会社の同期を中心としたメンバーで、年一回の1泊旅行があります。若いときからの、家族ぐるみの付き合いなので奥さん方も参加して賑やか、夜遅くまで話は尽きません。関西在住と関東在住に分かれているので、会場は交互もしくは中間ということで、9回目となる今年は京都、桜見物の賑わいが落ち着きモミジの新緑が美しい今月中旬に「エクシブ京都 八瀬離宮」という素敵なホテルに集まりました。メンバーのうち2人が欠席して、15人での宴、楽しい仲間ぶりは全く変わることがありません。
昨年の鎖骨骨折で皆に心配をかけている、あるいはバカな奴だと思われている、と考え、まだ骨癒合してはいないが元気、というところを見せようと、京都市南の伏見稲荷から北の八瀬まで歩いてホテルにチェックインすることにしました。京都一周トレールというのが整備されたと聞いたので、これで行こうと。朝9時08分京都駅着、9時40分伏見稲荷、15時20分ホテル着で5時間40分かけて18.6kmを歩きました。
伏見稲荷から蹴上までが京都一周の一部である東山トレールです。京都には20年ほど住んでいましたが、東山の山中を歩いたことはありません。木々に囲まれた山道が気持ちよく、時々眼下に現れる京都の町並みの景色も素晴らしく、地図無しでも歩けると思えるほどのトレール案内の充実ぶりで、大いに楽しむことができました。ただ、普段は平地を歩いているので、大小5回ほどの登りと下り、それに雨の後のぬかるみのところもあって、若干疲れましたが。最後の登りは将軍塚、ここは40年以上前、入社してまもなくして同期の連中と来て美しい夜景に感動したところ、車でないと来れないので、今回で2回目のはず。何かとても懐かしい思いで市内を一望しました。
将軍塚から下りると蹴上、そこからは東山トレールを離れて市街地へ。若い頃に新端末の共同開発でお世話になった京都銀行、そのときに調査訪問したと思われる支店の前を通り、世界初の端末を創ると張り切っていたころを思い出していました。そんなことの積み重ねで今がある、と少々感傷的にも。優雅な京都の風景に欠かせない三方を囲む優しい山々を見ながらの街歩きも素敵でした。東大路を上がるとやがて高野川、川沿いに八瀬へ。誰一人としていない半そで姿でのチェックインは、恥ずかしくもあり、誇らしくもあり少々複雑な思いでしたが、まあ一種のパフォーマンスでもあるわけで、元気さをアピールできたのではないでしょうか。「本当に歩いてきたん!!」と褒めているような、呆れているような仲間には、たいしたことないよ、という顔をしながらも内心喜んだりしています。
東京に戻ってから、仲間からの写真やアルバムが届きました。楽しい思い出が詰まった写真です。パフォーマンスを見せたい仲間がいる、だから頑張れるという一面もある、とても幸せなことです。