東海道歩き旅

No.018:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮-

 今年の東海道はお伊勢参り、463キロを9日で歩きました。平均で1日51キロです。初日4月28日が75キロ歩いて箱根湯本泊、29日箱根を越え34キロ歩いて沼津で雨となり宿泊、30日雨で沼津に1日足止め、5月1日から6日まで、静岡56キロ、掛川53キロ、湖西(浜名湖の西)56キロ、知立58キロ、四日市54キロ、松阪53キロと、6日間連続で1日50キロ超を歩きました。最後の7日は伊勢神宮までの25キロです。今年も元気で歩いたお伊勢参り、連日の50キロ越えでひとつの自信がつきました。以下、今回どのように歩いたのか、GPS記録を見ながら振り返ってみました。今後の計画立案に役立つデータが一つできたような気がします。

 費用は総額73,697円、9泊でクレジット29,511円、現金35,896円、10日平均6,541円、帰りの交通費8,290円でした。


自宅から伊勢神宮までの10日間の行程です。<詳細地図を見る>


4月27日(日)、28日(月):自宅27日(日)18時45分発、箱根湯本28日(月)14時44分着、74.8㎞

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朝日の中に浮かび上がるように姿を現した富士山(平塚の手前で)

 29日午後が雨の予報となったので、28日中に箱根湯本まで行き、29日の雨の前に箱根を越えて三島かその先まで行こうと、27日夜に自宅を出ました。箱根湯本まで74.8㎞、20時間かけて到着しています。食事や休憩を除いての正味歩いていた時間は16時間半ほど、その歩速は平均で4.6km/h、初日ですから元気です。


29日(火):箱根湯本4時10分発、沼津14時21分着、33.5㎞

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今年も来ました、東海道一番の難所「樫の木坂」

 雨が降り出した沼津まで、33.5kmを歩きました。10時間ほどでした。歩いていた時間は8時間半ほど、平均歩速は4.0km/h、芦ノ湖までの登りが3.5km/h(10.7km)、三島までの下りが3.6km/h(12.1km)、沼津までの平地が4.4km/h(10.7km)と、箱根越えが大変なことが分かります。特に旧街道は歩き難い石畳が多く、3.0km/hとなってしまいます。国道を、排ガスを防ぐマスクをして歩いた方が良いかもしれません。


30日(水):沼津 雨で足止め


5月1日(木):沼津7時34分発、静岡22時9分着、56.3km

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由比 薩た峠、ここから富士山が望めるはずだが見えなかった

 雨で1日足止めをくらったので、挽回しようとここから6日連続で1日50キロ超えです。この日は56.3kmを14時間半ほどであるきました。歩いていた時間は12時間ほどで平均歩速4.6km.hでしたから、1日休んで、初日の元気を取り戻しています。

 ホテルで朝食をたっぷりとって、7時半過ぎに出発、最初は快調、鼻歌なども出てきて4.8km/h程度で歩いています。それが、20キロから30キロぐらい歩くと疲れてきて、4.4km/hぐらいにペースが落ちます。宿泊地の10キロ手前ぐらいで夕食、宿近しとの思いもあって4.8km/hに戻り、夜10時過ぎに宿到着です。以降も同じようなパターンの日々でした。


