左下奥歯が欠けました。コンブ飴を噛んでいるときで、なめていれば欠けずにすんだのでは、と少し後悔しています。12年前にアメリカで虫歯治療した歯で、かぶせてあるセラミックが欠けたのです。歯医者さんに診てもらうと、横が欠けているが機能には影響ないとのことで、しばらく様子見となりました。
その数日後、同じ歯がさらに欠けました。お餅をたべているときです。これで差し替えが決定し、現在治療通院中です。
この歯医者さんに12年前のアメリカでのレントゲン写真をみていただいたところ、歯周病で失っていた歯の土台となる骨が、いまは一部再生しているとのこと、おもわず嬉しくなりました。当時、歯周病の手術も受け、そのときは、失った骨が再生するとは考えもせず、悪化しなければ上出来と思っていたのです。
12年前の日本であれば、健康保険の制限から、これほど丁寧な歯周病治療はしなかったでしょうね、との歯医者さんの見解にまたまた嬉しくなりました。アメリカ駐在のメリットがこんなところにもあったのです。
父が総入歯になったのは歯周病が原因でした。わたしも、渡米直前の検診で歯周病といわれ、総入歯を意識するようになりました。
しかし、今回10年ぶりに歯医者さんにみていただき、上手に手入れすればまだまだ大丈夫といわれたのです。ありがたいことです。アメリカの優しかった歯科医や、口をあけて話せないわたしにさかんに話しかけたり、明るく鼻歌を歌ったりしながら処置してくれた陽気な歯科助手を思い出しながら、感謝の念をあらたにしています。
歯がだめになっていくのは60歳ぐらいから、つまりいまからのようです。60-64歳での歯の残存本数は平均20.4本、75-79歳で平均9.01本となります(平成11年(1999)厚生労働省歯科疾患実態調査)。60歳以降、年1本近い、4年に約3本の歯が失われていくのです。
20本以下になると硬いものが噛みづらくなり、10本以下では細かくしないと噛めなくなる、といわれています。60歳はそういった入口にいるわけです。入歯をすればよいのですが、自分の歯で食感をえたほうがおいしくいただけるでしょう。残存本数20本を80歳まで持たそうという「8020」を目指して、歯磨きにちからのはいるこの頃です。