東海道歩き旅、5回目の今年はお伊勢参り、463キロを9日で歩いています。今回はいくつかの新たなチャレンジがありました。1つは、初日に75キロ歩いたこと、自宅から箱根湯本までです。2つ目は、6日間連続で1日平均55キロ歩いたこと、雨で1日休んだ遅れを取り戻すためでもありました。3つ目は、途中2時間の仮眠をはさんでの96キロ歩行、112キロ歩行の予定でしたが、途中で雨となったので96キロとなりました。4つ目は、全体で1日平均50キロ超え、初めてです。
これらは、足腰が丈夫なうちに試しておきたかったことです。初日の75キロ、休憩時間などを除いた、歩く時間だけで17時間ほど必要なので、慎重を期して、途中での仮眠を考え、前日夜7時前に自宅を出ました。でも仮眠の必要はなく、朝7時ごろ朝食をとったときに1時間ほど休憩しただけで、午後3時前に箱根湯本に到着しています。宿が、急坂さらに急階段の上にあったので、最後の最後で疲れ切ってしまった感がありますが。
6日連続での1日平均55キロ、連日でそれだけ歩きとおせるのか、それに、疲れてペースが遅くなれば歩くだけで14時間から16時間、睡眠8時間としたら、食事、風呂、洗濯はおろかトイレに行く時間もなくなるのではないか、との不安はありました。GPS記録によると、6日間の1日の平均歩速は、初日が4.6km/h、2日目以降4.5km/h、4.3km/h、4.3km/h、4.3km/h、4.1km/hで、55キロだとすると歩いた時間は13時間ほどとなり、余裕はないものの睡眠その他を何とかこなすことができています。ただ、6日目はかなりペースが落ち、歩いていて体がしだいに斜めになってくるほどの疲れ様、翌日の伊勢神宮までの25キロでも同様の歩き方で、歩速も同じ4.1km/hでした。まあ、6日連続は無理、せいぜい3,4日連続、ということのようです。
3つ目のチャレンジは、2時間の仮眠をはさんでの96キロ歩行、6日連続の途中、翌日午後から雨との予報だったので、58キロ歩いて夜10時頃知立のホテルに到着し、2時間ほど仮眠してから出発しました。雨が降る前に次の54キロを歩いてしまおう、と考えたのです。合計で112キロでしたが、幸いというか、38キロ歩いたところで雨が降り出し雨宿りとなったので、仮眠をはさんで96キロ歩行となりました。さすがに、雨宿り直前は疲れと眠気とで少し辛い思いでした。雨が降り出したところが丁度長島温泉だったので、温泉に入り、仮眠して、食事をゆっくりとって、4時間ほどの雨宿りで元気を取り戻し、小雨になってから出て、午後6時半ごろ予定の四日市のホテルに到着しています。
歩き旅全体で1日平均51キロ、昨年までは1日平均45キロ程度で、しかも、それまでに歩いた45日のうち1日50キロを超えた日は7日だけでしたから、これもひとつのチャレンジでした。まあ、東海道歩き旅自体が、何歳まで続けられるかのチャレンジです。当面の目標は70歳まで、あと3回ですが、その後も続けたいとは思うものの、どうなるかは分かりません。いまは、あと3回がとても楽しみです。
いくつかのチャレンジ、その間にいくつかの出会いもありました。2時間の仮眠をとってホテルを出るときに、真夜中にリュックを背に年寄が出て行くのを見て哀れに思ったのか、ホテルのおばちゃんが黒砂糖入の飴玉を3つくれました。おばちゃんの暖かい気持ちがこもっていたのか、とても美味しい飴玉でした。また浜松辺りを歩いているとき、隣を歩いていたおばちゃんに話しかけられたこともあります。ここは旧東海道なの?、どこまで行くの?、え!今から新所原まで、もう豊橋じゃないの!、そこからどこかへ行くの?、え!お伊勢さん!三重じゃないの!立派だね!、と。ちょっと嬉しい気分でした。浜名湖手前の住宅街では、軒下の水道から水をもらった際、え!今から新所原まで?今日中に行けるの?、と。気の毒に思ったのか、大きな甘夏を2つくれました。この甘夏も美味しかった。みんなおばちゃんでしたが、ありがたいことです。何かと充実した東海道歩き旅でした。
お伊勢参りの次の週に会社の同期会が松本で開催されました。若い頃にスキー旅行やテニス旅行を楽しんだ仲間との毎年の宴、みんなが還暦となるのを待ってから始めて、今回で8回目、毎年楽しみな宴です。