友人

No.065:若い頃の職場の仲間

 20年ぶりの再会です。若い頃の職場の先輩2人、後輩1人と昼食をとりながら、話が弾み3時間近くも、それでも話題は尽きず、なごり惜しい気持ちのまま散会しました。3人は関西在住、関東在住の私が会える機会は、いままでも、そしてこれからもほとんどありません。それだけに濃縮された時間だった気がします。

 別れる少し前になって、もう会えないかもしれんなぁ、とか、次に会えるのは俺の葬式のときかなぁ、そのときは遺影の後ろから見てるよ、といった弱気含みの冗談が飛び出しています。亡くなったり、病気がちだったりのかつての同僚の話も出ていて、自分の歳をあらためて考えさせられるひとときでもありました。

 長時間の昼食会、かなりの時間を私がしゃべっていたように思います。京都までの歩き旅のことを得意げに話すと、スゴイを連発してくれて、面白げに話すと、大笑いしてくれて、調子に乗って、アメリカでの生活のことや、いまの個人事務所のことなどを話すと、それもしっかり受け止めてくれて、私の気分は最高、楽しさで溢れました。後になって思うと、それは先輩が後輩を暖かく見守る姿だった、そんな気がします。こんな歳になっても、若い頃の関係のままで応援してくれたようで、とても嬉しい気持になりました。私の性格もよく分かっていて、飾ったり、背伸びしたり、緊張したりすることなく、いまのこと、昔のことを自在に、思うままに話ができました。先輩2人ともが、昔と変わらないね、と言ってくれました。若い頃から前向き、いまも前向き、そんなところを見てくれたのでしょうか。まあ、進歩してない、という意味もあるのかもしれませんが。

若い頃の職場の仲間
持家のあったマンション

 この再会は今月28日、滋賀県の草津にある持家が売れ、その引渡しのために出かけたときでした。家を買ったのは23年前、勤務地が京都から草津となり、仕事の忙しさに加えて、自転車通勤から電車通勤となってしまったので、歩いて通えるところに新築マンションを購入したのです。その後の横浜転勤のため、住んだのは2年間たらずでしたが、居住性の良さ、駅直結の便利さ、比叡山や琵琶湖を臨む眺望の良さなどで満足できる住まいでした。マンションは初めてでしたが、その快適さに、それ以降国内での住居はマンションとしています。

 関東に移って20年、持家を関西から関東に移したい、と以前から考えていました。今回、縁があって売れることとなり、その思いが一歩前進しています。引渡しが無事終了して、新幹線で帰る車中、大きな入金金額が記帳された預金通帳を眺めて、重い荷物を降ろしたような、とても軽やかな気分を味わいました。関西に住んでいたのもやはり20年ほど、そこの持ち家が無くなる寂しさはありますが、その間に一緒に働いた仲間はまだまだ健在で、会えば楽しい時間となります。家はなくなったけど、仲間が残っている、それで十分でしょう。

の記事

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


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