Mさんのページ −多彩な趣味をもつ友人Mさんのページ−自由研究 No.201-220 |
目次No.220:セグロセキレイ No.219:電子工作 No.218:ウォーキング 2月 No.217:ルーリン彗星 No.216:幻日 No.215:アオジ No.214:ウォーキング 1月 No.213:うるう秒 No.212:2009年初日の出 No.211:今年の体験 No.210:野鳥の餌場 No.209:ウォーキング 12月 No.208:大根 No.207:不動明王 No.206:柿 No.205:ウォーキング 11月 No.204:式根島 No.203:酔芙蓉 No.202:ラッキョウ No.201:ウォーキング 10月 |
セグロセキレイアスファルトの道路をセグロセキレイが尾羽を上下に振りながら走り回っている。そのユニークな姿は見ていて楽しい。時折マンホールの蓋の上で立ち止まり、しきりに溝の中をくちばしでつついている。落ちている植物の種をついばんでいるのだろう。車や歩行者が近づいても逃げようとしない。 セグロセキレイは小山市の鳥にも指定され、街の愛嬌物だ。 |
電子工作ルーリン彗星の撮影に自作のレーザー照準器が威力を発揮した。 望遠レンズの場合、目的の星を視野の中央に捉えることは至難の業である。特に肉眼では見えないような暗い星雲や彗星などはいつも星図をたよりに山勘でカメラの方向を定めてシャッターを切っていた。パソコンを使って自動的に目的の星をピタリと導入してくれる便利なシステムもある。しかし、かなり高価であり、300〜500mmの望遠レンズの場合にはそれ程の精度は必要としない。扱いが簡単なレーザー照準器を作ってみることにした。 秋葉原やインターネットで部品を買い集めた。手に入れたレーザーは、光が空気中の水蒸気や塵で散乱されて見えるビーム(光の棒)の長さが数十〜百mになる。レーザー照準器をカメラの横15cmの位置に取り付け、ビームの長さを50mとして計算すると、視角10分位の精度は実現できるはずだ。 カメラと並べて赤道儀にマウントできる構造にし、光軸を合わせるためXY方向に微調整する機構も付けた。また、レーザー光が直接目に入ると大変危険であるため、照準器と電源ボックス両方にスイッチを設け、2つのスイッチを同時に押さないと発光しないような安全策をとるなど久々に電子工作を楽しんだ。 完成した照準器の精度を確認するためレーザービームをオリオン座の大星雲に向けた(写真-1)。500mm望遠の視野のほぼ中央に大星雲を捉えており(写真-2)、狙った精度が出ていることが分かる。 必要な機材を工夫して自作するのも写真の楽しみだ。 |
ウォーキング 2月立春が過ぎ、あちこちで田起しが始まった。起こされたばかりの田にはカラスが集まり、土の中から出てきた虫をついばんでいる。虫たちも冬眠中にいきなり掘り出されてカラスの餌食では、たまったものではないだろう。陽射しも日々強くなり、ウォーキングも快適だ。(累計 1106km) |
ルーリン彗星ルーリン彗星を観測するため早起きして近くの河川敷に行った。 この彗星は、2007年7月に台湾のルーリン(鹿林)天文台で発見された。周期は推定1500万年、地球の公転方向と逆行するかたちで近づいている。 まだ5.8等星、双眼鏡でやっと確認できる明るさだ。望遠レンズを使った3分間の追尾撮影で何とか青白くぼんやりと輝く姿を捉えることができた。しかし、残念ながら周囲が明るく尾は確認できなかった。 地球との最接近は2月24日、今後どう変化していくか楽しみだ。
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幻日気圧の谷が近づいているせいか太陽の周りに嵩が現れ、左右両側の雲の一部が明るく虹色に輝いている。 これは幻日と呼ばれ、太陽光線が雲の中に浮かぶ氷晶で屈折して起きる気象現象だ。氷晶は六角の板状で、そのひとつの側面から入った光は元の方向から約22度屈折した方向に出て来る。そのため太陽から約22度離れた位置の雲が分光して虹色に輝いて見える。 太陽の片側に出る幻日は時々見るが左右両側に出るのは珍しい。天気予報が的中して夜半から雨になった。 |
アオジ庭木の枝の間をアオジが、チッ、チッ、とさえずりながら飛び回っている。 アオジは、初夏の頃は高原で繁殖し、冬は平地に移動して来る。人の気配を感じるとすぐに藪の中などに逃げ込んでしまうので姿を見るチャンスが少ない。茶の間の窓を少し開いてカメラを構え、息をこらしてシャッターを切った。 昔、同じ職場にいたUさん*の影響を受け、折に触れて野鳥の写真を撮っている。このジャンルも奥が深く、熟練するのに時間がかかりそうだ。でも日頃何気なく見ている自然の中に新たな発見があって楽しい。 |
