「定年後もついてるね」と妻に言われます。勤めている事務所のボスに大切にされているからです。
週2日の勤務にもかかわらず、年2回のボーナスまであります。給料もさることながら、ボーナスは嬉しいものです。それに全国から事務所に送られてくる美味しいもの、高級果物などを惜しげもなく分けてくれます。大きくて立派な桃が今年初めて届いたときは、甘くて美味しいね、我が家の桃はこれが最初で最後だな、などと妻と二人で味わったのですが、その後も何回か事務所に届いて、我家では桃の豊作年となりました。料理をする人が事務所に来る日は、美味しい最上級牛肉などでの昼食があるし、お正月の台湾旅行は妻も含めて旅費から食費まで全て出してくれるし、妻が言うようにまさに、ついてる、のです。「お金持ちに大量に触れて初めて気づいた8の共通点」というインターネットページには、「お金持ちは周りを大切にする」とありました。これこそボスのことです。
お金持ちのその他の共通点は、「親切」「無駄遣いしない」「お金を使う」「勉強する」「語るより聴く」「挑戦する」「短期的にネガティブ、長期的にポジティブ」で、これもとても良く当てはまります。例えばこんな具合です。気に入った人には、ご馳走したり面倒見たり、ときにはお節介と思えるほど「親切」、節電などに熱心で「無駄遣いしない」、40人以上を自宅に招いて美味しい料理を振舞ったりしてかなりの「お金を使う」、大きい書斎が本で埋まるほど「勉強する」、自慢話などで時間を無駄にせず「語るより聴く」、前向きでツッパリなので行く手に次々とハードルが現れ、それに正面から果敢に「挑戦する」、目の前のことには慎重で「何とかなる」といった楽観的な見方はしないが、将来のどうなるか分からないようなことには楽観的で「短期的にネガティブ、長期的にポジティブ」だ。
こういった行動で使うお金は半端ではないものの、直接ではなくそのつながりでもっと大きなお金が返ってくる、というのが5年以上間近にいての実感です。この生きたお金の使い方は、頭がよく志も高いからできるのでしょう。とにかく、反応も決断も速い、しかもその多くは正しいのです。ですからこの行動原則を真似ても、頭も志もそこそこの私ではお金持ちにはなれません。もっとも、歳も歳ですし。でも私なりにできるだけ真似てみようと考えています。この行動原則は、お金以外にも何か良いことをもたらしそうなのです。ボスを見ているとそんな気がします。
まずは、家族や仲間といった「周りを大切にする」、ウォーキングでの喉の渇きは公園の水道で潤し「無駄遣いしない」、若い人にご馳走して「お金を使う」といったことでしょうか。ボスの近くにいて、こんなことが実地で学べる、これこそが、ついてる、最たるものなのかもしれません。ボスと出会えて幸運でした。