知れませんが お互い頼り合えると感じている限り 彼らが苦難に遭遇した時 口論しても後々まで残るという事はありませんでした

10:00 :この教え– 親密で良い関係は 包括的に私たちに益となっているという教えは 今に分かった事ではありませんね 何故そんな関係は築き難く無視され易いのでしょう 誰もそうですが 私たちは手っ取り早く 手に入れられる 生活を快適に維持してくれるものが大好きです 人間関係は複雑に込み入っています 家族や友達との関係をうまく維持して行くのは至難の業です その地道な努力は地味で その上その仕事は死ぬまで続きます 75年間に渡る研究で定年退職後 一番幸福な人は 仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です 最近の調査での新世紀世代のように この研究の参加者の多くは彼らが青年期に入った時 名声や富や業績が良い生活をするには 必要なものだと本当に信じていましたが 75年もの間 我々の研究で繰り返し繰り返し示されたのは 最も幸せに過ごして来た人は人間関係に頼った人々だという事でした それは家族 友達や コミュニティだったり様々です

11:20 :あなたはどうですか? 今 あなたが25才 40才 60才なら あなたが人間関係に頼るとはどういう事なのかでしょうか?

11:30 :あなたに出来る事は実際 無限にあります テレビやPCの前の時間を人と過ごす時間に充てる 新鮮さを失った関係を活気づける為何か新しい事をパートナーとする 長い散歩とかデートなどです また何年も話していない家族に連絡を取るのも1つの方法です よくある家族の いざこざは 遺恨を抱く人々に ひどい悪影響を及ぼすからです

12:03 :最後にマーク・トウェインの言葉を引用して終わります 一世紀以上むかし 彼は人生を振り返り こう書きました 「かくも短い人生に 諍い 謝罪し 傷心し責任を追及している時間などない 愛し合う為の時間しかない それが例え一瞬にすぎなくとも」

12:33 :良い人生は良い人間関係で築かれます

12:38 :ありがとうございました

12:39 :(拍手)

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No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

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No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。

No.137:3回目の「男の料理教室」 (2018年06月30日)

 3回目の「男の料理教室」、今回はバーベキューでした。いつもの友人宅、マンション専用庭園にバーベキュースペースがあります。いつものようにまず男性陣が集合し、買出し、下ごしらえ、火起こしをして、焼き終わって乾杯というときに最後の1人である奥さんが到着しました。この日、奥様方はお客様なのです。

No.133:男の料理教室 (2018年02月28日)

 普段から家で料理しているプロ級2人と、普段食べるだけの素人である私ともう1人の計4人の男性による料理、1人はもうすぐ70歳、他3人はもう71歳、大変なことになるのでは、と妻が心配する中、みんなが集まるプロ宅へと出かけました。

No.111:同期入社の仲間 -9年後- (2016年04月30日)

 「写真を見ましたが、皆さん楽しそうですね。(中略)来年の同期会にはぜひ参加したいです」とのメールが全員に届きました。毎年開催している会社の同期会に今年ただ1人、海外での仕事のために参加できなかったメンバーからです。メールで行き交うみんなからの写真をカンボジアで見ての思いが綴られていました。

No.099:京都・東山トレール (2015年04月30日)

 会社の同期を中心としたメンバーで、年一回の1泊旅行があります。若いときからの、家族ぐるみの付き合いなので奥さん方も参加して賑やか、夜遅くまで話は尽きません。関西在住と関東在住に分かれているので、会場は交互もしくは中間ということで、9回目となる今年は京都、桜見物の賑わいが落ち着きモミジの新緑が美しい今月中旬に「エクシブ京都 八瀬離宮」という素敵なホテルに集まりました。メンバーのうち2人が欠席して、15人での宴、楽しい仲間ぶりは全く変わることがありません。

No.065:若い頃の職場の仲間 (2012年06月30日)

 20年ぶりの再会です。若い頃の職場の先輩2人、後輩1人と昼食をとりながら、話が弾み3時間近くも、それでも話題は尽きず、なごり惜しい気持ちのまま散会しました。3人は関西在住、関東在住の私が会える機会は、いままでも、そしてこれからもほとんどありません。それだけに濃縮された時間だった気がします。


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