ウォーキング 1月寒空の下、イチゴ栽培のビニールハウスには煌々と電灯がついている。栃木県産のイチゴは、『とちおとめ』の愛称で出荷され、全国一の産出高を誇っている。もうハウスの中は春、真っ赤に色づいた“おとめ”たちが収穫を待っているだろう。こちらはウインドブレーカーと手袋で身を固め、身体はポカポカ、汗ばむほどだ。 (累計距離 978km) |
うるう秒今年の元日は、8時59分59秒と9時00分00秒の間に「うるう秒」が入り、いつもより1秒長い1日になった。2006年1月1日以来3年ぶりの挿入である。 地球の自転は、海面の潮汐による摩擦で徐々に遅くなっている。そのほかに、大気や海水の流れや地球内部のマグマの動きの変化による不規則な変動などがあり、時間の補正が必要になる。 うるう秒の挿入は世界同時に行われるが、今回のうるう秒挿入は、国際連合の下部組織であるIERSより2008年7月4日に通知されている。結果的には何も起きなかったが、世界中が大騒ぎした2000年問題のような事は無いのか、世界中のコンピュータがこの1秒にどう対応しているのか、不思議に思う。 ちなみに、我がパソコンの内蔵時計は1秒進みになった。 |
2009年初日の出今年は筑波山の双耳峰の中央から日の出となるポイントに初日の出を見に行った。日本水路協会のHPから情報を得たり、昨年末に何回か下調べに行った所だ。 素晴らしい初日の出に家族の幸せと健康を祈った。 *写真:2009.01.01 栃木県小山市 E139.48'09" N36.22'27" |
今年の体験早くも2008年が終わろうとしている。今年も各地を旅行して様々な体験ができた。 ・最高緯度:北緯65度02分、フェアバンクス郊外のオーロラ観測地(No.166)
ちなみに生活ペースは毎年スロー度合いを更新している。来年は丑年、どんな記録を体験できるだろうか。 |
野鳥の餌場隣の空き地にある柿の木が野鳥たちの格好な餌場になっている。赤く熟した実を狙ってたくさんの野鳥が集まってくる。さまざまな野鳥の生態が観察でき、一日中見ていても飽きない。 オナガは、まず2〜3羽が上空を偵察飛行をして安全であることを確認してから仲間が一斉に集まってくる。ヒヨドリは気が強く、1羽でもキーキー、バタバタと大騒ぎして他の鳥を威嚇して追い払う。おとなしいメジロは、身体の大きい強そうな鳥がいなくなった合間に来て実をつついている。 名前を知らない鳥も何種類か来ているので野鳥図鑑を買ってきた。 |
ウォーキング 12月西の空に金星と木星、そして今夜はすぐ横に三日月が寒そうに輝いている。毎日見ているとそれぞれが異なった方向に動いて行くのが分かる。月や惑星の運動を想像しながらのウォーキングも楽しい。 風が冷たく、ウインドブレーカーが必要な季節になった。(4月からの累計824km) |
大根猫の額ほどの家庭菜園に何種類もの野菜を少しずつ栽培しているため買ってきた種の大半はいつも捨てることになる。取っておいて翌年に蒔けばいいのだが1年経つと発芽率が下がってしまうので仕方がない。新聞の投書欄にも、「野菜の種は小さな袋で少しずつ売って欲しい」と読者の声が載っていた。もったいないと思っているのは私だけではないようだ。 今年は買ってきた大根の種を一袋全部蒔いてみた。畝いっぱいにびっしりと生えた芽の双葉が終わり、本葉が出たころから毎週半分くらいずつ間引き、塩漬けや油炒めにして食べてゆく。大根の成長につれて様々な味を楽しむことができるし種も捨てずに済む。 今は数本になってしまった大根が元気よく育っている。最後まで生き残れる運のいい大根は、どの大根だろう。 |
不動明王堤の上をウォーキング中に河川敷に丸太が転がっているのを見つけ、翌日車で行って拾ってきた。樹齢およそ40年、切り口にチェーンソーの跡があることから間伐された杉のようだ。先ごろの集中豪雨で増水した時に流されてきたのだろう、表皮がすっかり剥けている。しばらくベランダに置いて腰かけや植木鉢の台に使っていたが何かもったいない気がして不動明王を彫ってみることにした。 不動明王は大日如来の化身で、忿怒の姿で煩悩をかかえた衆生を救い、蓮の花の上に導くといわれている。サンスクリット語では“Acalanatha” と呼ばれ、動かない守護者という意味だそうだ。初期の像は両眼を正面に見開き、前歯で下唇をかんだ表情であった。しかし10世紀後半ころから、右眼で天、左眼で地を睨む、いわゆる天地眼になり、牙の方向も左右で逆というさらに恐ろしそうな形相に変わってきている。 仏像の写真集、お不動様のあるお寺や美術館などを見て回り、今回は初期の表情で頭の上に頂蓮を乗せた童子形の不動明王を彫ることにした。 杉は年輪の夏目と冬目の堅さの差が大きく彫刻には向かない木質である。特に座像の場合、年輪と直角の方向に彫る部分が多く難しい。だがこの年輪をうまく表面に出すと衣の流れるような襞や体の微妙な曲面が美しく表現できる。 のこぎりとナタで荒彫りしたあとノミや彫刻刀の刃を何回も研ぎながら少しずつ削るように彫っていった。最後に柿渋を塗り、眼を描き入れて仕上げた。三鈷剣と羂索も木彫りで作った。 煩悩を焼き尽くすといわれる火焔を後に置くと完成する。これも適当な自然木を探して彫ってみよう。 *参考:御開帳No.150 |
