暮し

No.078:モモの四十九日法要

モモの四十九日法要
モモの成仏を祈って

 愛犬モモの四十九日の法要がしめやかに執り行われました。お骨を納めている深大寺動物霊園での合同法要です。深大寺のお坊様にお経を唱えていただき、成仏を願いました。成仏する、つまり悟りを開いて仏様になる、というのはあのボケーとしたモモからは想像しにくいのですが、犬といえども亡くなれば仏様になるということでしょう。

 散歩では、他の犬には無関心で、ひたすら匂い嗅ぎに熱中し、家では、私が帰宅しても知らんふりしている、そんなマイペースだったモモのこと、いまごろ広い天国をうろうろしながらあちこちの匂いを嗅ぎまくっているか、どこかで寝ているかで、仏となって我々を見守ろうなどという殊勝な心がけは期待できません。でも、我々のことをときどきは思い出してくれているのではないでしょうか。13年以上も連れ添ったのですから。

 合同法要には19組の家族が参列し、亡くなったばかりのペットたちを偲んでいます。ほとんどの方は普段着姿ですが、なかには黒い服装で数珠を持った夫婦もいて、祭壇に向かって手を合わせ、涙目と思われる方もおられました。祭壇には、大小さまざまな骨壺が綺麗な骨袋に入って並び、それぞれに可愛いお塔婆を立てて供養しています。モモのところには写真も置きました。2枚を貼り合わせて両面写真とし、ラミネート加工したもので、1枚は我が家にやってきたばかりの13年前、もう1枚は3年前です。見比べると歳をとったのが歴然としており、我家に来てから亡くなるまでの、長いような短いようなその歳月を思い起こしてくれます。

 緑に囲まれた霊園中央に高くそびえる慰霊塔、そこに奉られたご本尊の前にモモたちのお骨が並び、若く凛々しいお坊様がお経を唱えます。朗々としたお経、分かりやすい説法で、とても立派なお坊様でした。さすが由緒ある深大寺です。説法もしない、手抜きと思わざるを得ないようなお寺もあるというのに。お経の間に、各家族がお焼香して、最後に各ペットの戒名?が読みだされます、「もも号どの」と。ほとんどが犬で、猫が数匹、鳥、ウサギが1羽づつでした。それぞれが家族の大切な一員だったのでしょう。法要が終わり、写真と一緒にお骨を納骨堂に戻してから、深大寺門前でお蕎麦を二人で食べました。これで2回目ですが、同じ深大寺蕎麦でも、お店が違うと味も違うものです。池を見渡せる大きなお蕎麦屋さんで、お斎(おとき)に使う大きなお座敷もあり、休日ということもあってか、大変な賑わいでした。

 四十九日を過ぎて、成仏したはずのモモが、彼なりに我々を見守ってくれていることでしょう。モモに止められた、に違いない今年のお伊勢参り、来年の道中はモモがしっかり守ってくれる、と信じています。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.198:睡眠は改善したものの・・・ (2023年07月31日)

 スマートウォッチによる睡眠の質が「良し」となる「睡眠スコア80以上」の日が続いています。記録し始めた昨年7月から、30日移動平均が75から80の間で上下していましたが、今年6月から80超えで安定し、現在82超えとなっています。ですから免疫力には少々自信があったのですが、7月に帯状疱疹になってしまいました。年金生活者にとって、健康維持は大切なお仕事、お務めのようなものですが、いろいろ努力しても歳には勝てない、ということなのかもしれません。

No.197:帯状疱疹になりました (2023年06月30日)

 痛みが一日中治まらず、夜眠れずに痛み止めを飲みました。原因は帯状疱疹だったのですが、痛み出してから1週間ほど経って首に発疹が出て初めて分かったのです。眠れないほどの痛みは数日でしたが、一日中の痛みは3週間ほど続き、その後も若干の痛みが1週間ほど続きました。

No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。

No.174:月を眺めるひととき (2021年07月31日)

よく出会う80代と思われるお二人、ご夫婦に違いなく、女性は杖代わりのように男性の腕をつかんでゆっくりゆっくり歩いています。お二人に出会うのは夕食後の妻との散歩のとき、我々の10年後を想像してしまいます。どちらかを杖代わりにして散歩しているでしょうか。お二人の歩きはおそらく健康のためでしょう、敬意をもって見つめています。


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