東急池上線1日無料開放、品川区と大田区を走る全長10.9㎞の池上線、その知名度アップのための開通90周年記念イベントです。10月9日、「109」で「東急」となる、3連休最終日の体育の日でした。せっかくなので池上線まで行くのも無料で、と自宅から池上線の駅まで40分ほどを歩きました。爽やかな秋晴れ、自宅近くの多摩川を渡れば大田区、河川敷では少年サッカーチームのゲームを家族が観戦しています。「選手だけでなく家族も、朝から頑張ってるんだ」とか「(東急も)太っ腹!!」とか妻と話しながら丸子橋を渡りました。
池上線の最寄り駅は雪が谷大塚、駅に着くと大勢の人の流れ、配布している1日フリー乗車券を受取ってホームに行くと大変な混雑です。やって来た電車も満員、降りる人の分だけ乗れるという感じでした。何とか乗車して、まずは日蓮宗大本山の池上本門寺へ。このお寺への参拝者のためにできた池上線ですから、ここが最大の見どころとなります。池上駅からお寺へと大変な人の流れができていました。高台にある本門寺からは、池上線沿線の町並みが一望できます。
大きな商業施設がなく住宅が中心の街、同じ東急電鉄の東横線や田園都市線と比べるととても地味で、「住みたくなる街」ランキングにはなかなか入りません。そこで地元と協力してのこの大イベントとなったようです。当日限定の割引クーポン、人数制限はあるものの、洗足池の無料ボート、戸越銀座商店街の無料コロッケ、人気番組「ブラタモリ」さながらの「池上線地形セミナー&ツアー」など盛りだくさん、フリー乗車券とイベントカタログを駅で配布しているのも地元の方々のようでした。
本門寺門前で「ごまおはぎ」を買って、日蓮様が足を洗ったという洗足池へ。ここもたくさんの人、たまたま空いていたベンチに座り、池を眺めながら「ごまおはぎ」をいただきました。しばらく池を眺めて過ごしてから、戸越銀座商店街へ、長い商店街は人また人、夜のニュースで、「こんな人出は初めて、嬉しい!!」と商店街の方が話しています。20代のときにこの近くに住んでいた妻は、かつて買物をしていたお店を捜しているようでしたが、確かなものは見つからなかったようです。20代は遠い昔となっていました。
最後は蒲田駅、名物の羽根つき餃子をいただきました。蒲田での夕食後、妻は歩き疲れたとか言って池上線から、有料の大井町線、目黒線と乗り継いで帰りましたが、私は雪が谷大塚駅から歩いて帰り、全て無料、を貫いています。
このイベントで配布されたフリー乗車券は21万枚、1人が何回か乗り降りするので、輸送人員はその倍以上、42万人以上はあったはずで、大成功でしょう。1日の輸送人員が23万人の路線に42万人以上ということで、乗車した電車は全てがすし詰め状態、定刻運転など望むべくも無く、改札ゲートで滞らないように乗車券を入れずに出る様に案内されるほどでした。それでもみんな和やか、このイベントを大いに楽しんでいる様子、我々二人も1日たっぷり楽しみました。太っ腹の東急電鉄に感謝です。