2日(金):静岡7時26分発、掛川20時33分着、52.7km

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金谷の茶畑

 6日連続の2日目は52.7kmを13時間ほどで、歩いていた時間は12時間弱、平均歩速4.5km/hと少しペースが落ちましたが、まだまだ元気です。


3日(土):掛川7時27分発、湖西22時8分着、56.4km

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袋井の松並木、木陰がありがたい

 この日は56.4km、15時間弱で、歩いていた時間は13時間ほど、平均歩速4.3km/hと少し疲れてきました。


4日(日):湖西6時58分発、知立21時51分着、58.3km

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御油の松並木

 58.3kmを15時間ほど、歩いていた時間は13時間半、平均歩速4.3km/hと昨日と変わりません。


5日(月):知立0時43分発、四日市18時28分着、53.7km

 午後から雨の予報なので、前日の夜10時にチェックインして2時間ほど仮眠して出かけました。37.5km、9時間半ほど歩いたところで雨となり、近くの長島温泉で雨宿りとしました。歩いていた時間は9時間弱、平均歩速4.3km/hと、ほとんど寝ないで歩いた割にはペースは昨日と変わりません。長島温泉に入る直前の2.6kmは、昨日から2時間の仮眠をはさんで96kmほど歩いてはいましたが、雨雲が迫っていたので何とか降る前にたどり着きたいという思いのためか、4.8km/hというハイペースでした。
長島温泉で4時間ほどゆっくり休み、小雨になったので四日市まで歩きました。16.2kmで4時間弱、歩いていた時間は3時間半強、平均歩速4.4km/hでしたから、長島温泉で元気を取り戻したようです。


6日(火):四日市7時18分発、松阪22時16分着、52.5km

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松阪手前での美しい夕焼け

 6日連続の最終日は52.5kmで15時間ほど、歩いていた時間は13時間ほど、平均歩速4.1km/hでさすがに疲れが出ています。歩いていても、身体が傾いているような感じでした。


7日(水):松阪7時48分発、伊勢神宮14時2分着、25.0km

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伊勢神宮に到着

 伊勢神宮まで25.0kmで6時間半、歩いていた時間は6時間ほど、平均歩速4.1km/hとなり、昨日のお疲れペースのままでした。
6日連続の1日50km超えは結構疲れが残ることが今回分かりましたが、1日50km以下と組み合わせて連続しないようにすればあまり問題なさそうです。不安だったので今まであまり組込まなかった1日50km超えを今後は少しづつ組み込んでいこうと考えています。

の記事

No.024:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮 (2019年04月29日)

 10回目の東海道歩き旅、自宅から伊勢神宮まで511kmを14日、1日平均36.5kmで歩きました。会社同期会がある伊東を経由しての歩きなので、いつもより45kmほど回り道となります。中間点を過ぎたころ、もう歩きたくない、と思うほどの疲れを経験し、まだまだ先が長いのに完歩できるのか、と危惧しましたが、原因が「寝不足」らしいと分かり、睡眠時間をできるだけ確保するように工夫し、何とか完歩できました。

No.023:江戸時代の旅体験-京都から掛川、自宅から掛川 (2018年05月06日)

 9回目の東海道歩き旅、京都三条大橋からお江戸日本橋を目差しましたが、掛川で転倒して右膝をいため一旦帰宅、3日休んで、自宅から掛川までを歩きました。前半が8日、後半が6日の計14日、計500キロで1日平均35.7キロでした。途中3日休んだためでしょうか、後半はあまり疲れることなく、掛川から帰宅後すぐに日々ウォーキングを始めています。昨年は始めるまでに2週間かかりました。9回目は、食事時間、場所、内容を書き残します。

No.022:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮- (2017年05月30日)

8回目の東海道歩き旅、お伊勢さんまで466キロを13日1日平均35.8キロで歩きました。12泊というスローペースは初めて、最速で9泊、雨での連泊があったり、2回に分けての完歩のときもせいぜい11泊でした。2年前の、身体が傾いて春秋2回で完歩したり、昨年の、気分よく歩けるときが少なかったりで、1日50キロ以上は歩かない計画としたのです。  確かに、気分よく歩けるときが昨年よりも少しは増えた気がしますが、歩く日数が増えた分、全体の疲労度は変わらないようにも思います。よれよれで帰宅しており、日々のウォーキングを再開したのは昨年同様帰宅後2週間後でした。疲労のためか、起き上がると回転性のめまいと吐き気がする、「良性発作性頭位めまい」と推定される様態にもなっています。このよれよれ度を今後改善すべく、歩き、食事、睡眠がどうなっていたかをここに記録しておきたいと思います。理想を言えば、帰宅の翌日から日々のウォーキングを始めることができるくらい、疲労の残らない歩き旅にしたいのですが・・・・。  費用に関しては、総額90,724円(昨年は87,744円)、1日平均6,979円(昨年は7,058円)でした。内訳は、12泊の宿泊代が59,870円(昨年11泊で57,700円)、1泊平均4,989円(昨年は5,245円) 、飲食代が22,564円(昨年は21,754円)、1日平均1,736円(昨年は1,813円)、帰りの交通費が8,290円(昨年と同額)でした。

