同期入社の仲間が1年ぶりに集まりました。昨年3月は10人全員の参加でしたが今回は6人です。メールからは「みんなに会いたい」という気持ちが伝わってくるのですが、海外出張、父親の病気、インフルエンザでの高熱、突然の入院といった、自分ではコントロールできない様々な事象が参加を阻みました。還暦を過ぎたとたんにいろいろな課題が出てきた感があります。
海外出張以外は、両親もしくは自分自身の健康問題です。高齢の父親が病気ともなれば、泊りがけの同期会への参加は難しいでしょう。もうひとりのインフルエンザは他の参加者に迷惑ともなります。インフルエンザや風邪などで休んだことなど、この10年間なかった者で、参加できない口惜しさはかなりのものだったようです。自営業として独立した直後で、仕事での無理がたたったとのことでした。
突然入院した仲間は脳血栓でした。幸い、命は助かっています。入院を知らないまま彼を待っていた同期会の酒宴の席に知らせがはいったときは、みんな言葉を失いました。参加できなかった仲間からの知らせでした。到着遅れを心配して、彼の妹さんと連絡をとってくれて初めてわかったのです。
参加できたメンバーでも何らかの健康問題をかかえています。健康がこれからの最大課題であることをあらためて認識させてくれた同期会となりました。残念なことですが、同期の仲間が身をもって教えてくれたことです。
今回の解散まぎわに、参加者が二人になるまで同期会を続けよう、という話がありました。長期的にみれば、参加できるひとはしだいに減ることでしょう。しかし、「みんなに会いたい」という気持ちを全員がもっていることは確かなことで、最後の二人は全員のそんな気持ちを担っての参加ということになりそうです。
二度と戻ってこない若いころ、その時期を共有した貴重な仲間です。昨年の京都、今年の伊豆につづいて来年は浜松の予定となりました。来年の参加者は、今年よりひとりでも増えてほしいと願うばかりです。
追:
これを書いているときに、入院中の仲間が亡くなりました。病院内を車椅子で元気に移動していたのに、病状が急変したのです。やさしい、気づかいのある、静かな男で、頼りになるおとなのひとでした。今回の同期会への参加を入院前には楽しみにしていたことや、同期会での写真を入院中にみて喜んだことなどを、京都での葬儀に参列したとき知りました。同期会が少しは元気付けになったのかなぁ、となぐさめたりもしています。