趣味は「旅行」と「ウォーキング」です。最近、それに「囲碁」が加わろうとしています。実益など求めず、ただただ楽しむ、それが本来の趣味というものなのかもしれませんが、私の場合は実益のない趣味は考えられません。貧乏性なのです。「旅行」は妻と二人、一緒に暮らす智恵を授けてくれます。一人旅はしません、実益が見いだせないのです。毎年の「東海道歩き旅」は一人ですが、これは毎日のウォーキングの励みの元になる、という実益があります。
「ウォーキング」は健康のため、そして「囲碁」を始めたのも健康のためです。寝たきりになるリスクを低減するためには「人とのつながり」が大切、とのNHKの『ためしてガッテン』を見たあとに、囲碁サークル開設のチラシが入ってきたので、「人とのつながり」を求めて参加しました。それから8ヶ月、生まれて初めての囲碁だったので、続くか心配でしたが、今のところは何とか続いています。
若いころに「スキー」や「テニス」を始めたときは、面倒見の良い、根気強い友人が丁寧に教えてくれて、みんなと楽しむことができるまでになり、続けることができましたが、今回はそのような友人はいません。みんなと楽しめるようになるには、独学で頑張るしかないのです。本で勉強したり、パソコンゲームで研究したりしています。効果はあまりないように思うのですが、上達が早い、とか、初めてにしては上手だ、などと囲碁サークルの方々におだてられて機嫌よくせっせと通っています。
日曜日の10時から13時まで、持ち点があって、敗けると減って、勝つと増えます。8ヶ月間ほぼ連戦連敗なので持ち点は誰よりも低く、ハンディとして、碁盤全体がほぼ黒模様になるくらいたくさんの黒石を置かせてもらうのですが、いつの間にか敗けています。弱すぎて、相手は囲碁の醍醐味を楽しめないのではと思うのですが、皆さん気持ちよく相手をしてくださいます。少なくとも表面上は。でも、早く上達しないと、そのうち見捨てられそうです。そうなる前に、相手も楽しめるぐらいには上達しなくてはなりません。
囲碁仲間と楽しい時間を過ごす、そんなことを思い描きながら、弱くても文句ひとつ言わずに相手をしてくれるパソコンゲームで研鑽を積んでいます。こちらのミスを決して見逃さず、容赦なく攻めてくる、冷酷無慈悲なパソコンに悔しい思いをしながらの修行です。