友人

No.024:若い世代と

 久々の徹夜でした。マスコミの学校仲間である若い世代との飲み会、二次会が夜明け前に終わって、原宿から川崎の自宅まで歩いて帰る途中で夜が明けました。

 暗かった空がしらじらと明け、雲ひとつない青空に変化していく様は見ごたえのあるものです。東側のビルや家々の背後から明るくなりはじめ、濃い蒼から薄い蒼へ、そして薄い朝焼け、やがて青へと変化していき、それに少し遅れて西の空が明るくなっていく、そういった変化、大空に広がるグラデーション、周囲の寒気や静寂が、荘厳なショーを演出します。これで気分爽快、といきたいところですが、朝日がさしはじめるころになると眠気が襲ってきて、徹夜の疲れもあって足取りが重くなりました。やはり「この歳で徹夜はまずい」ようです。

 そんな足取りで歩きながら、若い人たちとの飲み会には体力がいるなぁ、とか、でも楽しいからいいかぁ、などと考えていました。女性の独り暮らし、同棲、離婚などに違和感のない世代というか、それも自然だと感じる世代で、私とは異なる価値観を持っていますが、違う世代へのお互いの興味のためか、お互いを傾聴するいい関係ができています。それに、年長者として一目おいてくれてもいます。まあ、こっちが一方的にそう思い込んでいるだけなのかもしれませんが、楽しいからいいでしょう。

 夕方6時半過ぎに始まった宴は、あっという間に11時過ぎとなり、原宿に移動しての飲み直しは、たちまち3時、4時となりました。マスコミの学校で学ぶという共通の志といったものが、楽しい会話を弾ませるのでしょう。私の誕生日が今月、というのが話題となり、「私の父と同じ歳だ。父だったらこのような飲み会には絶対来ない」と言われました。娘からみた父親は、それが普通かもしれません。親子ほどの歳の差があっても仲間ですから、こんな飲み会が成立するのでしょう。

若い世代
渋谷駅前スクランブル交差点を駅に向かう人たち(日曜朝5時20分)

 この日、朝5時ごろに渋谷駅前を通ったとき、渋谷で夜をあかし、始発電車とともに帰宅しようとする多くの若者に出会いました。私が学生のときの、新宿歌舞伎町で夜をあかし、始発で帰ったときの風景に似ています。ただ、40年前にはほとんど見られなかった女性やカップルがとても多いのには少し驚きました。若い世代の女性は元気、そんなことを実感します。女性の独り暮らし、同棲、離婚などが特別ではなくなったのも、女性の元気を示しているように思います。そういえば、飲み会のラストオーダーが、男性軍のお茶に対して、女性軍全員がビールだったことを思い出しました。この飲み会が楽しいのも女性が元気だから、ということも言えそうです。

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No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.201:14回目の会社同期会 (2023年10月31日)

 同期入社を中心とした、かつての遊び仲間が岐阜・下呂温泉に集まりました。関西在住6名、関東在住6名の12名のうち、今回は8名、同伴奥さん4名で計12名の参加でした。会社在籍中から家族ぐるみでの付き合いです。

No.200:恐山と奥入瀬渓流 (2023年09月30日)

 友人夫妻との旅行、今回は恐山と奥入瀬渓流でした。我々夫婦だと電車、バス、徒歩での旅行なので、車を運転する友人との旅行は、車でしか行けないところ、あるいは車でないと便が悪いところ、となります。今回は、新幹線と在来線で下北半島のむつ市に、そこからレンタカーで、霊場恐山、本州最北端大間崎、下風呂温泉、車で南下して、ミシュラン・グリーンガイド二つ星の奥入瀬渓流、カルデラ湖の十和田湖、田沢湖近くの国見温泉、そして盛岡から新幹線で東京、という行程でした。

No.196:伊豆大島G7 (2023年05月31日)

 今月、伊豆大島にG(爺)7が集結しました。大学同期の部活仲間7人、島を観光し、椿油での贅沢なフォンデュをいただき、濃厚な大島牛乳やそのアイスを味わい、夜の勉強会では2人の真剣な議論を子守歌に4人が眠りに陥りました。昨年11月の新潟県松之山温泉での53年ぶりの合宿、その楽しさがまたまた再現されたのです。

No.190:53年ぶりの合宿 (2022年11月30日)

 大学同期の部活仲間との53年ぶりの宿泊旅行です。卒業後はほとんど会うことがありませんでしたが、定年間近になってから数カ月に1回程度会うようになりました。そのころ始めたこのブログ、名前「リタイア間近組」はこの仲間のことです。コロナ禍では、オンラインでの飲み会を毎月のように開催していました。3年ぶりのリアル飲み会、しかも泊り、です。

No.161:会社仲間とのオンライン飲み会 (2020年06月30日)

「この中で、誰が一番早く(10万円の特別給付金を)受け取るか、楽しみだ」、行政の効率の悪さ、IT化の遅れをみんなで嘆いていたときの一言です。会社仲間とのオンライン飲み会でのこと。毎週金曜日、夜6時から10時頃までの4時間ほど、いろいろな...

No.159:オンライン飲み会 (2020年04月30日)

 人から人に感染する新型コロナウイルス、無症状の感染者がいるので、自分も含めて、人はコロナ、だと思っての行動が必要です。このため、日々のウォーキングで人と1m以内ですれ違うときは息を止めています。数秒で、ソーシャルディスタンスの2mは確実に離れます。ジョギングしている人のときはもう少し長く息を止め、かつ道の反対側に移動します。

No.154:勉強会 (2019年11月30日)

 幹事会開催の案内メールが届きました。大学卒業50周年記念部活同期会の世話役だった3人で飲もうという誘いです。同期会に一番熱心だった友人からで、東京での市民大学講座のために栃木から出て行くので付き合え、ということなのです。日程調整の結果、講座最終日に新宿で飲むこととなりました。

No.145:卒業50周年記念同期会 (2019年02月28日)

 大学を卒業して今年で50年、この節目を迎えての部活同期の集いを開催することとなりました。積極的に、「やろう!!」いう面倒見の良いのが1人いて、それに引っ張られるように私ともう1人、計3人の世話役トリオでまず連絡先調査から始めました。同期は14名、たかだかこの人数の集まりなのに、事前打合せを3回も、開催当日は2時間前に世話役トリオで集まって最終確認、という念の入れようでした。そのおかげか、14人中12人が参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

No.140:浅草木馬館大衆劇場 (2018年09月30日)

 「きれいだねぇ」、うっとりした口調で隣の女性がつぶやきました。浅草木馬館、絢爛豪華な衣装をまとい、美女に変身した男性が妖艶な舞踊を披露しています。美しい顔立ちと美しい身のこなし、夢中になる女性がいるのも不思議ではありません。166席の小劇場は満席、通路に追加された小さな丸椅子も満席、ほとんどが女性で、30歳台から70歳台と幅広く、お洒落をしての観劇です。


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