久々の徹夜でした。マスコミの学校仲間である若い世代との飲み会、二次会が夜明け前に終わって、原宿から川崎の自宅まで歩いて帰る途中で夜が明けました。
暗かった空がしらじらと明け、雲ひとつない青空に変化していく様は見ごたえのあるものです。東側のビルや家々の背後から明るくなりはじめ、濃い蒼から薄い蒼へ、そして薄い朝焼け、やがて青へと変化していき、それに少し遅れて西の空が明るくなっていく、そういった変化、大空に広がるグラデーション、周囲の寒気や静寂が、荘厳なショーを演出します。これで気分爽快、といきたいところですが、朝日がさしはじめるころになると眠気が襲ってきて、徹夜の疲れもあって足取りが重くなりました。やはり「この歳で徹夜はまずい」ようです。
そんな足取りで歩きながら、若い人たちとの飲み会には体力がいるなぁ、とか、でも楽しいからいいかぁ、などと考えていました。女性の独り暮らし、同棲、離婚などに違和感のない世代というか、それも自然だと感じる世代で、私とは異なる価値観を持っていますが、違う世代へのお互いの興味のためか、お互いを傾聴するいい関係ができています。それに、年長者として一目おいてくれてもいます。まあ、こっちが一方的にそう思い込んでいるだけなのかもしれませんが、楽しいからいいでしょう。
夕方6時半過ぎに始まった宴は、あっという間に11時過ぎとなり、原宿に移動しての飲み直しは、たちまち3時、4時となりました。マスコミの学校で学ぶという共通の志といったものが、楽しい会話を弾ませるのでしょう。私の誕生日が今月、というのが話題となり、「私の父と同じ歳だ。父だったらこのような飲み会には絶対来ない」と言われました。娘からみた父親は、それが普通かもしれません。親子ほどの歳の差があっても仲間ですから、こんな飲み会が成立するのでしょう。
この日、朝5時ごろに渋谷駅前を通ったとき、渋谷で夜をあかし、始発電車とともに帰宅しようとする多くの若者に出会いました。私が学生のときの、新宿歌舞伎町で夜をあかし、始発で帰ったときの風景に似ています。ただ、40年前にはほとんど見られなかった女性やカップルがとても多いのには少し驚きました。若い世代の女性は元気、そんなことを実感します。女性の独り暮らし、同棲、離婚などが特別ではなくなったのも、女性の元気を示しているように思います。そういえば、飲み会のラストオーダーが、男性軍のお茶に対して、女性軍全員がビールだったことを思い出しました。この飲み会が楽しいのも女性が元気だから、ということも言えそうです。