来年春、新居に引越します。駅、飲食店街、スーパー、病院、図書館などが雨でも濡れずに行ける便利なところなのですが、占有面積が2割以上狭くなり、結果として1部屋削減となります。このため大幅な断捨離が必要です。
食器棚を半分にすべく使わない食器を50%断捨離、タンス2個を1個のさらに半分にすべくタンス内の着ない洋服を75%断捨離、本は近くの図書館利用としてほぼ100%断捨離、アメリカ駐在時にたくさん買った飾りの置き物もほぼ100%断捨離、などなどを考えてはいますが激しい断捨離なのでどうなることやら。
すでに少しづつ進めています。まず手を付けたのは愛犬モモの室内ケージです。34%スペース削減の小型ケージに。引越しと同時だと何もかも変わってしまって、気の小さいモモがノイローゼになると困るので寝床だけでも前もって慣れてもらおうという狙いでした。取り替えて嫌がったらどうしよう、との心配をよそに、結構すんなり受け入れてくれて一安心、数週間後に新ケージの中で寝るようになったのを見て、旧ケージを廃棄しました。これでモモの転居は成功です。小さくなったので、いままでケージの中で食事していたのが、半分ほど体を外に出して食べたり、中でのびのび寝てたのが、対角線上に斜め寝となったりしていますが、文句も言わずに自分の家として使っています。
写真は100%断捨離、といってもスキャンしてパソコンに入れます。ダンボール3箱程度のアルバムと写真を処理、ネガのあるものはネガから、無いものは写真から、散歩のできない雨の日などにせっせとスキャンしほぼ終了、偶然にも総数7,777枚、ラッキーナンバーとなりました。デジカメに替わった2003年ごろまでの約55年間の記録、といってもほとんどは就職してからの写真で、それ以前は445枚で6%ほどです。
この6%の中に、全体で最も印象深い写真がありました。大学受験に向けて自宅で勉強している姿です。目の前の張り紙に「1月の時間割」「7時起床」「12:30寝る」などの文字が、スケジュール表には終了した日に太い×印がついています。工業高校だったので受験のための授業は少なく、参考書を使っての独学でした。数校を受験、順に受験、合格発表、入学金納付の日程で進むのですが、入学金納付までには次の大学の合格発表があって、全てに合格したので入学金を納めたのは最後の1校、つまり入学した学校のみで済みました。兄弟から「見直した!!」と言われて嬉しい思いをしています。この受験での頑張りと、得た自信がその後の生き方に大きく影響していて、だからこその思い出深い1枚なのです。
写真に残るのは旅行か何かの集まりがほとんどです。就職してからの写真が7千枚以上、その後のデジカメ撮影まで入れると1万枚近くにはなるのでしょうが、それだけよく遊んだということ、そしてそれはよく働いた証だといえます。シーズンになると毎月のように出かけていたスキー旅行、夏のテニス旅行、職場の課や部の旅行、アメリカ駐在時の2ヵ月に1度ぐらいの頻度での旅行、帰国後も海外旅行にせっせと出かけました。妻と二人で、友人たちと、妻の両親や私の両親と、さまざまなところに出かけて楽しんでいます。多くの楽しそうな写真、1枚1枚を見ても、こんなこともあったなぁ、で終わってしまいますが、まとめてみると、いままで順調だったことをつくづく思い知るのです。