No.021:江戸時代の旅体験-自宅から伊勢神宮- (2016年05月04日)

 7回目の東海道歩き旅でした。毎日の行動は、午前6時前に起床、宿でしっかり朝食をとり午前7時に出発、昼食は軽く牛乳とクッキー、午後3時から4時で夕食、午後6時に宿に到着、洗濯と入浴し、午後8時過ぎに就寝、といったところです。疲れをとるために、9時間以上は寝るようにしていて、夕食が苦労の種となります。午後3時か4時には夕食をとりたいのですが、この時間に営業している店が少ない上に、幹線道路を避けて歩いているので店そのものがあまりありません。また、食事に時間がかかるとそれだけ寝る時間が削られるので、どうしてもファーストフード的なものとなります。改善すべき大きな課題なので、今回はどのような夕食だったのかをここに記録しておくこととしました。

No.020:江戸時代の旅体験-伊勢神宮から島田- (2015年11月14日)

 春のお伊勢参りが202km歩いて島田で頓挫したので、残りを秋に、伊勢神宮から島田まで268kmを歩きました。6回目の東海道歩き旅完歩です。ところが今回は、歩いているうちに身体が左横に傾き、後ろから見ると逆「く」の字になってしまうようになりました。このため3日歩いて帰宅、1週間ほど休んで、また4日歩いての完歩でした。原因は分からず、このままだと来年の7回目はありません。どのような状況だったのか、ここに記録しておきます。江戸時代にもこんな人がいたかもしれません。

No.019:江戸時代の旅体験-自宅から島田- (2015年05月25日)

 今年のお伊勢参り450km歩き旅は島田202kmで頓挫し泣く泣く帰宅の途につきました。原因は初日にできた足のマメ、潰れてからも歩き続け6日目の朝ついにギブアップしたのです。この秋に何とか続きを歩けたら、と考えています。 

No.017:江戸時代の旅体験-名古屋から伊勢神宮- (2013年11月11日)

 川崎の自宅から伊勢神宮までの歩き旅、春に8日間367.8km歩いて名古屋に到着したところで中止となり残念な思いをしました。続きをこの秋に、ということで名古屋から伊勢神宮までを3日間108.8km歩きました。これで4回目の東海道歩き旅完歩です。

No.016:江戸時代の旅体験-自宅から名古屋- (2013年05月23日)

 川崎の自宅から伊勢神宮までの歩き旅、11日間で455kmの予定でしたが、8日間367.8kmで中止して名古屋駅から新幹線で戻りました。転んで足首を強く打ったためです。8割ほどの行程で打切りとなり、4回目の東海道歩き旅完歩は来年に持ち越されました。

No.015:江戸時代の旅体験-自宅から京都- (2012年05月24日)

 川崎の自宅から京都までの歩き旅、11日間で498.2km、1日平均45.3kmでした。今年は3日目に足裏にマメができてしまい苦しい歩きとなり、もう歩けない、と思った瞬間もあります。現代では、何かあればいつでも帰ることができますが、帰るに帰れない江戸時代、場合によっては大変な思いをした人も多かったのではないでしょうか。なお、合計498.2kmは、持参したGPS機で記録された距離です。地図上の計画ルートでは478.5kmなので4%ほど回り道などをしたことになります。

No.014:江戸時代の旅体験-自宅から京都- (2011年05月05日)

 川崎の自宅から京都まで11日間連続で歩いて合計510kmとなりました。歩きが少々辛かったのは4日目のみ、その他の日々は疲れはするものの、翌朝にはとれてまた元気に歩ける、京都に着いたときも、まだまだ歩ける、といった感じでした。日常よく歩いていた江戸時代の人にとっての歩き旅は特別なことではなかった、そんな気がしています。江戸時代実感の旅です。


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