柿庭の柿の枝が実の重さで折れそうだ。 例年もてあますので春先の剪定の時に思い切って枝を切り詰めた。さらに、夏にはイラムシの大発生に見舞われたりしたので今年は少ないだろうと思っていた。しかし、予想に反して大豊作になってしまった。我が家だけでなくどの家の柿も鈴なりだ。夏に上陸した台風がひとつも無く、秋にかけて気温が高く比較的安定した気候が続いたことなどが影響しているのかもしれない。 せっかく実ったので今年も干し柿を作ることにした。離れて住む兄弟や親戚にも箱に詰めて送ってあげた。 柿は語呂合わせで“家喜”と書いて、豊作になった家にはいいことが来ると昔から言われている。 世の中景気が急速に悪くなっているが柿の豊作にあやかって好転することを祈りたい。 |
ウォーキング 11月いつもの歩道の上の電線にムクドリの大群がとまっている。今日一日のことをいろいろとおしゃべりしているようだ。下を歩きながら手をパンと打つと一斉に飛びたった。夜はどこで過ごすのだろう。日没も日を追って早くなってきた。(4月からの累計713km) |
式根島仲間3人と式根島に星空を見に行った。 22:00竹芝桟橋から東海汽船の「かめりあ丸」に乗船、式根島の野伏港には翌朝9:00到着、荷物を背負って釜の下キャンプ場まで島を縦断するように歩く。キャンプ場には既に3張ほどテントが設営されていた。住人は我々と同じような世代のオジさん達でそれぞれのんびりと島の生活を楽しんでいる。中にはもう10日間以上も長期滞在している人もいた。我々もテントを設営し、お隣組の挨拶を交わす。 今日はちょうど新月、夜空には満天の星が輝き、天の川が西の空から東の新島にかけて横たわっている。東京にもまだ天の川が見える所が残っていることに感動した。夜空に見える星の数は大気のクリーン度を示すバロメータだ。大気汚染防止の様々な取り組みがされているが京浜地区で天の川が見える日が来るのだろうか。 昼は岸壁で釣り糸を垂れ、夜は露天風呂に入り波音を聞きながら星空を仰ぎ、そして釣った獲物を肴に酒を呑む。3日間の滞在であったが、幸い天候にも恵まれ、大自然の中でスローライフを満喫できた。 写真:2008/10/29.21:10,NikonD40,Nikkor18-135mm,F3.5,ISO400,300sec. |
酔芙蓉庭の片隅で酔芙蓉の花が開いた。 昨年9月、地元新聞社主催の『おわら風の盆ツアー』に参加した時、記念に2鉢いただいた酔芙蓉だ。真夏に地植えにしたので暑さに負けてなかなか成長しなかった。今年は花が見られないかなと思っていたら10月になっていくつか蕾を付け、花を咲かせた。 花は朝早く開き、午前中は真っ白だったが夕方から夜中にかけてほんのりとピンクに染まり、翌朝には萎れていた。 風の盆と酔芙蓉については、高橋治の小説『風の盆恋歌』や石川さゆりの同じ題名の曲などで知られるようになった。確かに見ているとどこか色っぽく、そして切ない恋物語を連想させるような花である。 |
ラッキョウ8月末に植え付けたラッキョウが順調に育っている。株から伸び出した茎の先端に紫色の花を咲かせた。パッと開いた花火のようだ。 ラッキョウの原産地は中国東部で、アジア東部に栽培が広まっていった。日本では9世紀ごろの書物に記載があるが、江戸時代までは薬用に供されていたようで、野菜としての栽培は18世紀ごろからといわれている。 ラッキョウの花にはタネが出来ないため収穫した球を翌年に向け植え付ける。収穫時期は5〜6月、栽培期間が長いため生育に合わせて何回か追肥をする必要がある。取れたてのラッキョウは、味噌をつけてビールの肴にしたり、浅漬けにすると美味い。来年の収穫が楽しみだ。 参考:No.23 |
ウォーキング 10月蕎麦畑が花で一面真っ白になっている。子供のころ母から、暗くなると狐に化かされて蕎麦畑に誘い込まれ、一晩中畑の中をさ迷い歩いてしまう、と聞かされた記憶がある。確かに夜中に入ると一面真っ白で方角が分からなくなりそうだ。もっともこれは、暗くなるまで遊んでいないで早く帰って来なさい、ということを言い聞かせるための作り話である。ウォーキングに出る時刻も日々早くなってきた。(累計 596km) |
2008年10月-2009年2月 M |
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