京都への歩き旅に明日出発、仕上がりは順調、と言いたいところですが不安はあります。3月、4月とあまりトレーニングができていないのです。主な原因は福島原発の放射能漏れ、トレーニングは6時間以上も外を歩くので、飛んでくる放射能物質を吸い込んだり、その放射線を浴びたりするのが怖かったのです。
川崎市が放射線量を発表し始めたのは3月11日大地震4日後の15日、いきなり年平均毎時0.035マイクロシーベルトの6倍もの瞬間値を記録しています。その後3倍以上の瞬間値が何回かあったものの、全体的には2倍前後で推移していましたが、21日の雨で4倍以上に跳ね上がり、なかなか下がらず、3倍を下回るようなったのは4月3日です。この雨は東京都水道水の放射能汚染も引き起こしています。
この間ほとんど歩かず、トレーニングを再開したのは4月4日でした。毎日にらんでいた放射線量が毎時0.10マイクロシーベルト程度になってからです。これなら年間で876マイクロシーベルト、呼吸によって同量を内部被曝したとしても倍の1752マイクロシーベルト、年間2400マイクロシーベルトが自然被曝の世界平均ですから、まず安全でしょう。
再開のきっかけはもう一つあります。屋内でも屋外でも放射線量はあまり変わらない、というデータがあったのです。放射線の強さや家の状況で違うのでしょうが、我が家でもそうなら歩いても歩かなくても一緒です。確かに、花粉症でくしゃみが出るのは屋内でも屋外でもあまり変わらないのを考えると、花粉同様に放射能のチリも屋内外変わらずに舞っているのかもしれません。
知識不足、見えない、致命的な健康被害、などから放射能への恐怖はなかなか拭えず、ネットでのもっともらしい書き込みや、極端な拒否反応があります。わたくしのトレーニング中断もそんな愚かな不安からなのかもしれません。福島原発事務本館南の放射線量はいま毎時500マイクロシーベルト程度、川崎の6千倍、原発北西30km地点では毎時22マイクロシーベルト程度、川崎の220倍、そんな環境で作業され、生活されている方々のことを考えると、全くお恥ずかしい限りです。どんどん歩いて、元気になって、「がんばろう!!日本」に僅かながらでも寄与しないと。でも、放射能漏れ、早く何とかして欲しい。