「梅ちゃん先生」、いいですね。みんなひたむきで可愛い、お父さん2人も。家族の核となって、子どもたちを甘やかすことなくしっかり見守っている、信頼され頼りにもされている。最近のいじめ報道では学校側ばかりが問題のように言われていますが、こんな家庭ならいじめる子にはならないし、いじめられてもちゃんと親に相談する子になるように思うのですが。
テレビはほとんど見ないのですが、今年になって朝ドラを見るようになりました。それまでは、「え!『ゲゲゲの女房』見てないの。あの国民的番組を!」と小ばかにされたりしましたが、これでやっと人並みということでしょうか。働いている個人事務所でのサイト構築や物品販売がひと段落して、今年からゆとり生活なのです。それで「カーネーション」の後半から見始めて、その面白さで「梅ちゃん先生」も、という流れになっています。
いままでに見た朝ドラは「ひらり」と「さくら」、それ以外にも見ているのかもしれませんが、タイトル一覧を見ても他の内容は思い出せません。この2作、どのような時期に見ていたのかが気になって調べてみました。「ひらり」は20年前の1992年10月から、「さくら」は10年前の2002年4月からで、おお、10年毎に朝ドラを見てるんだ、と思いつつ、どんな時期だったのかと考えると、そのときも結構ゆとり生活だったのです。
「ひらり」は、20年ほどの京都勤務から横浜勤務となった1991年4月の1年半後、数年にわたる大きな開発が終了し、TOEICアップ目指して英会話を勉強していたときです。「さくら」では、30年ほどのメーカー開発業務から広告代理店広告制作業務に出向となった2000年1月の2年後、広告代理店にも慣れて、「編集・ライター養成講座」を受講していました。そして、このときの勉強がその後の転機のきっかけとなっています。英語の勉強がアメリカ駐在につながり、講座の受講がいまの個人事務所勤務につながった、とも言えるからです。そう考えると、いまのゆとり生活で何かをやれば先々チャンスを掴めるかもしれません。あらためてパソコンの勉強を始めていますが、もう歳が歳なので、さてどうなることか。
新聞も読むようになりました。まだ見出し読み程度ですが、朝刊小説だけだったいままでからすると進歩です。これもちょっと人並みに。小説もいままで以上に読めるようになりました。朝刊小説の「等伯」が面白かったので、その流れで同じ安部龍太郎作品の「信長燃ゆ」を図書館から借りていま読んでいます。これも同じ新聞の朝刊小説なので読んだはずですが、あまり記憶にありません。1999年7月から2000年5月の連載で、広告代理店への出向前後でゆとり時期ではなかったためでしょう。この「信長燃ゆ」も期待を裏切ることなく面白いので、他の作品も安心して読めそうな予感がします。どの作品でもあるレベル以上は確実、という作家は少なく、安心して読める作家が見つかれば、こんな嬉しいことはありません。もしそうだとすると、ゆとりのおかげでいい出会いがあった、ということになりそうです。