友人

No.111:同期入社の仲間 -9年後-

 「写真を見ましたが、皆さん楽しそうですね。(中略)来年の同期会にはぜひ参加したいです」とのメールが全員に届きました。毎年開催している会社の同期会に今年ただ1人、海外での仕事のために参加できなかったメンバーからです。メールで行き交うみんなからの写真をカンボジアで見ての思いが綴られていました。

 1971年に電機メーカーに入社した同期のうちで、遊び仲間となったのが10名、同期ではないが遊び仲間に入ったのが数名、同期の10名全員が還暦を過ぎた2007年に京都嵯峨野『嵐亭』に同期会として集まりました。以降毎年1泊2日で開催し、今年で10回目です。関西在住と関東在住が半々なので、開催地を関西、関東、中間、と変えながら。今年は箱根でした、同期の一人が亡くなっているので9人、内8人が参加、それに遊び仲間3人、奥さんが5人の計16人、その楽しさは遠いカンボジアにも伝わったようです。

 若いときに、飲み会、テニス、スキーを家族ぐるみで楽しんだ遊び仲間ですが、そのころの楽しさをいまだに持ち続けています。もうかなりの歳になろうというのに、不思議なものです。同じ時、同じ場、同じような仕事や暮し、などを若いときに共有した仲間はいまだに理解し合える貴重な存在、みんながそう思っているから、楽しく続いているのでしょう。

 今年の幹事は関東在住者、初めての幹事役で緊張した様子、昨年終了直後に「自分なりに全力で取り組みたいと思います。よろしくご指導お願いします」とのメールがありました。宿の手配、費用算出、部屋割り、特に宴会翌日の行楽は大変で、場所だけでなく、箱根なので車の手配も必要で、全ての手配が終わった直後に「これで精一杯です」とのメールが届きました。


箱根の関所で<写真へのクリックで拡大できます>

 宴会も行楽も実にきめ細やかに計画されていました。宴会は、他のお客さんに遠慮することなく楽しめるように我々だけの宴席、朝食は、大きな窓越しに富士山を望む素晴らしい席、行楽コースも、江戸気分が味わえる旧東海道杉並木や箱根の関所、満開の桜を楽しめた離宮跡地の恩賜箱根公園など充実、小高い公園に上れない人には迂回路を勧める気配り、昼食も事前に予約し、そこの駐車場を半日利用して行楽とするなど、至れり尽くせりでした。

 帰宅後、楽しかった、幹事さんありがとう、とのメールがみんなからあって、本人も「皆さんからのお礼の言葉を聞くにつけ本当に運よく計画以上にスムースに進行してビックリしたほどでした」と嬉しそうでした。事前に下見をしたとのこと、そんな努力が実ったのです。

 何人かの幹事は下見をして頑張ります。昨年は京都八瀬でしたが、ホテルに出かけて下見と打合せをしています。しかも3人で、待合せ場所でラーメンを食べてからホテルに向かったと話していました。一昨年は信州松本浅間温泉で、このときの幹事は前年夏に信州に出かけその宿に泊まって下見をしています。

 みんなに楽しんでもらいたい、みんなと楽しみたい、そんな思いからでしょう。幹事だけではなく全員がそんな気持です。だからこそ、いつまでも楽しい仲間なのだと思います。来年は金沢、やはり初めての幹事役、同期会の翌日「29年度の幹事役を担当することになりました」とのメール、やはり少々緊張気味の様子です。

の記事

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


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